HP830

音質
 ややドンシャリ。低域は超低域が若干弱めだが厚みは十分で、密閉型らしい低音が楽しめる。中域は低域に埋もれたりせず、はっきり聴こえてくる。高域はシャリつくものの、適度な刺激が楽しめる。
 分解能、音場感、原音忠実性すべて価格以上のものを持っている。エッジはややきつめだが、サ行の音等は痛くないし、全体的にはそれほど聴き疲れしないレベル。
 明瞭さ、音の鮮やかさはなかなか良い。厚みはかなりある。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはなかなか良いが、SENNHEISER等に良く見られるウォームさはあまり感じられない。ヴォーカルはソースによってはかすれが気になる。基本的にはノリが良いが、繊細さも兼ね備えている。低域でごり押しするノリの良さではなく、切れが良く軽快。響きは適度で、こもり感は多少気になるレベル。全体的に見て、やや明るめの音調。
 弦楽器はソースによってはやや自然さに欠けるものの、基本的には繊細さと心地よさを両立しており、原音の粗っぽい感じも出ている。金管楽器はなかなか鮮やかで勢いがあり楽しめる。打ち込み系の音の表現はかなりうまい。低域は質・量ともに申し分ないし、中域から高域にかけてもなかなか鮮やか。
 コストパフォーマンスは非常に良い。

装着感
 悪い。側圧は及びフリーアジャストのヘッドバンドの圧力は、いずれも普通からやや強め。重量も重くはないため、ずれにくい。
 イヤーパッドは耳を覆うサイズだが内側がやや耳に当たる。K501等と同様自由自在に角度調節できるが、上下方向にはあまり動かない上にヘッドバンドの幅がやや狭いため、若干耳の上を押さえて耳の下に隙間が空くような感じになる。材質はレザータイプの人工皮革で、蒸れるが肌触りは悪くない。頭が小さい人には悪くない装着感になると思われる。

その他
 遮音性及び音漏れ防止は普通。
 作りは価格のわりには良い。デザインは非常にオーソドックスながら悪くない。ヘッドホン本体側でもコードの着脱が可能。
 プラグは金メッキのミニプラグ。コードの太さは約4mm、硬さは普通でカールコードなこともあり、特に扱いづらさは感じない。イヤーパッドのサイズは、外周100mm×98mm、内周58mm×46mm、深さ16mm。

付属品
ミニ→標準変換プラグ



参考
不定期コラム『第13回 1万円以下の密閉型ヘッドホン比較』
不定期コラム『第20回 価格別favorite headphones 2回目』

周波数特性グラフ


比較メモ
ATH-A500
どちらもややドンシャリだが、HP830の方がフラット。低域はほぼ互角、超低域及び高域〜超高域はATH-A500の方が若干強い。分解能、音場感ともにATH-A500の方がやや良い。どちらも価格のわりにはかなり原音忠実だが、絶対的な評価ではやはりATH-A500の方が上。ただし、audio-technica特有の作ったような高域の癖があるので、それが気になる人も多いだろう。HP830の方がエッジがきつくなく聴きやすい。明瞭さや音の鮮やかさはATH-A500の方がやや上。厚みはHP830の方がある。温かみやヴォーカルの艶っぽさはHP830の方がやや上。どちらも基本的にノリが良いが、それでいて繊細さも持ち合わせている。響きはどちらも適度で好印象だが、こもり感が気になる。特にATH-A500は低域の強いソースでは酷い。どちらも弦楽器、金管楽器ともになかなか魅力的で、価格を考えれば素晴らしいと言って良いレベル。ただ、弦楽器はどちらも違った癖があるので好みが分かれるところだろう。HP830の方が生っぽい粗があり、厚みのある音だが、繊細さや心地よさに欠ける。金管楽器はATH-A500の方がやや高い音で鮮やかだが、やや不自然で粗が目立つ部分がある。打ち込み系の音の表現はどちらも非常にうまい。刺激が欲しいならATH-A500、ノリよく気持ちよく聴きたいならHP830。得意分野はどちらもポップス。どちらもかなりオールマイティ。使い分けるなら、ジャンルよりも求める刺激の度合で分けるべきという気がする。

ATH-T44
どちらもややドンシャリ。低域は量はATH-T44の方がかなり出るのだが、HP830の方が一段低い音を鳴らすし、厚みと弾力があるように感じる。高域は量はATH-T44の方が出る上にシャリつくが、HP830の方がやや高い音を鳴らしてくれる上にシャリつかない。分解能、音場感、原音忠実性すべてHP830の方が上。ATH-T44の方がエッジがきつく聴き疲れする。明瞭さ、音の鮮やかさ、厚み、温かみ、ヴォーカルの艶っぽさすべてHP830の方が上。HP830の方がノリが良くしかも繊細。響きはどちらも適度。ATH-T44の方が曇りやこもり感が気になる。HP830の方が明るくテンションが高い。弦楽器、金管楽器、打ち込み系の音の表現すべてHP830の方がうまい。得意分野はATH-T44がロック、HP830はポップス。ほとんど何を聴くにしてもHP830の方が良いように感じる。

CDH-508
CDH-508は低音より、HP830はややドンシャリ。低域はCDH-508の方が量が多いが、厚みは薄い。中域はHP830の方がはっきり聴こえてくるし癖もない。CDH-508は中域まで低域の曇りに覆われる上にソースによっては嫌味が出る。高域はHP830の方がかなり強い。分解能、音場感、原音忠実性すべてHP830の方が上。HP830の方がエッジがきついが、CDH-508は曇りやこもり感が気になるため、どちらが聴き疲れするかは人によって違ってきそう。明瞭さ、音の鮮やかさ、厚み、温かみ、ヴォーカルの艶っぽさすべてHP830の方が上。HP830の方がノリが良くしかも繊細。響きはCDH-508の方がやや豊か。弦楽器はHP830の方が繊細かつ心地よい。CDH-508は曇りが気になる上にあまりに不自然。金管楽器はHP830の方が圧倒的に鮮やか。HP830の後ではCDH-508は聴けたものではない。打ち込み系の音の表現もHP830の方がうまい。CDH-508は低域の量はでるが、全体的に切れがまったく足りない。得意分野はCDH-508がジャズ、HP830がポップス。ほとんど何を聴くにしてもHP830の方が良いように感じる。

DT231PRO
どちらもドンシャリだが、HP830の方がフラット。低域は、DT231PROの方がローエンドまで伸びていて薄い感じ、HP830の方がかなり厚みがある。高域はDT231PROの方が一段高く、細く硬い音。分解能、音場感、原音忠実性はすべてほぼ互角だが、DT231PROの方が線が細いため、分解能は若干高いように感じる。DT231PROの方がかなり聴き疲れする。明瞭さ、音の鮮やかさ、厚みはHP830の方が上。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさは若干DT231PROの方が上。ただし、HP830も十分な温かみと艶っぽさを持っている。響きはどちらも適度。弦楽器、金管楽器ともにDT231PROの方がややうまいように感じる。ただし、金管楽器はあまりに細く高い音になるため、ソースによってはチープに感じられるし、HP830もなかなかうまいので人によって評価は逆転すると思われる。打ち込み系の音の表現はHP830の方がかなりうまい。得意分野はDT231PROがジャズ、HP830はポップス。使い分けるなら、ジャズはDT231PRO、それ以外はHP830。どちらもなかなかコストパフォーマンスが良い。ただ、DT231PROでポップスやロックは厳しい上かなり聴き疲れするのに対して、HP830は何でも聴ける上あまり聴き疲れしない。HP830の方が明らかにオールマイティー。

HD215
HD215はかなりフラット、HP830はややドンシャリ。低域は量はそれほど差がないが、HP830の方がかなり低い音を鳴らす。中域はどちらもはっきり聴こえてくる。高域はかなり似ているが、どちらかと言えばHD215の方が細くて硬い音を鳴らす。分解能はどちらも悪くないが、どちらかと言えばHP830の方が粗がないぶん良いように感じられる。音場感はHD215の方がやや良い。原音忠実性は価格を考えればどちらもなかなかのものを持っているが、HD215は軽すぎるし、HP830は低域がやや低すぎる印象。どちらもエッジはきつくなくそれほど聴き疲れしない。明瞭さは低域が出ない分HD215の方が上だが、音の鮮やかさはそれほど差がない。厚み、温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはHP830の方が若干上。基本的にはHP830の方がノリが良くしかも繊細。ただ、HD215の方が軽快でスピード感がある。HP830の方が密度が高く音圧で押し出してくる感じ。響きはどちらも適度だが、どちらかと言えばHD215の方があっさり。弦楽器はHP830の方が粗がなく心地よい。金管楽器はどちらも悪くない。HD215の方が若干粗があるように感じる。ただ、このあたりは好みで評価が違ってきそう。打ち込み系の音の表現はHD215の方が無難な表現ではあるが、低域の量が足りないという人も多そう。得意分野はどちらもポップス。使い分けるなら、スピード感や軽快さが欲しいときにはHD215、それ以外はHP830。

HN110
HN110は低音より、HP830はややドンシャリ。低域は、量にはそれほど差はないのだが、HP830の方が低く厚みのある低域。中域は、HN110が低域の薄い曇りに覆われるのに対して、HP830は低域に負けずはっきり聴こえてくる。高域はHN110がまったくと言って良いほど聴こえてこないのに対して、HP830はしっかり高く硬い音を鳴らしてくれる。分解能、音場感、原音忠実性すべてHP830の方がかなり上。HP830の方がエッジがきつく聴き疲れしやすいが、HN110は低域の曇りが支配的で別の意味で聴き疲れする人も多そう。明瞭さ、音の鮮やかさ、厚み、温かみ、ヴォーカルの艶っぽさすべてHP830の方が上。特に明瞭さ、音の鮮やかさ、厚みは雲泥の差。HP830の方がノリが良くかつ繊細。響きはHN110の方が豊か。弦楽器はHP830の方が繊細かつ心地よい。HN110は弦楽器を鳴らしているという感じがしない。金管楽器はHP830の方が高く鮮やか。HN110は非常に地味で目立たない。打ち込み系の音の表現もHP830の方がうまい。厚み、圧力、スピード感、低域の質、すべてにおいて勝っている。ほとんど何を聴くにしてもHP830の方が良いだろう。

HP1000
どちらもややドンシャリ。超低域はHP1000の方がかなり出るが、厚みはHP830の方がある。中高域はHP830の方がかなり出るが、高域〜超高域はほぼ同量。HP830の方が高音よりといった方が分かりやすいかもしれない。分解能、音場感、原音忠実性はすべてHP1000の方が上。HP830の方がややエッジがきつい。明瞭さ、音の鮮やかさはHP830の方が上、厚み、密度、情報量、温かみ、ヴォーカルの艶っぽさ、繊細さはHP1000の方が上。響きはHP1000の方が豊か。弦楽器はHP1000の方が伸びが良く自然で心地よいが、金管楽器はHP830の方が一段高い音で鮮やか。打ち込み系の音の表現はHP830の方がうまい。得意分野はHP830はポップス、HP1000はジャズ。使い分けるならポップスやロック、ブラスメインの曲はHP830、それ以外はHP1000。メーカーが同じにしてはかなり違う音を鳴らしてくれるので、使い分けしやすい。また、どちらもなかなかコストパフォーマンスが良い。

HP430
HP430はややかまぼこ、HP830はややドンシャリ。低域も高域もHP830の方が出るし、低い音は低く、高い音は高く鳴らしてくれる。分解能、音場感、原音忠実性すべてHP830の方が上。HP830の方がエッジがきつくやや聴き疲れするが、絶対評価では問題ないレベル。明瞭さ、音の鮮やかさ、厚み、温かみ、ヴォーカルの艶っぽさすべてHP830の方が上。HP830の方がノリの良くしかも繊細に感じる。響きはどちらも適度。弦楽器、金管楽器、打ち込み系の音の表現すべてHP830の方が一段上。得意分野はどちらもポップス。ほとんど何を聴くにしてもHP830の方が良いように思う。

HP-D7
HP830はドンシャリ、HP-D7は低音より。超低域はHP-D7の方が出るが、低域の厚みはHP830の方がある。高域はHP830の方が質・量ともに上。分解能、音場感はともにHP830の方が良い。HP830の方が原音に近いが、ややエッジがきつく聴き疲れする。そうは言っても基本的には聴き疲れしないレベル。明瞭さ、音の鮮やかさ、厚み、密度、温かみ、ヴォーカルの艶っぽさ、繊細さ等、すべてHP830の方が上。響きはどちらも適度。弦楽器、金管楽器ともにHP830の方が良い。繊細でいて迫力もある。金管楽器は一段高い音に聴こえる。それでいて打ち込み系の音の表現もうまい。HP-D7も打ち込み系の音とは相性が良いのだが、それでもHP830の方が更に上を行く。得意分野はどちらもポップス。何を聴くにしてもHP830の方が良いように感じる。

HX-5000
HP830はややドンシャリ、HX-5000は低音よりのドンシャリ。低域はHX-5000の方がやや低い音で量も多い。中域はHP830の方がやや高い音で、低域に負けずはっきり聴こえてくる。高域はHP830の方が高く鋭い音。HX-5000の方が太く金属的。この2機種を比べた場合、HP830の方が高音よりと言える。分解能はHP830の方が上。一つ一つの音の微細な描写に差がある。HP830と比べると、HX-5000は塗りつぶしたような質。音場感はHP830の方がやや広い。原音忠実性はHP830の方が上。原音の粗や生っぽさが感じられる度合いに差がある。エッジはHP830の方がややきついが、HX-5000は低域が強すぎて疲れることもあるので、聴き疲れはソースによって違ってくるだろう。明瞭さ、音の鮮やかさはHP830の方がやや上。厚みはほぼ同レベルだが、どちらかと言えばHX-5000の方がある。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはHP830の方が上。HP830の方が繊細さで勝っているし、ノリの良さでも負けていない。響きは、低域はHX-5000の方が豊か、高域はHP830の方が豊か。弦楽器はHP830の方がうまい。HX-5000は生楽器らしさが不足。金管楽器はHP830の方が高く鮮やか。打ち込み系の音の表現はどちらもうまい。線の太い音を求める場合や低域の量重視ならHX-5000の方が良いだろうが、そうでなければ基本性能で勝る分HP830の方がうまいように感じる。使い分けるなら、低域の量重視で生楽器以外のソースを聴くならHX-5000、それ以外はHP830。

K55
どちらもドンシャリだが、HP830の方がやや低音より。超低域はどちらもやや弱め、低域の厚みはHP830の方がかなりある。高域はどちらもしっかり聴こえてくるが、K55の方が高い音を鳴らす。分解能はHP830の方がやや上、音場感はほぼ互角。原音忠実性はHP830の方が上。K55の方がエッジがのきつくやや聴き疲れする。明瞭さはほぼ互角、音の鮮やかさ、厚み、温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはHP830の方が上。HP830の方がノリが良くしかも繊細。響きはどちらも適度。弦楽器、金管楽器、打ち込み系の音の表現すべてHP830の方がうまい。ただし、高域が高い方が好きな人はK55の方が良いと感じる部分もあるだろう。得意分野はどちらもポップス。ほとんど何を聴くにしてもHP830の方が良い。

RP-HT560
HP830はややドンシャリ、RP-HT560はかなりフラット。低域はHP830の方がしっかりと低い音を鳴らすが、量的にはあまり差はない。中域はどちらも低域に負けず、しかも変な癖もなくしっかり聴こえてくる。高域はHP830の方が若干高くとがった鳴らし方。分解能はHP830の方がやや上。音場感はほぼ互角。原音忠実性は癖のなさという意味ではRP-HT560の方が良いが、原音の実体感が感じられるという意味ではHP830の方が上。HP830の方がエッジがきつくやや聴き疲れする。明瞭さ、音の鮮やかさ、厚みはHP830の方がやや上。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはRP-HT560の方がやや上。HP830の方がかなりノリが良い。HP830と比べると、RP-HT560はただ何となく鳴らしている感じに聴こえる。響きはほぼ同等だが、どちらかと言えばRP-HT560の方が豊か。弦楽器はチェロやコントラバス等を聴くならHP830の方が合うが、そうでなければRP-HT560の方が心地よく聴ける。金管楽器はどちらもなかなか鮮やかだが、力強さで勝るHP830の方が優れているように感じる。打ち込み系の音の表現はどちらもうまいが、HP830の方が楽しく聴ける。厚み、切れ、スピード感、すべてにおいて勝っている。得意分野はどちらもポップス。使い分けるなら、ノリ良く楽しみたいときにはHP830、癖なくおとなしく聴きたいときにはRP-HT560。

RP-HTX7
HP830はやや低音よりのドンシャリ、RP-HTX7はやや高音よりのドンシャリ。低域はどちらもかなりしっかり低い音を鳴らしてくれるが、HP830の方がやや量が多い。中域はRP-HTX7の方がはっきり聴こえてくる。これは低域の量が少ない上、ややうわずり気味なため。高域はRP-HTX7の方が細く高い音を鳴らすが、量的にはやや少ないように感じる。分解能及び原音忠実性はHP830の方が上。音の分離にしろ微細な表現にしろ、HP830の方が良い。音場感はほぼ同等だが、どちらかと言えばHP830の方が良い。RP-HTX7の方がエッジがきつく聴き疲れする。明瞭さは低域の量が少ない分RP-HTX7の方が上だが、音の鮮やかさはほぼ同等。厚みはHP830の方がややある。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはHP830の方がかなり上。ノリの良さにしろ繊細さにしろ、HP830の方が上。響きはHP830の方が豊か。RP-HTX7の方が全体的にタイトで硬い音を鳴らす。弦楽器はHP830の方が繊細かつ心地よい。金管楽器はRP-HTX7の方がやや高い音を鳴らすが、ソースによってはややチープに感じるし、HP830の方が力強い。打ち込み系の音の表現はどちらもうまいが、低域の量感や音の厚みで勝っている分HP830の方がうまいように感じる。得意分野はどちらもポップス。使い分けるなら、基本的にはHP830、よほどタイトな音を求めるときだけRP-HTX7。

SE-M870
どちらもややドンシャリ。超低域はSE-M870の方が出るが、厚みそのものはHP830の方がかなりある。高域はHP830の方が若干出る。分解能はSE-M870の方がやや上。音場感や原音忠実性はHP830の方がやや上。どちらもあまり聴き疲れしないが、どちらかといえばHP830の方が疲れる。明瞭さ、音の鮮やかさ、厚み、温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはすべてHP830の方が若干上。SE-M870の方がノリが良い。響きはSE-M870の方が豊か。弦楽器はSE-M870の方が伸びが良く心地よいが、原音に近い音を求めているならHP830の方が良い。、金管楽器はHP830の方が高く鮮やか。打ち込み系の音の表現はどちらもうまいが、どちらかといえばSE-M870の方が良い。得意分野はどちらもポップス。使い分けるならポップスはSE-M870、それ以外はHP830。

サイン波応答


位相+高周波歪み


インパルス応答(CSD)


インパルス応答(録音波形)


100Hz・1kHz・10kHzサイン波の再生






※生産終了










戻る





スペック

駆動方式 構造 周波数帯域 音圧感度 インピーダンス
ダイナミック 密閉型 20Hz〜20kHz 104dB 32Ω
重量 ドライバー直径 コードの長さ コードの出し方 備考
300g 40mm 3m(カール) 片出し -

評点

音質 装着感 遮音性 音漏れ デザイン 携帯性 音の傾向 参考最安価格
3.5 2 3 3 4 1 均(低、高) 4900円
※生産終了

TOP > ヘッドホンレビュー > HP830

公開日:2005.2.15