第20回 価格別favorite headphones 2回目
価格別favorite headphonesは以前にもやりましたが、あれからだいぶ経ちましたし、ヘッドホンが増えたので、2回目をやってみたいと思います。
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HP830
(5千円以下、PHILIPS)
正直言って5千円以下とは思えない音質です。1万円クラスの音と考えて良いと思います。非常にバランスが良く、何でも魅力的に聴かせてくれますが、このヘッドホンの特に凄いところは原音忠実性ではないでしょうか。もちろん、あくまで5千円以下の音楽鑑賞用として見たら、という前提ですが・・・
ちょっと装着感に難ありですが、慣れれば使えないほどではないです。
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UR/40
(5千円〜1万円、KOSS)
PortaProやPRO/4AAのような個性的なヘッドホンを出しているKOSSらしい、ちょっと他にはない音を鳴らします。シャープでありながら線が細いわけではなく、むしろノリが良いです。明瞭で軽快、PortaProほど低音は出ませんが、その分ジャンルを選ばない印象です。そうは言ってもクラシックやジャズにはあまり向かないですが。
軽量で装着感も良く、非常に良くできた機種です。
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DJ1 PRO
(1万円〜2万円、ULTRASONE)
非常に明るい音調です。PROline750からウォームさを取り除いたような音です。PROline750同様、音に厚みがあり鮮やかな音を鳴らします。打ち込み系の音との相性は非常に良いのですが、その反面ジャズは明るくなりすぎて良くありません。
前回のfavorite headphonesの1万円〜2万円で取り上げたHP1000といろんな意味で正反対なので、この2機種を持っていると非常に面白いと思います。まあ、片方は凄く好きだけどもう片方は全然駄目と言う人も多そうですが。私は何故かどちらも非常に魅力的に感じます。
装着感は、全体的には悪くないのですが、やや側圧が強めです。そうは言ってもイヤーパッドが耳にまったく当たらないくらい大きいので、耳が痛くなったりはしません。
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HD595
(2万円〜3万円、SENNHEISER)
世間の評判はいまいちのような気もしますが、個人的には好きです。低域はSENNHEISERらしくローエンドまで伸びている上、中域〜高域も埋もれず聴こえてきます。ただ、やはり50Hz以下が弱くなっている普通のヘッドホンに慣れていると、厚みが不足していて曇っているように感じるのかもしれません。そのあたりは聴く音楽のジャンルと音の好みでしょう。
SENNHEISERの中ではわりとポップス向きですが、それでもやはり一般的な見方をするなら得意分野はクラシックだと思います。
また、装着感が非常に良いです。
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RS-1
(3万円以上、GRADO)
個人的好みですが、HD53に繋ぐならATH-AD2000やMDR-SA5000よりも好きです。このレベルになるとアンプとの相性もどうしても評価に入ってきてしまいますが。
買ったばかりのときは、正直言ってSR-225との違いがあまり分からなかったですが、エージングも終わって聴き込むと、違いがかなり明確になりました。SR-225と比べると非常にマイルドで空気感が豊かです。残響音がまったく違います。周波数特性や音に包み込まれるような感覚は近いのですが、SR-225でクラシックやジャズは苦しいのに対してRS-1は余裕といった感じです。
今回も、前回同様かなり音調の違う機種が集まりました。ただ、やはり私の個人的好みは低音よりや高音よりのものよりも、ドンシャリやフラットなものが好きなようです。
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