第33回 生産終了になった機種の思い出

 本サイトが公開されてからまだ2年と経っていませんが、その間に生産終了になってしまったヘッドホンが多数あります。今回はその生産終了になったヘッドホンについて、好き勝手に書いてみようと思います。


ATH-CM7TI(audio-technica)
 高級イヤホンの代名詞として名をはせた機種です。現在ではその後継機であるATH-CM700TIがあとを継いでいますが、かなり違う傾向の音のようです(私は実際に聴いていないのではっきりは言えませんが)。個人的には特に好きというわけではありませんが、高域の硬く金属的な鳴りは魅力的に感じます。

ATH-T2(audio-technica)
 私が初めて「音の悪いヘッドホンが欲しい」と思って買ったヘッドホンです。噂に違わぬ悪音でしたが、思っていたほどではなかったように思います。後にこれよりも酷い音の(と個人的には感じる)ヘッドホンと出会うことになります。

CDH-505(JESTTAX)
 MDR-CD3000やHP-DX1000に勝るとも劣らない巨大なヘッドホン。実際にお店で実物を見て、購入を躊躇したという話を良く耳にします。実際、それほど大きいのです。その上、個人的には非常にカッコ悪いように思います。音の方は、その巨大さと57mmウーハー+30mmツイーターという構成から想像されるものよりはるかに癖が無いです。

CDH-507(JESTTAX)
 CDH-505と同じJESTTAXのヘッドホンです。後継機のCDH-508が出るに当たって生産終了になったようです。かなり個性的なデザインですが、音も負けずと個性的です。後継機のCDH-508は個性が薄れ、ある意味残念に感じた人もいるようです。変わった材質のイヤーパッドで、これに似たものは見たことがありません。

MDR-CD3000(SONY)
 ご存知、SONYの名機です。これについては私が語るよりも多くを語りたい人が沢山いそうです。所謂オーディオマニアや評論家の方には、ヘッドホンは長年MDR-CD3000だけという方も多いようですし、生産終了時にはまとめ買いやオークションでのプレミア等が話題になりました。イヤーパッドが経年劣化でベトベトになるらしいですが、私の所有しているものはまだまだ大丈夫そうです。

MDR-CD480(SONY)
 私がヘッドホンで音楽を聴くことを趣味とするようになった原因の一つです。以前にも書きましたが、このヘッドホンとATH-A900の音に違和感を覚えて満足がいかなかったことから、あれこれヘッドホンを買い足すことになりました。しかし、今となってはそれほど癖のないSONYらしいヘッドホンだと思えます。

MDR-EXQ1(SONY)
 SONYのQUALIAシリーズのインナーイヤーヘッドホンです。短い命でしたが、それなりにファンもいるようです。所謂高級イヤホンには珍しい露骨なドンシャリがたまらないのでしょうか。個人的には、スペックが間違っているのではないかと思うくらい音量が取りづらいのが印象に残っています。

MDR-NC20(SONY)
 私が初めて購入したノイズキャンセルヘッドホンです。当時は価格の割にあまりに音が悪いことに愕然としましたが、今ではノイズキャンセルヘッドホンはそういうものだ、と思うようになってしまいました。購入直後に生産終了になったのがショックだった憶えがあります。

MDR-Z900(SONY)
 茶色を基調にした古臭いデザインにモニター用とは名ばかりの物凄い低音と、ある意味個性的な機種です。後継機種のMDR-Z900HDが発売されると共に生産終了になりましたが、後継機はかなり違う音で元の音のランクアップを期待していた人たちからは不満が出ているようです。生産終了に伴ってかなり安くで売られていた時期もあったので、その頃に購入した人も多いのではないでしょうか。

SD-2900CD(soundevice)
 有楽町のビックカメラで古びた現物を見かけて購入した記憶があります。どう考えてもまともなヘッドホンではありません。作られてからかなりの年月が経過していたのか、購入してからさほど使用しないうちにイヤーパッドが破れてきました。音もかなり古びている感じです。そもそも購入当時には生産終了していたように思います。

SRS-2020(STAX)
 後継機SRS-2050Aの発売に伴い生産終了となりました。5万円以下でクラシックを聴くなら最高と言われたほどの実力を持ちますが、やはりSTAXの他の製品と比べると力不足なのは事実です。特にドライバには不満を持っている人も多かったようです。後継機はドライバだけの変更で、そのあたりが若干改善されているようです。個人的には単純にこの価格でこの音、しかも世界でも他に類をみないコンデンサー型ヘッドホンを買えるのは凄いことだと思いました。SRS-4040を所有している現在では出番がありませんが、購入当時は愛用していた記憶があります。

SRS-4040(STAX)
 後継機SRS-4040Aの発売に伴い生産終了となりました。SRS-2020と同様、ドライバだけの変更です。こちらはドライバに使われている部品が入手困難になるという理由でのモデルチェンジですが、その他にも色々と小変更がされています。ただ、音としては基本的に大きな違いはないようです。個人的にかなり好きな機種です。生産終了と言えどもその魅力が色褪せることは決してなく、これからも使い続けていくと思います。

dj1001(IXOS)
 IXOSのフラッグシップ機でしたが、何故か生産終了になり、その後も新しいフラッグシップ機は発売されていません。おそらくIXOSはヘッドホンからは手を引く方向なのでしょう。今ではdj1003だけが生産されているようです。dj1001はコストパフォーマンスが良いとは言いがたい機種ではありましたが、他にはない音を鳴らすのも事実ですし、やはり生産終了は寂しいものです。

R/200(KOSS)
 KOSSの迷機(?)です。私が購入したヘッドホンの中で、新品購入時に壊れていた唯一のヘッドホンです。自分で簡単に修理できましたが、少し衝撃を与えるだけでドライバがハウジングの固定から外れてしまうという欠陥品です。その上、カタログに書いてある付属品が付属していなかったりと、信じられない商品です。肝心の音の方も、とても1万円以上するとは思えません。普通に音楽を聴く人にとっては5千円でも高いと思われます。KOSSのオフィシャルサイトでもいつのまにか存在が抹消されていました。こんなことを言ってはいけないのかもしれませんが、生産終了になって良かったヘッドホンだと思います。

PHP-200(Rio)
 メーカーのRioがオーディオ事業から撤退するに当たって生産終了になった機種です。一時数百円で販売され、相当数が売れたようです。元々4千円ほどで販売されていた製品で、それでも決して高くはない価格設定でしたが、数百円ともなれば非常にコストパフォーマンスが良いと言えます。

HD590(SENNHEISER)
 装着感が最高と言われたヘッドホンです。個人的にも、まったくもって同意です。音の方は多数の良質なラインナップを揃えるSENNHEISERの中にあっては特に良いとは言えませんが、それでも一般的に見れば十分の出来だと思います。個人的には初めて購入したSENNHEISERのヘッドホンなので、思い出深いものがあります。

edition7(ULTRASONE)
 限定999個の高級ヘッドホンです。初めから限定ですので生産終了と言うのもおかしいのかもしれませんが。ヘッドホンについてある程度知っている人なら知らぬ人はいない機種でしょう。個性的かつ非常に魅力的な機種です。edition9という同系統のヘッドホンの発売が予定されていて、edition7を入手できなかった人たちからは注目を集めています(06年8月現在)。


 こうして見ると、本サイトで取り上げているヘッドホンの1割以上が既に生産終了になっています。より良い新製品を発売する場合や、改善のための生産終了は仕方のない部分もありますが、やはり寂しいものです。むやみやたらと新製品を出して旧製品を生産終了にしたり、現行機種を愛用している人を蔑ろにするような形での生産終了は控えてもらいたいものです。
 なお、現在は生産終了になった機種もヘッドホンレビューのページに載せていますが、いずれ生産終了になったヘッドホンは別ページに移した方が良いかもしれないと考えています。そうでないと、数年後には入手できないヘッドホンばかりがヘッドホンレビューのページに並ぶことになりかねないですし、そうなると一般的な利用者には使いづらいかもしれませんので。







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