ATH-WS70

音質
 低音よりのドンシャリ。低域はある程度量が多い。やや癖のある質。量が多い割には輪郭が明確で圧力がある。重心は普通からやや低め。中域は低域の量が多い割には埋もれずに聴こえてくるし、変な癖もない。高域はやや多め。硬い質でそれなりに目立つが、極端な明るさや癖はなく、粗もない。
 分解能は価格なりからやや良いレベル。音の分離にしろ一つ一つの音の微細な描写にしろそれなり。どちらかと言うと音の分離の方が良く、一つ一つの音の微細な描写はあまり深くえぐりだすようなことはしない。音場感はやや狭いがポータブル用としては広い方だろう。明確さはそれなり。耳の近くで音を鳴らす感じがやや気になる。原音忠実性はいまいちと評価すべきかそれなりと評価すべきか迷うところ。低域の癖は気になるが、それを除くと一聴して大きな違和感はない。原音の粗や生っぽさは必要量といった感じ。エッジのきつさは普通だが、低域の量や音の圧力と合わせて多少疲れる面がある。高域にしろヴォーカルのサ行にしろ若干痛いと感じることはあるが、特に酷くはない。どちらかと言うと高域の方が痛い。
 明瞭さ、音の鮮やかさはそれなり。厚みはやや厚め。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはいまいちと評価すべきかそれなりと評価すべきか迷うところ。ヴォーカルはやや硬く擦れやリップノイズを出さない傾向だが、価格の割にあまり癖がない点は好印象。かなりノリが良い。低域に基づく迫力や力強さだけでなく、切れやメリハリがある。響きは適度からややあっさり、こもり感は多少気になる。全体的に付帯音が少なく硬い音。
 弦楽器は普通に聴けるが、柔らかさや線の細さを求めるなら合わないだろう。金管楽器はなかなか鮮やかで金属的な質感を出してくれるが、そこまで派手ではない。打ち込み系の音の表現はかなりうまい。音の質感の相性や切れが良い。
 総合的に見てこの価格のポータブル用としてはなかなか良いできと言えるだろう。特に低域の個性を生かせるソースやノリの良さ重視のポップス・ロックならおすすめ。

装着感
 悪い。側圧が強く、しかもイヤーパッドが半端なサイズなので耳への負担が大きい(耳の小さい人は問題ないかもしれない)。ヘッドバンドのクッションはある程度入っているし、重量を側圧で支える感じで頭頂部が痛くなりやすいということはない。側圧のおかげでずれにくい。
 イヤーパッドは耳のせと耳覆いの中間サイズ、上下左右に角度調節ができる。材質はレザータイプの人工皮革。硬くはないし肌触りも悪くないのだが、側圧が強いため長時間使用するとかなり耳が痛くなる。
 ヘッドバンドが短いため頭の大きい人は装着できない可能性が高い。

その他
 遮音性及び音漏れ防止は良好。ポータブル用として使えるレベル。
 作り、デザインはなかなか良い。ハウジングが金属製で、全体的にガッチリしている。折りたたみはできないが、スイーベル機構。
 プラグは金メッキのL型ミニプラグ。コードの太さは合流前は約2.5mm、合流後は幅約4.5mm・厚さ約2.5mm、硬さはやや硬めだが扱いづらくはない。イヤーパッドのサイズは、外周84mm×84mm、内周46mm×46mm、深さ14mm。

付属品
無し



参考
メーカー製品ページ

周波数特性グラフ


比較メモ
AH-D1100
どちらも低音よりのドンシャリ。低域はATH-WS70の方が若干量が多い。質的にはそれなりに似ているが、量が多い分ATH-WS70の方が若干ぼやけることが多い印象。重心はATH-WS70の方が若干低い。中域は低域の量が少ない分AH-D1100の方が若干はっきり聴こえてくる。高域はATH-WS70の方が若干量が多い。質的にはそれなりに似ているが、どちらかと言うとAH-D1100の方が粗がない。分解能はAH-D1100の方が若干上。音の分離にしろ一つ一つの音の微細な描写にしろ大差ないが、どちらかと言うとAH-D1100の方が勝っている。音場感はAH-D1100の方がやや広く明確。ATH-WS70の方が近くで音を鳴らす感じ。原音忠実性はAH-D1100の方が若干上。ATH-WS70は低域の量が多すぎる。原音の粗や生っぽさはAH-D1100の方が若干感じられる。エッジはATH-WS70の方が若干きつく聴き疲れしやすい。高域にしろヴォーカルのサ行にしろ大差ない痛さだが、どちらかと言うとATH-WS70の方が痛い。明瞭さはAH-D1100の方が若干上、音の鮮やかさはほぼ同レベル。厚みはATH-WS70の方が若干ある。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさは大差ないが、どちらかと言うとAH-D1100の方が感じられる。ATH-WS70の方が若干ノリが良い。ATH-WS70の方が耳元でガンガン鳴らす感じ。響きはほぼ同レベル。弦楽器はそれなりに似ているが、AH-D1100の方が若干繊細。金管楽器はそれなりに似ているが、ATH-WS70の方が若干鮮やか。打ち込み系の音の表現はATH-WS70の方が若干うまい。音の質感の相性で若干勝っている。あまり使い分けには向かないが、あえて使い分けるなら、音場の広さや原音忠実性を求めるならAH-D1100、低域の量やノリの良さを求めるならATH-WS70。

APHN-AC30
APHN-AC30はやや低音より、ATH-WS70は低音よりのドンシャリ。低域はATH-WS70の方がやや量が多い。APHN-AC30の方が癖のない質。ATH-WS70の方が圧力がある。重心はATH-WS70の方がやや低い。中域は低域の量が少ない分APHN-AC30の方がはっきり聴こえてくる。高域はATH-WS70の方が若干量が多い。APHN-AC30の方がやや線の細い質。分解能はAPHN-AC30の方が若干上。音の分離にしろ一つ一つの音の微細な描写にしろ大差ないが、どちらかと言うとAPHN-AC30の方が勝っている。音場感は、APHN-AC30の方がやや広い、明確さはほぼ同レベル。ATH-WS70の方が近くで音を鳴らす感じで頭内定位が気になりやすい。原音忠実性はAPHN-AC30の方がやや上。ATH-WS70は低域の量が多すぎる。原音の粗や生っぽさはAPHN-AC30の方が若干感じられる。エッジのきつさは大差ないが、ATH-WS70の方が低域の量やこもり感で疲れる面がある。高域にしろヴォーカルのサ行にしろAPHN-AC30の方が若干細く刺さる。明瞭さはAPHN-AC30の方が若干上、音の鮮やかさはほぼ同レベル。厚みはATH-WS70の方がある。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはAPHN-AC30の方が若干感じられる。ATH-WS70の方がノリが良い。低域に基づく迫力や力強さがある。APHN-AC30の方が軽くてあっさりした音。響きは大差ないが、ATH-WS70の方がこもり感が気になる。弦楽器はAPHN-AC30の方がやや繊細で、音色も自然。金管楽器は、APHN-AC30の方がやや細く明るい、ATH-WS70の方がやや太く力強い。打ち込み系の音の表現はATH-WS70の方がややうまい。音の質感の相性で勝っている。使い分けるなら、癖のなさや音場の広さを求めるならAPHN-AC30、厚みや圧力を求めるならATH-WS70。

ATH-ES7
ATH-ES7はややドンシャリ、ATH-WS70は低音よりのドンシャリ。低域はATH-WS70の方が若干量が多い。ATH-ES7の方が濃く中身が詰まったような質、ATH-WS70の方が輪郭が明確で圧力がある。ATH-WS70の方が癖や歪みが気になることが多い。重心はATH-ES7の方が若干低い。中低域はATH-WS70の方が凹んでいる印象。中域はATH-WS70の方がやや明るく、低域に邪魔されずはっきり聴こえてくる。言い換えると、ATH-ES7の方が低く落ち着いていて聴きやすい。高域はATH-WS70の方が若干量が多い。やや硬く明るい質で目立つ。分解能はATH-WS70の方が若干上。音の分離にしろ一つ一つの音の微細な描写にしろ大差ないが、どちらかと言うとATH-WS70の方が勝っている。音場感はATH-WS70の方がやや広く明確。原音忠実性は微妙。周波数特性上の癖のなさはATH-ES7の方がやや上だが、原音の粗や生っぽさはATH-WS70の方が若干感じられる。エッジはATH-WS70の方が若干きつく聴き疲れしやすい。高域にしろヴォーカルのサ行にしろATH-WS70の方が若干鋭く刺さる。明瞭さ、音の鮮やかさはATH-WS70の方が若干上。ATH-WS70の方が作ったような明るさがある。厚みはATH-ES7の方がややある。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはATH-ES7の方がやや上。ヴォーカルはATH-ES7の方がやや柔らかく自然。どちらもノリが良い。ATH-WS70の方が切れやメリハリがあるが、その反面音が滑らかに繋がらずドタバタした鳴らし方に感じられることがある。響きはATH-ES7の方が若干豊か。ATH-WS70の方が全体的に硬い音。弦楽器はATH-ES7の方が滑らかで心地よいし、音色も自然。金管楽器はATH-WS70の方が明るく鮮やかだが、ATH-ES7と比べるとやややりすぎな感はある。打ち込み系の音の表現はATH-WS70の方がややうまい。音の質感の相性や切れで若干勝っている。使い分けるなら、周波数特性上の癖のなさや温かみ重視ならATH-ES7、音場の広さや明瞭さ重視ならATH-WS70。あるいは、重心が低く中身の詰まったような低域を求めるならATH-ES7、輪郭が明確で圧力のある低域を求めるならATH-WS70。

ATH-XS7
ATH-WS70は低音よりのドンシャリ、ATH-XS7はややドンシャリ。低域はATH-WS70の方が若干量が多い。ATH-XS7の方が若干薄く曇ったような質。重心はATH-WS70の方が若干低い。中域は微妙。ソースによって印象が変わってくる。ATH-XS7の方が若干明るい傾向だが、それでいて低域の曇りに覆われるような面がある。高域はATH-WS70の方が若干量が多い。ATH-XS7の方が若干線が細く、粗が気になる。分解能はATH-WS70の方が若干上。音の分離にしろ一つ一つの音の微細な描写にしろ大差ないが、どちらかと言うとATH-WS70の方が勝っている。音場感はATH-WS70の方がやや広く明確。ATH-XS7の方が近くで音を鳴らす感じで頭内定位が気になりやすい。原音忠実性はATH-WS70の方がやや上。一聴して違和感が小さい。原音の粗や生っぽさが感じられる度合いはほぼ同レベル。エッジはATH-XS7の方が若干きつく聴き疲れしやすい。高域にしろヴォーカルのサ行にしろATH-XS7の方が若干痛い。明瞭さ、音の鮮やかさはほぼ同レベル。厚みはATH-WS70の方がややある。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはATH-WS70の方が若干感じられる。ヴォーカルはATH-WS70の方が癖がなく安心して聴ける。どちらもノリが良い傾向だが、ATH-XS7の方が若干軽快、ATH-WS70の方が低域に基づく迫力や力強さが若干ある。響きはATH-XS7の方が若干豊か。ATH-XS7の方が生気に欠ける印象。ATH-XS7の方が粗や付帯音がやや気になる。弦楽器はATH-WS70の方がやや心地よく、音色も自然。金管楽器はどちらもなかなか鮮やかで金属的な質感を出してくれるが、ATH-WS70の方が若干シンプルで癖がない。打ち込み系の音の表現はATH-WS70の方がややうまい。音の質感の相性でやや勝っている。使い分けるなら、基本的にはATH-WS70、ATH-WS70では低域の量が多すぎるとか軽快さに欠けるという不満があるならATH-XS7。

ES-HF300
どちらも低音よりのドンシャリ。低域はほぼ同量。ATH-WS70の方が若干制動が感じられる、ES-HF300の方がやや癖がなく自然な量感がある。所謂重低音より下はES-HF300の方がややしっかり出るが、それより上はATH-WS70の方がややしっかり出る。重心はES-HF300の方がやや低い。中域はどちらも低域の量が多い割には埋もれずに聴こえてくる。質的にはES-HF300の方が癖がない。高域はATH-WS70の方が若干量が多い。ES-HF300の方がやや線が細く粗がない。分解能はES-HF300の方が若干上。音の分離はほぼ同レベル、一つ一つの音の微細な描写はES-HF300の方がやや上。音場感は、広さはほぼ同レベル、明確さはES-HF300の方が若干上。ATH-WS70の方が耳の近くで音を鳴らす感じが気になる。原音忠実性はES-HF300の方がやや上。一聴して違和感がない。原音の粗や生っぽさはES-HF300の方が若干感じられる。エッジはATH-WS70の方が若干きつく聴き疲れしやすい。高域にしろヴォーカルのサ行にしろATH-WS70の方が若干痛い。明瞭さ、音の鮮やかさはほぼ同レベル。厚みはほぼ同レベル。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはES-HF300の方がやや感じられる。ヴォーカルはES-HF300の方が癖がなくソースを選ばない。ATH-WS70の方が若干ノリが良い、ES-HF300の方がやや繊細。響きはES-HF300の方が若干豊か。弦楽器はES-HF300の方が繊細かつ心地よい。金管楽器は、ATH-WS70の方が若干太く力強い、ES-HF300の方が若干細く綺麗。打ち込み系の音の表現は大差ないが、どちらかと言うとATH-WS70の方がうまい。音の質感の相性は大差ないが、切れで若干勝っている。使い分けるなら、基本的にはES-HF300、ES-HF300ではおとなしすぎるとか重低音の量が多すぎるという不満があるならATH-WS70。

HA-S800
どちらも低音よりのドンシャリ。低域はHA-S800の方がやや量が多い。ATH-WS70の方が硬く圧力のある質、HA-S800の方がぼやけた質。重心の低さはほぼ同レベル。中低域はHA-S800の方がしっかり出る。中域はATH-WS70の方がやや明るく、低域に邪魔されずはっきり聴こえてくる。高域はATH-WS70の方が若干量が多い。細く明るい質で目立つ。HA-S800の方がややざらつく感じ。分解能はATH-WS70の方が上。音の分離にしろ一つ一つの音の微細な描写にしろやや勝っている。音場感はATH-WS70の方が広く明確で見晴らしが良く把握しやすい。HA-S800の方が頭内定位が気になりやすい。原音忠実性はATH-WS70の方がやや上。HA-S800は低域の量が多すぎる。原音の粗や生っぽさはATH-WS70の方がやや感じられる。エッジはATH-WS70の方がややきついが、HA-S800は低域の量やこもり感で疲れる面があるため、総合的な聴き疲れはソースや聴く人によって変わってくるだろう。高域にしろヴォーカルのサ行にしろATH-WS70の方がやや細く刺さる。明瞭さ、音の鮮やかさはATH-WS70の方が上。厚みはHA-S800の方がややある。温かみは曇っている分HA-S800の方が感じられる面もあるが、人声や生楽器のリアルな温かみという意味ではATH-WS70の方が上。ヴォーカルの艶っぽさは微妙。艶っぽさよりも他の質的な違いが大きい。ATH-WS70の方が明るく澄んでいる、HA-S800の方がスモーキー。ATH-WS70の方が明るく元気でノリが良い。HA-S800の方が低域に基づく迫力や力強さがある。ATH-WS70の方が切れやメリハリがある。響きはHA-S800の方がやや豊かでこもり感が気になる。弦楽器はATH-WS70の方がうまい。繊細で生楽器らしさが感じられる。ただし、心地よさ最優先ならHA-S800の方が良いこともある。金管楽器はATH-WS70の方が細く明るく、HA-S800の方が太く力強い。打ち込み系の音の表現はATH-WS70の方がうまい。音の質感の相性や切れで勝っている。使い分けるなら、基本的にはATH-WS70、ATH-WS70では明るすぎるとかエッジがきついという不満があるならHA-S800。

HD215
ATH-WS70は低音よりのドンシャリ、HD215はかなりフラット。低域はATH-WS70の方がやや量が多い。ややぼやけたり曇ったりする質。重心はATH-WS70の方がやや低い。中域はHD215の方がやや明るく、低域に邪魔されずはっきり聴こえてくる。高域はHD215の方が若干量が多い。明るく目立つ。ATH-WS70の方が粗がない。分解能はHD215の方がやや上。音の分離にしろ一つ一つの音の微細な描写にしろ若干勝っている。音場感はHD215の方がかなり広い。ATH-WS70の方が耳の近くで音を鳴らす感じが気になる。原音忠実性はHD215の方がやや上。ATH-WS70は低域の量が多すぎる。原音の粗や生っぽさはHD215の方が感じられる。エッジはHD215の方がややきついが、ATH-WS70は低域の量や音の圧力で疲れる面があるため、総合的な聴き疲れはソースや聴く人によって変わってくるだろう。高域にしろヴォーカルのサ行にしろHD215の方がやや痛い。明瞭さ、音の鮮やかさはHD215の方がやや上。厚みはATH-WS70の方がある。温かみは低域が多い分ATH-WS70の方が感じられる面もあるが、人声や生楽器のリアルな温かみという意味ではHD215の方が上。ヴォーカルの艶っぽさはHD215の方がやや上。ATH-WS70の方が太くスモーキー、HD215の方が細く擦れやリップノイズを出してくれる。HD215の方が明るく軽快。低域に基づく迫力や力強さはATH-WS70の方がある。HD215の方が低域の量が少なく厚みも薄いためスカスカに感じられることがある。響きは、低域はATH-WS70の方が豊か、高域はHD215の方が豊か。ATH-WS70の方がこもり感が気になる。HD215の方がドラムや破裂音が目立つ。ATH-WS70の方が付帯音や細部の描写を切り落としたシンプルな鳴りとも言える。弦楽器はATH-WS70の方が滑らかで心地よい、HD215の方が生楽器らしさが感じられる。金管楽器はATH-WS70の方が芯が通っている感じ、HD215の方がやや明るい。打ち込み系の音の表現は微妙。音の質感の相性はATH-WS70の方がやや上だが、HD215の方が中域から高域の明るい表現が魅力的に感じられることも多い。使い分けるなら、低域の量や付帯音の少なさ重視ならATH-WS70、音場の広さや原音忠実性重視ならHD215。

HFI-780
ATH-WS70は低音よりのドンシャリ、HFI-780はややドンシャリ。低域はATH-WS70の方がやや量が多い。HFI-780の方が硬く締まっている。重心はHFI-780の方が若干低い。中低域はHFI-780の方が凹んでいる印象。中域はHFI-780の方がやや明るく、低域に邪魔されずはっきり聴こえてくる。言い換えると、ATH-WS70の方が低く落ち着いていて聴きやすい。高域はHFI-780の方が若干量が多い。やや細く明るい質で目立つ。分解能はHFI-780の方がやや上。特に音の分離に差がある。音場感はHFI-780の方がある程度広い。ATH-WS70の方が耳の近くで音を鳴らす感じが気になる。原音忠実性は微妙。ATH-WS70は低域の量が多すぎる点が気になるのに対して、HFI-780は中低域の凹みが気になる。原音の粗や生っぽさはHFI-780の方が若干感じられる。エッジはHFI-780の方が若干きついが、ATH-WS70は低域の量やこもり感で疲れる面があるため、総合的な聴き疲れはソースや聴く人によって変わってくるだろう。高域にしろヴォーカルのサ行にしろHFI-780の方が若干細く刺さる。明瞭さ、音の鮮やかさはHFI-780の方が上。厚みはHFI-780の方がややあるように感じられるが、それよりもHFI-780の方が硬く締まった音である点に目が行く。温かみはATH-WS70の方がやや感じられる。ヴォーカルの艶っぽさはほぼ同レベルだが、ATH-WS70の方がやや柔らかくスモーキー。低い男性ヴォーカルはATH-WS70の方がしっかり鳴らしてくれる。HFI-780の方が明るく切れが良い。低域に基づく迫力や力強さはATH-WS70の方がある。響きはATH-WS70の方がやや豊かでこもり感が気になる。どちらも付帯音が少なく硬い音である点は似ている。弦楽器はどちらもヴァイオリン等を澄んだ感じで聴きたいときに向いている点は似ているが、ATH-WS70の方がチェロやコントラバスを柔らかく滑らかに鳴らしてくれる。金管楽器はどちらも金属的で鮮やかだが、HFI-780の方がやや細く明るい。打ち込み系の音の表現はHFI-780の方がややうまい。音の質感の相性や切れで若干勝っている。使い分けるなら、基本的にはHFI-780、HFI-780では中低域の凹みが気になるとか音が硬すぎるという不満があるならATH-WS70。

MDR-XB700
どちらも低音よりのドンシャリ。低域はMDR-XB700の方が若干量が多い。ローエンドはMDR-XB700の方がしっかり出る。ATH-WS70の方が輪郭が明確で圧力がある。重心はMDR-XB700の方が若干低い。中低域はMDR-XB700の方がしっかり出る。中域はATH-WS70の方が低域に邪魔されずはっきり聴こえてくる。質的にはソースによって印象が変わりやすいが、ATH-WS70の方が硬いように感じられることが多い。高域はATH-WS70の方が若干量が多い。硬く明るい質。MDR-XB700の方が若干線が細く粗がない。分解能は大差ないが、どちらかと言うとATH-WS70の方が上。音の分離はATH-WS70の方が若干上、一つ一つの音の微細な描写は大差ない。音場感は、MDR-XB700の方がやや広く、ATH-WS70の方が若干明確。原音忠実性はMDR-XB700の方が若干上。一聴して違和感がない。原音の粗や生っぽさはATH-WS70の方が若干感じられる。エッジはATH-WS70の方が若干きつく、聴き疲れしやすい。高域にしろヴォーカルのサ行にしろATH-WS70の方が若干痛い。明瞭さ、音の鮮やかさはATH-WS70の方が若干上。厚みはほぼ同レベルだが、それよりもATH-WS70の方が硬く締まっている点に目が行く。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはMDR-XB700の方がやや感じられる。どちらもノリが良い傾向。ATH-WS70の方が切れやスピード感がある。響きはMDR-XB700の方がやや豊か。弦楽器はMDR-XB700の方が伸びが良く心地よいし、音色もやや自然。金管楽器はATH-WS70の方が若干金属的で力強い。打ち込み系の音の表現はATH-WS70の方がややうまい。音の質感の相性や切れで勝っている。使い分けるなら、切れやスピード感を求めるならATH-WS70、音色の自然さや温かみを求めるならMDR-XB700。あるいは、低域に硬さや圧力を求めるならATH-WS70、低域に柔らかさや凹凸のなさを求めるならMDR-XB700。

PRO DJ100
ATH-WS70は低音よりのドンシャリ、PRO DJ100はやや高音より。低域はATH-WS70の方がある程度量が多い。厚みや圧力があり、かなり存在感がある。重心はATH-WS70の方がやや低い。中域はPRO DJ100の方が若干明るく、低域に邪魔されずはっきり聴こえてくる。高域はほぼ同量。PRO DJ100の方がやや線が細く粗っぽい。分解能はPRO DJ100の方が若干上。音の分離はほぼ同レベルだが、一つ一つの音の微細な描写で若干勝っている。音場感はPRO DJ100の方が若干広く明確。原音忠実性はPRO DJ100の方がやや上。周波数特性上の癖のなさで勝っているし、一聴して違和感がない。原音の粗や生っぽさはPRO DJ100の方がやや感じられる。エッジはPRO DJ100の方がややきついが、ATH-WS70は低域の量や音の圧力で疲れる面があるため、総合的な聴き疲れはソースや聴く人によって変わってくるだろう。高域やヴォーカルのサ行の痛さは大差ないが、どちらかと言うとPRO DJ100の方が細く刺さる。明瞭さ、音の鮮やかさはPRO DJ100の方がやや上。厚みはATH-WS70の方がややある。温かみはATH-WS70の方が若干感じられる。ヴォーカルの艶っぽさはPRO DJ100の方が若干感じられる。ATH-WS70の方がややスモーキー、PRO DJ100の方が擦れやリップノイズを出してくれる。どちらもノリが良い傾向だが、PRO DJ100の方が繊細。PRO DJ100の方が軽快。ATH-WS70の方が低域に基づく迫力や力強さがある。響きはATH-WS70の方が若干豊かでこもり感が気になる。弦楽器は、ATH-WS70の方が滑らか、PRO DJ100の方が繊細で生楽器らしさが感じられる。チェロやコントラバスを濃厚に鳴らして欲しいならATH-WS70の方が良いが、ヴァイオリン等を澄んだ感じで聴きたいならPRO DJ100の方が良い。金管楽器は、ATH-WS70の方がやや太く力強い、PRO DJ100の方が若干明るく音の割れ方を出してくれる感じ。打ち込み系の音の表現は微妙。ATH-WS70の方が音の質感の相性と厚みで若干勝っている、PRO DJ100の方が切れと中高域から高域の明るさで若干勝っている。使い分けるなら、低域の量や迫力を求めるならATH-WS70、切れや線の細さを求めるならPRO DJ100。

サイン波応答


位相+高周波歪み


インパルス応答(CSD)


インパルス応答(録音波形)


100Hz・1kHz・10kHzサイン波の再生


曲別HP探索2
第41回 Move Me/「R4 -RIDGE RACER TYPE4- DIRECT AUDIO」より
第66回 Fudge Pudge/Organized Konfusion「Best of Organized Konfusion」より
第78回 Tarantula(Ft. Fresh, $pyda & Tenor Fly)/Pendulum「Hold Your Colour」より













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スペック

駆動方式 構造 周波数帯域 音圧感度 インピーダンス
ダイナミック 密閉型 10Hz〜25kHz 100dB 47Ω
重量 ドライバー直径 コードの長さ コードの出し方 備考
230g 40mm 1.2m 両出し -

評点

音質 装着感 遮音性 音漏れ デザイン 携帯性 音の傾向 参考最安価格
3 2 4 4 4 2 低(高) 6800円

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公開日:2010.6.30