第27回 価格別favorite headphones 3回目
約1年ぶりとなる価格別favorite headphonesの3回目です。この調子だと所有している全ヘッドホンを採り上げかねませんね(笑)
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K24P
(5千円以下、AKG)
上品なイメージのあるAKGとは思えないくらい元気な音を鳴らしてくれます。個人的にはK26PやPX100よりも個性があって面白いと思います。逆に、これ1台で済まそうと思う人には元気すぎるかもしれませんが。それにしても総合的に見て価格の割に良くまとまっていると言って良いでしょう。
装着感も悪くないですし、デザインが非常に良いのも嬉しいです。
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HD497
(5千円〜1万円、SENNHEISER)
非常に癖のない機種です。特筆すべき長所は無いように感じますが、大きな欠点もありません。全体的に価格の割に良い印象を受けます。この価格帯なら、これだけでも貴重と言えるでしょう。
SENNHEISERらしい低域の伸びと、SENNHEISERとは思えない高域の表現が楽しめます。また、SENNHEISERにしては爽やかでポップス向きの音です。
装着感が悪いのが残念ですし、デザインも人を選ぶと思いますが、その点さえ除けばコストパフォーマンスの非常に良い機種でしょう。
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ATH-SX1
(1万円〜2万円、audio-technica)
うまく表現できないのですが、個人的にはある意味audio-technicaの最高傑作なのではないかと思います。
良くかまぼこと言われますし、確かにその通りなのですが、高域ははっきり聴こえてきますし、低域も最低限は出ます。聴き疲れしませんし、ヴォーカルがなかなか艶っぽいです。分解能や原音忠実性も良く、一つ一つの音をしっかり楽しめます。何でもバランス良く鳴らしてくれます。
基本的には地味な音なのですが、モニター用にも音楽鑑賞用にも使える上、装着感も非常にソフトで疲れないという優れものです。
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DT990PRO
(2万円〜3万円、beyerdynamic)
非常に刺激的です。
DT770PROは低域が強いとか、beyerdynamicは高域が刺激的とか言われますが、DT990PROはDT770PROより低域が出る上、高域の刺激はbeyerdynamicの中でもかなり強い部類に入ると思います。ドンシャリと言えばドンシャリなのでしょうが、開放型のせいか通常の密閉型のドンシャリとはどこか違います。
アコースティックな曲をドンシャリで聴きたい場合に非常に合う珍しい機種ではないでしょうか。
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SRS-4040
(3万円以上、STAX)
イヤースピーカーなので反則かもしれませんが、ご容赦を。
最高の繊細さを持った機種。良く言われるように弦楽器の表現が見事です。ヴォーカルも非常に艶っぽいです。
低域が不足に感じると言う人も多いと思いますが、それはポップスやロックをノリ良く楽しみたいときには不足、という程度で、根本的には必要量出ます。
久しぶりの価格別favorite headphonesでしたが、如何でしたでしょうか。私の好みの傾向が定まっていないのは相変わらずみたいです。ヘッドホンは機種ごとに違う魅力があって、その魅力が自分に合うかどうかが大事ですが、魅力の大きさの絶対値みたいなものも大事なのだと思います。今回の不定期コラムを書いて、何となくそう思いました。
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