RP-HZ47
音質
やや高音よりのかまぼこ。低域はやや量が少ない。中低域からローエンドに向かってなだらかに減少している。大きな癖はないが、存在感はあまりない。重心はやや高め。中域は低域に邪魔されずはっきり聴こえてくるが、張り出すような癖が気になることが多い。高域は中域と同量から若干少なめ。どちらかと言うと線の細い質。
分解能は価格の割にやや良い。音の分離にしろ一つ一つの音の微細な描写にしろいまいちと評価すべきかそれなりと評価すべきか迷うところ。音場感は広さ・明確さともにいまいちだが、耳かけ型としては普通からやや良いレベル。原音忠実性はいまいちと評価すべきかそれなりと評価すべきか迷うところ。一聴して多少違和感がある。原音の粗や生っぽさはそれなりに感じられる。エッジのきつさは普通だが、中域の張り出しで疲れる面がある。高域はやや細く刺さると感じることはあるが、特に酷くはない。ヴォーカルのサ行はあまり痛くない。
明瞭さ、音の鮮やかさはそれなりと評価すべきかなかなか良いと評価すべきか迷うところ。厚みは普通からやや薄め。温かみはいまいち、ヴォーカルの艶っぽさはそれなり。男性ヴォーカルよりは女性ヴォーカルに向いている印象。繊細な傾向。低域に基づく迫力や力強さよりは、切れやスピード感の方がある。響きはややあっさり。
弦楽器は心地よさよりは繊細さが感じられる傾向。金管楽器はそれなりに鮮やかだが、力強さにはやや欠ける。打ち込み系の音の表現はいまいちと評価すべきかそれなりと評価すべきか迷うところ。音の質感の相性や切れは悪くないが、線の細さや低域不足が合わない面がある。
中域の張り出しや低域不足はやや気になるが、価格を考えれば致命的な欠点のない機種。
装着感
良好。耳全部を覆う型より圧倒的に小型・軽量なので、疲れず邪魔にならないのは間違いない。耳かけ型としてもやや軽く、厚みも薄い。耳にかける部分がプラスチックだが、軽量で構造的にも耳への負担はあまり大きくない。
イヤーパッドは全面フラット、材質は普通のスポンジで肌触りは悪くない。
その他
遮音性は悪い。音漏れ防止は普通。
作りは価格なり。デザインはあまり癖がない。
プラグは金メッキのミニプラグ。コードの太さは合流前は約1.5mm、合流後は幅約3mm・厚さ約1.5mm、硬さは普通で特に扱いづらさは感じない。イヤーパッドのサイズは、外周38mm×38mm。
付属品
無し
参考
メーカー製品ページ
周波数特性グラフ
比較メモ
ATH-EQ300M
ATH-EQ300Mはやや高音より、RP-HZ47はややかまぼこ。低域はATH-EQ300Mの方が若干量が多い。若干柔らかい質。重心はATH-EQ300Mの方が若干低い。中域はどちらも低域に邪魔されずはっきり聴こえてくるが、RP-HZ47の方がソースによっては張り出すような癖が気になることがある。高域はATH-EQ300Mの方が若干量が多い。若干線の細い質。分解能はほぼ同レベル。音の分離にしろ一つ一つの音の微細な描写にしろ大差ない。音場感は広さ・明確さともにほぼ同レベル。原音忠実性はATH-EQ300Mの方が若干上。周波数特性上の癖のなさで若干勝っている。原音の粗や生っぽさが感じられる度合いはほぼ同レベル。エッジのきつさは大差ないが、RP-HZ47の方が中域の張り出しで疲れる面がある。高域はATH-EQ300Mの方が若干細く刺さる、ヴォーカルのサ行は大差ない痛さ。明瞭さはRP-HZ47の方が若干上、音の鮮やかさはほぼ同レベル。厚みはほぼ同レベル。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはATH-EQ300Mの方が若干感じられる。ノリの良さは微妙。RP-HZ47の方が若干切れやメリハリがある。ATH-EQ300Mの方が若干低域に基づく迫力や力強さがある。響きはATH-EQ300Mの方が若干豊か。弦楽器はATH-EQ300Mの方が若干音色が自然。金管楽器は、ATH-EQ300Mの方が若干細く綺麗、RP-HZ47の方が若干太く力強い。打ち込み系の音の表現はRP-HZ47の方が若干うまい。音の質感の相性にしろ切れにしろ大差ないが、どちらかと言うとRP-HZ47の方が上。使い分けるなら、癖のなさや温かみを求めるならATH-EQ300M、明瞭さや切れを求めるならRP-HZ47。
HP-AL600
HP-AL600はやや低音より、RP-HZ47はややかまぼこ。低域はHP-AL600の方がやや量が多い。厚みや量感のあるしっかりした質。重心はHP-AL600の方がやや低い。中域はRP-HZ47の方がやや明るく低域に邪魔されずはっきり聴こえてくるが、ソースによっては張り出すような癖が気になることがある。高域はRP-HZ47の方が若干量が多い。若干線の細い質。分解能はRP-HZ47の方が若干上。音の分離にしろ一つ一つの音の微細な描写にしろ大差ないが、どちらかと言うとRP-HZ47の方が若干勝っている。音場感はRP-HZ47の方が若干広く明確。原音忠実性はHP-AL600の方が若干上。周波数特性上の癖のなさでやや勝っている。原音の粗や生っぽさはRP-HZ47の方が若干感じられる。エッジはRP-HZ47の方が若干きつく聴き疲れしやすい。高域はRP-HZ47の方が若干細く刺さる、ヴォーカルのサ行は大差ない痛さ。明瞭さ、音の鮮やかさはRP-HZ47の方がやや上。厚みはHP-AL600の方がややある。温かみは低域の量が多い分HP-AL600の方が若干感じられる。ヴォーカルの艶っぽさはほぼ同レベル。HP-AL600の方が癖がなくソースを選ばない。HP-AL600の方がややノリが良い、RP-HZ47の方がやや繊細。HP-AL600の方が低域に基づく迫力や力強さがある。響きはHP-AL600の方が若干豊か。弦楽器は、HP-AL600の方がやや音色が自然、RP-HZ47の方がやや繊細。金管楽器は、HP-AL600の方が若干太く力強い、RP-HZ47の方が若干細く明るい。打ち込み系の音の表現は微妙。音の質感の相性や切れはRP-HZ47の方が若干上だが、線の細さや低域不足が合わないことがある。使い分けるなら、迫力や原音忠実性を求めるならHP-AL600、繊細さや明瞭さを求めるならRP-HZ47。
SHS4701
RP-HZ47はややかまぼこ、SHS4701はやや低音より。低域はSHS4701の方がやや量が多い。SHS4701の方がやや塗りつぶしたような癖がある。重心はSHS4701の方がやや低い。中域はRP-HZ47の方がやや明るく、低域に邪魔されずはっきり聴こえてくる。どちらも張り出すような癖が気になる点は似ている。高域はRP-HZ47の方がやや量が多い。線が細く明るい質で目立つ。分解能はRP-HZ47の方がやや上。音の分離にしろ一つ一つの音の微細な描写にしろ若干勝っている。音場感はRP-HZ47の方がやや広く明確。SHS4701の方が近くで音を鳴らす感じで頭内定位が気になりやすい。原音忠実性はRP-HZ47の方がやや上。一聴して違和感が小さい。原音の粗や生っぽさはRP-HZ47の方が若干感じられる。エッジはRP-HZ47の方が若干きつく聴き疲れしやすい。高域はRP-HZ47の方がやや細く刺さる、ヴォーカルのサ行は大差ない痛さ。明瞭さ、音の鮮やかさはRP-HZ47の方がやや上。厚みはSHS4701の方がややある。温かみは低域の量が多い分SHS4701の方が感じられる面もあるが、人声や生楽器のリアルな温かみという意味ではRP-HZ47の方がやや感じられる。ヴォーカルの艶っぽさはRP-HZ47の方がやや感じられる。RP-HZ47の方がやや繊細、SHS4701の方が大味な鳴りっぷりの良さがある。響きは、低域はSHS4701の方がやや豊か、高域はRP-HZ47の方がやや豊か。弦楽器はRP-HZ47の方がやや繊細で生楽器らしさが感じられる。金管楽器は、RP-HZ47の方がやや細く鮮やか、SHS4701の方がやや太く力強い。打ち込み系の音の表現は微妙。音の質感の相性や切れはRP-HZ47の方が若干上だが、SHS4701の方が低域の量感や音の厚みで聴かせてくれる面がある。使い分けるなら、繊細さや高域の量を求めるならRP-HZ47、聴き疲れのなさや低域の量を求めるならSHS4701。
サイン波応答
位相+高周波歪み
インパルス応答(CSD)
インパルス応答(録音波形)
100Hz・1kHz・10kHzサイン波の再生
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スペック
駆動方式 | 構造 | 周波数帯域 | 音圧感度 | インピーダンス |
ダイナミック | 開放型 | 14Hz〜24kHz | 102dB | 20Ω |
重量 | ドライバー直径 | コードの長さ | コードの出し方 | 備考 |
23g | 30mm | 1m | 両出し(ネックチェーン) | 耳かけ型 |
評点
音質 | 装着感 | 遮音性 | 音漏れ | デザイン | 携帯性 | 音の傾向 | 参考最安価格 |
2 | 4 | 1 | 3 | 3 | 4 | 均(中、高) | 700円 |
公開日:2014.2.9