第67回 Astaroth/「SHADOW HEARTS Ⅱ Original Soundtracks」より
今回はゲーム「SHADOW HEARTS Ⅱ」のサウンドトラックから、Disc2の3曲目です。作・編曲は光田康典です。光田康典は「クロノ・トリガー」や「ゼノギアズ」等、数多くのゲームの音楽を手がける人気作曲家です。
今回の曲は基本的にはシンセで作られているのですが、独特のアラビアン風の雰囲気で、いかにも打ち込みといった無機質な印象はあまり受けません。男性の声や生楽器風の音を使っていることも一因でしょう。
ヘッドホンとしては、生楽器系の音が得意なもので、できれば打ち込み系の音も得意なものが良いと思います。あとは周波数特性的にフラットで、ある程度響きのあるものが良さそうです。
・1台目 MUSIC SERIES ONE(ALESSANDRO)
かなり迷ったのですが、最終的にはこれになりました。選んだ理由は、最もバランスが良く、違和感なく聴けたからです。基本性能も十分だと感じます。
もう少し打ち込み系の音よりのバランスが良ければRH-300、逆に生楽器よりのバランスでウォームなものが良ければDR150が良いと思います。正直、この3台からどれを選ぶかは好みだと思います。
不満点は、もう少し濃い音で分かりやすい魅力が欲しい点です。
・2台目 PROline750(ULTRASONE)
1台目の不満点をストレートに受け止めて選んでみました。
PROline750は、ソースによっては強い違和感を感じたり、耳障りな音を鳴らしたりすることがありますが、この曲の場合にはそういうことがほとんどありません。1台目と比べると個性的な鳴らし方ではあるので、それが気になる人もいるでしょうが、「濃い音で分かりやすい魅力」という意味では選んで正解だと思います。これは、今回の曲がPROline750の得意な男声やパーカッションを含んでいることが一因でしょう。
不満点はほとんどありませんが、あえて挙げるなら、もう少し癖や刺激が少ない方が一般受けするだろうということくらいです。
・3台目 DT880(beyerdynamic)
2台目の不満点を素直に受け取るとこれになると思います。
実際聴いてみると、PROline750ほど濃い音ではありませんが、明らかにバランスが良くなっていると感じます。それでいてこの曲の雰囲気をしっかり出してくれます。雰囲気という点では、今回選んだ3台の中で最もうまく出してくれると思います。
個人的にはPROline750が最も魅力的に感じましたが、DT880の方が癖がなく一般受けするようにも思います。
また、今回は曲の雰囲気を大事にして生楽器よりのヘッドホンを選びましたが、打ち込み系の音よりのヘッドホンを選ぶとすると、RH-300やAH-D5000が良いと思います。
好みに合わせて選んでください。
試聴は下のamazonのページで。
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