第59回 crazy sunshine/GOLLBETTY「GOLLING!!」より
GOLLBETTYは男女7人編成のスカロックバンドです。編成はヴォーカル、ギター、ベース、ドラムス、サックス、トランペット、トロンボーンです。なお、スカとはジャマイカで発祥した音楽で、アメリカのジャズとR&Bの影響を受けていると言われています。
今回取り上げるのは、GOLLBETTYの2ndアルバムの曲です。明るくてノリが良く、聴いていると楽しくなる、自然と体が動く、そんな曲です。メインのヴォーカルと同等以上にブラスが活躍する印象です。
ヘッドホンとしてはこの曲の明るさ・ノリの良さをしっかり出してくれるものが良いでしょう。
・1台目 DJ1 PRO(ULTRASONE)
明るくノリが良く、今回の曲のようなヴォーカルとは相性が良いと思い選びました。聴いてみると、この曲の自然と体が動く感じがしっかり感じられて良かったです。
最終的にはDJ1 PROを選びましたが、他にはHP-M1000、RP-21、MDR-7506も良かったです。どれを選ぶかは好みによっても変わってきそうです。DJ1 PROでは低音の量が足りないならHP-M1000、癖がありすぎると感じるならRP-21、ベースの量感をを求めるならMDR-7506といった感じです。
不満点は、もう少し低音の量が多くて全体的に癖が少なくまとまりがある方が良いと感じる点です。
・2台目 edition7(ULTRASONE)
DJ1 PROのノリの良さを維持した上で前述の不満点を改善できるヘッドホンはほとんどないように思います。
条件を満たすヘッドホンを素直に選ぶと、edition7になると思い選びました。
実際に聴いてみると、期待通りの鳴らし方です。DJ1PRO、HP-M1000、RP-21の良いとこ取りのような感じです。何より聴いていて楽しいのが良いです。
不満点はありません。次に選ぶなら傾向の違うものしかないでしょう。
・3台目 SR-325i(GRADO)
今回の曲には、edition7のような密度の高い機種も良いですが、スカッと抜けが良い機種も合いそうだと思い選びました。
実際聴いてみると、非常に爽やかです。各楽器の表現もあまり癖がなくそれでいて魅力的です。edition7と比べると耳元で鳴らす感じで、良く言えば臨場感があり、悪く言えばやかましい感じです。ただ、この曲を楽しむにはSR-325iの鳴らし方も「有り」だと思います。
今回の曲は明るくてノリが良いヘッドホンなら大抵合いそうな気がします。生楽器も入るとは言え、原音忠実性よりもノリの良さの方が大事になってくる曲です。普通のDJ用ヘッドホン等でも十分楽しく聴けるでしょう。逆に、下手に分解能の高いような高級ヘッドホンはいまいちに感じることもありそうです。今回の内容を参考に選んでみてください。
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