第47回 Mighty Heart〜ある日のケンカ、いつもの恋心〜/KOTOKO
今回取り上げる曲は、PCゲームソフト「つよきす」のテーマ曲で、音楽製作グループ・I'veの作品(ヴォーカルはKOTOKO)です。I'veの楽曲群はトランスを中心としてかなり多岐に渡りますが、今回取り上げる曲は所謂電波系の曲で、テンションが高く、打ち込み系の音と明るい女性ヴォーカル・セリフから成ります。
ヘッドホンとしては打ち込み系の音の表現がうまいもので、女性の声を明るく鳴らしてくれるものが良いでしょう。
・1台目 DJ1 PRO(ULTRASONE)
色々な機種で聴いてみましたが、結局DJ1 PROが最も良いように感じました。低域の量感、女性ヴォーカルの声の明るい表現、音の厚み等に優れています。何より、単純に聴いていて楽しいです。
HP-M1000とRH-300もかなり良かったのですが、DJ1 PROが最も明るくメリハリがある感じです。低域は質より量でヴォーカルがもう少しおとなしい方が良いならHP-M1000、HP-M1000では低域の量が多くてザラザラした感じが気になるならRH-300という感じでしょうか。
DJ1 PROの不満点は特にありません。あとは好みで結果が違ってくるでしょう。想像される不満点は、低域の癖が気になる点、ヴォーカルの魅力が足りない点でしょうか。
・2台目 SR-325i(GRADO)
この曲の場合どうしてもテンションの高さは維持したいので、その上で自然な低域を求めるとなるとGRADO、特にSR-325iは良い選択肢です。ヴォーカルの表現も明るく魅力的です。1台目と共通する点もありますが、音の抜けや自然な感じは対照的です。
これも特に不満点ありません。1台目と同様、好みでしょう。低域の量や音の密度が不満という人もいるかもしれません。
・3台目 edition7(ULTRASONE)
1台目では低域の癖やヴォーカルが不満、2台目では低域の量や音の密度が不満だとすると、選択肢はほとんどありません。edition7ならこれらの不満点を克服しているように感じますが、それにしても好みによっては合わないことも考えられます。
他にはATH-W1000も悪くないですが、もう少し低域の量が多くて音が太い方が良いように感じます。
今回機種名が挙がったものは、どれもかなり良い鳴らし方で、あとはほとんど好みの問題だと思います。今回の内容を参考に選んでみてください。
試聴はこちら。
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