第36回 Change The World/babyface 「a collection of his greatest hits」より

 babyfaceはアメリカのR&B歌手です。Whitney Houston、Boyz II Men、TLC、Celine Dion、Mariah Carey、Eric Clapton等のプロデュースで有名ですが、歌手としてもしっかりした実力と人気の持ち主です。
 曲の方は、Eric Claptonが歌ったことで有名ですが、作ったのはbabyfaceです。そうは言っても、もはやこのこと自体有名な気もしますが・・・・・・ 今回取り上げるのはそのライヴバージョンです。
 ヘッドホンとしては、エッジのきつくないもので声の魅力を出してくれるものが良いでしょう。


・1台目 HP1000(PHILIPS)
 HP1000は女性ヴォーカルが得意ですが、今回の曲のようにある意味色気のある男性ヴォーカルもうまいです。MUSIC SEIRES ONEやDR150とも聴き比べてみましたが、HP1000が最も色っぽいように感じました。何と言うか、匂いまで感じられるような感じがあります。そういう点でもHP1000は非常に優れていると言って良いでしょう。また、ハイハットが痛いかと懸念したのですが、思ったほどではありませんでした。むしろこれくらいの方が全体が締まる感じで良いと思います。
 不満点は特にありませんが、あえて挙げるならもう少し音の濃さや厚みがあった方が良いというくらいでしょうか。

・2台目 DT880(beyerdynamic)
 HP1000が非常に良かったので、似た傾向のものという点を重視して選びました。期待通り素晴らしいです。HP1000同様その場の匂いや空気を感じさせるような鳴らし方です。どこがどう良くなったとは言いづらいですが、全体的に完成度が高いです。
 不満点はありません。HP1000で少し感じられた不満がなくなったような感じです。

・3台目 RS-1(GRADO)
 1台目、2台目ともに非常にうまく鳴らしてくれましたが、似た傾向だったので、少し違うものを選んでみました。
 1台目、2台目が渋めでどっしり構えた感じだすれば、3台目は明るく遊びがある感じです。ベースを重視するなら前者、ギターを重視するなら後者という見方もできるかもしれません。ヴォーカルはいずれも存在感があり魅力的なのですが、やはり1台目、2台目の方が落ち着いていて、3台目は明るい感じです。


 今回は正直どれも魅力的だと思います。ただ、DT880系の鳴らし方を好むか、RS-1系の鳴らし方を好むかが、人によってわかれるかもしれません。あとはアンプを選ぶならHA-1AやHD-1Lが良いと思います。


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