ZH-BX500

音質
 かなりフラットだが、厳しく見るならややかまぼこ。低域は中域と同量から若干少なめ。締まりや制動が感じられる質。重心の低さは普通。中域はやや明るく、低域に邪魔されずはっきり聴こえてくる。高域は中域と同量から若干少なめ。やや硬く若干作ったような明るさがあるが、伸びは良くない。
 分解能は価格の割にやや良い。音の分離にしろ一つ一つの音の微細な描写にしろ十分なものを持っているが、どちらかと言うと音の分離の方が優れている。音場感は、広さは普通からやや狭め、なかなか明確で見晴らしが良く把握しやすい。音像がシャープ。原音忠実性はそれなりと評価すべきかなかなか良いと評価すべきか迷うところ。中域から中高域の癖は若干気になるが、基本的に周波数特性上の癖はそれほど大きくないし、一聴して違和感もあまりない。原音の粗や生っぽさは必要量といった感じ。綺麗に鳴らすためにあえて原音の粗や生っぽさは出さないようにしているような印象も受ける。エッジのきつさは普通で、聴き疲れは特に問題ないレベル。高域にしろヴォーカルのサ行にしろやや痛いと感じることはあるが、特に酷くはない。ホワイトノイズはかなり大きい。
 明瞭さは非常に良い。音の鮮やかさは明瞭さほどではないが、それでもなかなか良いと言えるレベル。厚みは普通からやや薄め。温かみはあまり感じられない。どちらかと言うと冷たいと言った方が適切だろう。ヴォーカルの艶っぽさはそれなり。明るく澄んだ傾向で、柔らかくしっとりと鳴らして欲しい場合には合わない。ノリの良さと繊細さをある程度両立している。低域に基づく迫力や力強さよりも切れやスピード感の方が良い印象。響きはややあっさりで、こもり感は気にならない。付帯音が少なく表面がやや無機質な印象。やや芯が通っていて硬すぎるように感じられることもある。
 弦楽器は繊細な傾向で心地よさに欠ける。ヴァイオリン等を澄んだ感じで聴きたいなら良い。金管楽器はなかなか鮮やか。綺麗でシンプルな鳴り。打ち込み系の音の表現はそれなりと評価すべきかなかなか良いと評価すべきか迷うところ。音の質感の相性や切れが良い。もう少し厚みや低域の量感があればなお良かっただろう。
 透明感や明るさを求めるなら良い機種。
 なお、本機は接続する機器によって音が変わりやすい。多くの機器では上記の内容と比べて低音よりになり音が柔らかくぼやけて不明瞭になる。透明感や明るさもあまり出ない。

装着感
 良好。カナル型だが、イヤーピースを耳の奥に押し込むタイプではないので装着しやすいし、耳の穴が痛くなりにくい。比較的小さく、快適。ずれやすい、重い、コードが顔に当たりやすい等の不満もない。
 イヤーピースの材質はシリコンだが、やや変わった質感で滑りにくく、ずれにくさに貢献している印象。3サイズ付属している。

その他
 遮音性及び音漏れ防止は良好。カナル型としてもやや良いレベル。
 作りは価格なり。デザインはシンプルでそれほど人を選ばないと思われる。
 プラグは金メッキのL型ミニプラグ。コードの太さは合流前は約1.5mm、合流後は約2mm、硬さは普通で特に扱いづらさは感じない。

付属品
イヤーピース3種類
キャリングポーチ



参考
メーカー製品ページ

周波数特性グラフ


比較メモ
AH-78
AH-78はやや高音より、ZH-BX500はかなりフラット。低域はAH-78の方が若干量が多い。どちらも締まりや制動が感じられる質だが、AH-78の方が厚みがあるため存在感がある。重心はAH-78の方が若干低い。中域は、低域・高域ともに存在感がない分ZH-BX500の方がはっきり聴こえてくることが多い。高域はAH-78の方がある程度量が多い。硬く鋭い質でかなり目立つ。分解能は微妙。音の分離はほぼ同レベル。一つ一つの音の微細な描写はAH-78の方が若干良いように感じられることもあるが、ZH-BX500の方が粗なく丁寧にこなしてくれる。音場感はAH-78の方がやや広く明確。原音忠実性は微妙。AH-78は高域が目立ちすぎるのに対して、ZH-BX500は中域から中高域の癖が気になる。原音の粗や生っぽさはAH-78の方がやや感じられる。エッジはAH-78の方がきつく、聴き疲れしやすい。高域にしろヴォーカルのサ行にしろAH-78の方が痛い。明瞭さはZH-BX500の方が若干上、音の鮮やかさはAH-78の方がやや上。厚みはAH-78の方がややある。温かみはZH-BX500の方が若干感じられる。ヴォーカルの艶っぽさはほぼ同レベル。AH-78の方が擦れやリップノイズを出してくれる、ZH-BX500の方が聴きやすい。AH-78の方が明るく芯が通っている感じ、ZH-BX500の方が透明感がある。AH-78の方が明るく元気でノリが良い、ZH-BX500の方が繊細。AH-78の方が切れやメリハリがあるし、低域に基づく迫力や力強さでも勝っている。響きはZH-BX500の方が若干豊か。AH-78の方がドラムや破裂音が目立つ。ZH-BX500の方が付帯音が少なく表面が無機質な印象。弦楽器は、AH-78の方が生楽器らしさが感じられる、ZH-BX500の方が滑らか。金管楽器はAH-78の方が金属的で力強い。打ち込み系の音の表現はAH-78の方がうまい。音の質感の相性、切れ、厚み等、様々な点で少しずつ勝っている。使い分けるなら、高域の量や力強さを求めるならAH-78、聴き疲れのなさや透明感を求めるならZH-BX500。

Ceramique
Ceramiqueはややドンシャリ、ZH-BX500はかなりフラット。低域はCeramiqueの方がやや量が多い。量が少ない分ZH-BX500の方が締まりや制動が感じられる印象。重心はCeramiqueの方がやや低い。中域はZH-BX500の方がやや明るく、低域に邪魔されずはっきり聴こえてくる。高域はCeramiqueの方が若干量が多い。どちらもやや硬く明るい質だが、Ceramiqueの方が伸びが良い。分解能はZH-BX500の方が若干上。音の分離にしろ一つ一つの音の微細な描写にしろ大差ないが、どちらかと言うとZH-BX500の方が勝っている。音場感はZH-BX500の方が若干広く明確。Ceramiqueの方が近くで音を鳴らす感じで頭内定位が気になりやすい。原音忠実性はZH-BX500の方が若干上。周波数特性上の癖のなさでやや勝っている。原音の粗や生っぽさはCeramiqueの方が若干感じられる。エッジはZH-BX500の方が若干きつく聴き疲れしやすい。高域はCeramiqueの方が若干痛い、ヴォーカルのサ行はZH-BX500の方が若干痛い。明瞭さはZH-BX500の方がやや上、音の鮮やかさはほぼ同レベル。厚みはCeramiqueの方がある。温かみは低域の量が多い分Ceramiqueの方が感じられる。ヴォーカルの艶っぽさは微妙。Ceramiqueの方が男性ヴォーカルに合う、ZH-BX500の方が透明感がある。Ceramiqueの方がややノリが良い、ZH-BX500の方がやや繊細。Ceramiqueの方が低域に基づく迫力や力強さがある。響きはCeramiqueの方が若干豊か。どちらも付帯音が少ない点は似ている。弦楽器は、Ceramiqueの方が若干生楽器らしさが感じられる、ZH-BX500の方が若干繊細。チェロやコントラバスを濃厚に鳴らして欲しいならCeramiqueの方が良い。金管楽器はどちらもなかなか鮮やかだが、Ceramiqueの方が力強い。打ち込み系の音の表現は微妙。音の質感の相性は大差ない。切れはZH-BX500の方が若干上だが、厚みや低域の量感が足りないように感じられることも多い。使い分けるなら、厚みや低域の量を求めるならCeramique、透明感や明瞭さを求めるならZH-BX500。

GR8
どちらもかなりフラット。低域はほぼ同量。ZH-BX500の方がやや締まりや制動が感じられる。重心はZH-BX500の方が若干低い。中域はZH-BX500の方が若干明るく、低域に邪魔されずはっきり聴こえてくる。高域はZH-BX500の方が若干量が多い。GR8の方が若干線が細く粗がない、ZH-BX500の方が若干作ったような明るさがある。分解能はほぼ同レベル。音の分離にしろ一つ一つの音の微細な描写にしろ大差ない。音場感は、GR8の方がやや広く、ZH-BX500の方がやや明確。ZH-BX500の方がやや音像がシャープ。GR8の方が広がりが感じられる。原音忠実性はGR8の方が若干上。周波数特性上の癖のなさでやや勝っている。原音の粗や生っぽさは大差ないが、どちらかと言うとZH-BX500の方が感じられる。エッジはZH-BX500の方が若干きつく、音の圧力で疲れる面もあり、やや聴き疲れしやすい。高域にしろヴォーカルのサ行にしろZH-BX500の方が若干痛い。明瞭さ、音の鮮やかさはZH-BX500の方が若干上。厚みはほぼ同レベル。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはGR8の方がやや感じられる。ヴォーカルはGR8の方が柔らかく聴きやすい。ZH-BX500の方が明るくノリが良い、GR8の方が繊細。ZH-BX500の方が若干切れやメリハリがある。響きはGR8の方が若干豊か。どちらも硬質で透明感がある点は似ているが、GR8の方が全体的に適度な柔らかさがあり、ZH-BX500の方がやや芯が通っていて硬すぎる印象。弦楽器はGR8の方が繊細かつ心地よい。金管楽器はZH-BX500の方が若干太く力強い。打ち込み系の音の表現はZH-BX500の方が若干うまい。切れで勝っている。あまり使い分けには向かないが、あえて使い分けるなら、自然さや響きを求めるならGR8、明るさや切れを求めるならZH-BX500。

MA850G/A
MA850G/Aはやや高音より、ZH-BX500はかなりフラット。低域はZH-BX500の方が若干量が多い。MA850G/Aの方が柔らかく量感がある、ZH-BX500の方が締まっていて圧力がある。重心の低さはほぼ同レベル。中域はZH-BX500の方がやや明るく、低域に邪魔されずはっきり聴こえてくる。中高域はZH-BX500の方がしっかり出る。高域はMA850G/Aの方がやや量が多い。MA850G/Aの方が伸びが良く線が細い。特にハイハットやシンバルは目立つ。分解能はMA850G/Aの方が若干上。音の分離は大差ないが、一つ一つの音の微細な描写でやや勝っている。音場感は、MA850G/Aの方がやや広く、ZH-BX500の方がやや明確。ZH-BX500の方がやや音像がシャープ。MA850G/Aの方が広がりが感じられる。原音忠実性はMA850G/Aの方が若干上。ZH-BX500は中域から中高域の癖が気になる。原音の粗や生っぽさはMA850G/Aの方が若干感じられる。エッジはMA850G/Aの方が若干きついが、ZH-BX500の方が音の圧力で疲れる面があり、総合的な聴き疲れはソースや聴く人によって変わってくるだろう。高域はMA850G/Aの方がやや細く刺さる。ヴォーカルのサ行はソースによって印象が変わりやすいが、MA850G/Aの方が細く刺さることが多い、ZH-BX500の方が粗っぽく痛いことが多い。明瞭さはZH-BX500の方が若干上、音の鮮やかさはMA850G/Aの方が若干上。厚みは大差ないが、どちらかと言うとZH-BX500の方がある。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはMA850G/Aの方が感じられる。ヴォーカルはMA850G/Aの方が柔らかく聴きやすい。ZH-BX500の方が明るくノリが良い、MA850G/Aの方が繊細。ZH-BX500の方が若干切れやメリハリがある。響きはMA850G/Aの方が若干豊か。MA850G/Aの方が響きが綺麗。ZH-BX500の方が付帯音が少なく表面が無機質な印象。ZH-BX500の方がソースによっては太い芯が通っているように感じられることがある。弦楽器はMA850G/Aの方が繊細かつ心地よい。金管楽器は、MA850G/Aの方が細く綺麗、ZH-BX500の方が太く力強い。打ち込み系の音の表現はZH-BX500の方が若干うまい。切れで勝っている。使い分けるなら、線の細さや響きを求めるならMA850G/A、線の太さや切れを求めるならZH-BX500。

SHE9850
SHE9850はやや高音より、ZH-BX500はかなりフラット。低域はZH-BX500の方が若干量が多い。ZH-BX500の方が若干柔らかい質。SHE9850の方が変に締まっていて、ZH-BX500の方が自然な印象。重心の低さはほぼ同レベル。中域はどちらもやや明るく、低域に邪魔されずはっきり聴こえてくる。高域はSHE9850の方が若干量が多い。ZH-BX500の方が若干線が細く粗がない。分解能はほぼ同レベルだが、どちらかと言うとZH-BX500の方が上。音の分離は大差ないが、一つ一つの音の微細な描写で若干勝っている。音場感は広さ・明確さともにほぼ同レベル。質的にもそれなりに似ているが、ZH-BX500の方が若干広がりが感じられる。原音忠実性はほぼ同レベル。ZH-BX500の方が若干違和感が小さい。原音の粗や生っぽさはSHE9850の方が若干感じられる。エッジはSHE9850の方が若干きつく、音の圧力で疲れる面もあって聴き疲れしやすい。高域にしろヴォーカルのサ行にしろ大差ない痛さだが、どちらかと言うとSHE9850の方が痛い。明瞭さ、音の鮮やかさはほぼ同レベル。厚みはSHE9850の方が若干ある。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはZH-BX500の方が若干感じられる。ヴォーカルはZH-BX500の方が若干柔らかく聴きやすい。SHE9850の方が若干ノリが良い、ZH-BX500の方が若干繊細。SHE9850の方が鳴りっぷりが良い。響きはZH-BX500の方が若干豊か。ZH-BX500の方が響きが綺麗。弦楽器はZH-BX500の方が若干繊細かつ心地よい。金管楽器はSHE9850の方が若干太く力強い。打ち込み系の音の表現はSHE9850の方が若干うまい。切れや厚みで若干勝っている。あまり使い分けには向かないが、あえて使い分けるなら、厚みや切れを求めるならSHE9850、繊細さや響きを求めるならZH-BX500。

Siberia In-Ear Headphone
どちらもかなりフラット。低域はSiberia In-Ear Headphoneの方が若干量が多い。ZH-BX500の方が締まりや制動が感じられる。重心はSiberia In-Ear Headphoneの方が若干低い。中域はZH-BX500の方が低域に邪魔されずはっきり聴こえてくる。質的にはZH-BX500の方がやや張り出すような癖が気になることが多い。高域はSiberia In-Ear Headphoneの方が若干量が多い。Siberia In-Ear Headphoneの方が伸びが良い。ZH-BX500の方が粗がない。分解能はZH-BX500の方がやや上。音の分離に差がある。音場感は、Siberia In-Ear Headphoneの方がやや広い、ZH-BX500の方が明確。ZH-BX500の方が音像がシャープ。原音忠実性はSiberia In-Ear Headphoneの方が若干上。周波数特性上の癖のなさは大差ない。原音の粗や生っぽさはSiberia In-Ear Headphoneの方が若干感じられる。エッジはSiberia In-Ear Headphoneの方が若干きついが、ZH-BX500の方が音の圧力で疲れる面があり、総合的な聴き疲れはソースや聴く人によって変わってくるだろう。高域はSiberia In-Ear Headphoneの方が若干痛い、ヴォーカルのサ行はZH-BX500の方が若干痛い。明瞭さ、音の鮮やかさはZH-BX500の方がやや上。厚みはほぼ同レベル。温かみはSiberia In-Ear Headphoneの方が感じられる。ヴォーカルの艶っぽさは微妙。Siberia In-Ear Headphoneの方がスモーキー、ZH-BX500の方が透明感がある。ZH-BX500の方がノリが良くかつ繊細。ZH-BX500の方がメリハリがある。Siberia In-Ear Headphoneの方が適度に肩の力が抜けているような印象。響きはSiberia In-Ear Headphoneの方がやや豊か。ZH-BX500の方が付帯音が少なく表面が無機質な印象。弦楽器は、Siberia In-Ear Headphoneの方が心地よい、ZH-BX500の方が繊細。金管楽器は、量的にはZH-BX500の方が目立つが、質的にはSiberia In-Ear Headphoneの方がやや金属的。打ち込み系の音の表現はZH-BX500の方がややうまい。音の質感の相性や切れで勝っている。使い分けるなら、低域の量や響きを求めるならSiberia In-Ear Headphone、音の分離やメリハリを求めるならZH-BX500。

TH-ECMA600
どちらもかなりフラット。メーカーが違う割には似た音を鳴らす。低域はTH-ECMA600の方が若干量が多い。TH-ECMA600の方が若干癖のない質。ZH-BX500の方が若干締まりや制動が感じられる。重心の低さはほぼ同レベル。中域はZH-BX500の方が若干低域に邪魔されずはっきり聴こえてくる。どちらも厳しく見るとうわずったり張り出したりするような癖がある点は似ているが、どちらの癖が気になるかはソースによって変わりやすい。高域はZH-BX500の方が若干量が多い。質的には似ている。分解能はZH-BX500の方が若干上。音の分離にしろ一つ一つの音の微細な描写にしろ大差ないが、どちらかと言うとZH-BX500の方が勝っている。音場感は、TH-ECMA600の方が若干広い、ZH-BX500の方がやや明確。原音忠実性はほぼ同レベル。周波数特性上の癖のなさは大差ない。原音の粗や生っぽさが感じられる度合いはほぼ同レベル。エッジはZH-BX500の方が若干きつく聴き疲れしやすい。高域の痛さは大差ない、ヴォーカルのサ行はZH-BX500の方が若干痛い。明瞭さはZH-BX500の方が若干上、音の鮮やかさはほぼ同レベル。厚みはZH-BX500の方が若干ある。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはTH-ECMA600の方が若干感じられる。ヴォーカルはどちらも透明感があるが、TH-ECMA600の方が若干スモーキーで聴きやすい。ZH-BX500の方が若干ノリが良い。切れやスピード感がある。響きはTH-ECMA600の方が若干豊か。弦楽器はTH-ECMA600の方が若干心地よい。金管楽器は良く似ている。どちらも綺麗でシンプルな鳴り。打ち込み系の音の表現はZH-BX500の方が若干うまい。切れで若干勝っている。使い分けるなら、低域の量や聴きやすさを求めるならTH-ECMA600、明瞭さや切れを求めるならZH-BX500。

UE700r
どちらもかなりフラット。低域はUE700rの方が若干量が多い。ZH-BX500の方がやや締まりや制動が感じられる。重心はZH-BX500の方が若干低い。中低域はUE700rの方がしっかり出る。中域はZH-BX500の方がやや明るく、低域に邪魔されずはっきり聴こえてくる。中高域はZH-BX500の方がしっかり出る。高域はUE700rの方が若干量が多い。やや線の細い質。分解能はUE700rの方が若干上。音の分離はZH-BX500の方が若干上、一つ一つの音の微細な描写はUE700rの方がやや上。音場感は、UE700rの方が若干広く、ZH-BX500の方がやや明確。ZH-BX500の方がやや音像がシャープ。UE700rの方が広がりが感じられる。原音忠実性はUE700rの方が若干上。周波数特性上の癖のなさでやや勝っている。原音の粗や生っぽさはUE700rの方が若干感じられる。エッジはZH-BX500の方が若干きつく聴き疲れしやすい。高域はUE700rの方が若干痛い、ヴォーカルのサ行はZH-BX500の方が若干痛い。明瞭さはZH-BX500の方が若干上、音の鮮やかさはほぼ同レベル。厚みはほぼ同レベル。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはUE700rの方がやや感じられる。ヴォーカルはUE700rの方がやや透明感がある。UE700rの方がやや繊細、ZH-BX500の方がややノリが良い。ZH-BX500の方が切れやメリハリがある。響きはUE700rの方が若干豊か。UE700rの方が全体的に適度な柔らかさがあり、ZH-BX500の方がやや芯が通っていて硬すぎる印象。弦楽器はUE700rの方がやや柔らかく心地よい。金管楽器は鮮やかさという意味では大差ない。UE700rの方がやや音の割れ方を出してくれる感じ、ZH-BX500の方がややシンプル。打ち込み系の音の表現はZH-BX500の方が若干うまい。切れで勝っている。使い分けるなら、自然さや響きを求めるならUE700r、明るさや切れを求めるならZH-BX500。

XBA-1SL
どちらもかなりフラット。低域はXBA-1SLの方が若干量が多い。ZH-BX500の方が若干締まりや制動が感じられる。重心はXBA-1SLの方が若干低い。中域はどちらも低域に邪魔されずはっきり聴こえてくる。質的にはXBA-1SLの方がやや癖がない。高域はXBA-1SLの方が若干量が多い。伸びが良く、癖のない質。分解能は大差ないが、どちらかと言うとZH-BX500の方が上。音の分離で若干勝っている。一つ一つの音の微細な描写はほぼ同レベル。音場感は、XBA-1SLの方が若干広い、明確さはほぼ同レベル。原音忠実性はXBA-1SLの方が若干上。一聴して違和感が小さい。原音の粗や生っぽさはXBA-1SLの方が若干感じられる。エッジのきつさや聴き疲れは微妙。高域にしろヴォーカルのサ行にしろXBA-1SLの方が若干痛いが、それ以外の音はZH-BX500の方が痛いことが多い。明瞭さはZH-BX500の方が若干上、音の鮮やかさはXBA-1SLの方が若干上。厚みはXBA-1SLの方が若干ある。温かみはXBA-1SLの方が若干感じられる、ヴォーカルの艶っぽさは微妙。ヴォーカルは、XBA-1SLの方が癖がなくソースを選ばない、ZH-BX500の方が透明感がある。XBA-1SLの方がニュートラル。響きはXBA-1SLの方が若干豊か。弦楽器はXBA-1SLの方が若干心地よく、音色も自然。金管楽器はXBA-1SLの方が若干力強く、金属的な質感を出してくれる。打ち込み系の音の表現はほぼ同レベル。音の質感の相性にしろ切れにしろ大差ない。使い分けるなら、原音忠実性や厚みを求めるならXBA-1SL、明瞭さや透明感を求めるならZH-BX500。

ZH-DX200-CT
ZH-BX500はかなりフラット、ZH-DX200-CTはややドンシャリ。低域はZH-DX200-CTの方がやや量が多い。量が少ない分ZH-BX500の方が締まりや制動が感じられる印象。ZH-DX200-CTの方がしっかりした質。重心はZH-DX200-CTの方がやや低い。中域はZH-BX500の方が若干明るく、低域に邪魔されずはっきり聴こえてくる。高域はZH-DX200-CTの方が若干量が多い。ZH-DX200-CTの方が伸びが良い。分解能はZH-BX500の方が若干上。音の分離にしろ一つ一つの音の微細な描写にしろ大差ないが、どちらかと言うとZH-BX500の方が勝っている。音場感は、ZH-DX200-CTの方が若干広く、ZH-BX500の方が若干明確。原音忠実性はZH-DX200-CTの方が若干上。周波数特性上の癖のなさは大差ない。原音の粗や生っぽさはZH-DX200-CTの方が若干感じられる。エッジのきつさや聴き疲れはほぼ同レベル。高域はZH-DX200-CTの方が若干痛い、ヴォーカルのサ行はZH-BX500の方が若干痛い。明瞭さはZH-BX500の方が若干上、音の鮮やかさはほぼ同レベル。厚みはZH-DX200-CTの方がややある。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはZH-DX200-CTの方がやや感じられる。ヴォーカルはZH-DX200-CTの方が癖がなくソースを選ばない。ZH-DX200-CTの方がややノリが良い。低域に基づく迫力や力強さがある。響きはZH-DX200-CTの方が若干豊か。ZH-BX500の方が付帯音が少なく表面が無機質な印象。弦楽器は微妙。ヴァイオリン等を澄んだ感じで聴きたいならZH-BX500の方が若干良いが、チェロやコントラバスを心地よく聴きたいならZH-DX200-CTの方が良い。金管楽器は、ZH-BX500の方が若干明るく綺麗、ZH-DX200-CTの方が若干力強い。打ち込み系の音の表現微妙。音の質感の相性や切れはZH-BX500の方が若干上だが、厚みや低域の量感が足りないように感じられることも多い。使い分けるなら、明瞭さや切れを求めるならZH-BX500、温かみや迫力を求めるならZH-DX200-CT。

サイン波応答


位相+高周波歪み


インパルス応答(CSD)


インパルス応答(録音波形)


100Hz・1kHz・10kHzサイン波の再生



 










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スペック

駆動方式 構造 周波数帯域 音圧感度 インピーダンス
バランスド・アーマチュア - 20Hz〜16kHz 113dB 22Ω
重量 ドライバー直径 コードの長さ コードの出し方 備考
3.6g - 1.2m 両出し(Y型) -

評点

音質 装着感 遮音性 音漏れ デザイン 携帯性 音の傾向 参考最安価格
4 5 4 4 4 5 5900円

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公開日:2011.5.24