第71回 キラキラ/aiko「彼女」より

 aikoは日本のシンガー・ソングライターです。普通の恋愛を題材にしたラブソングを多数発表しており、その分野では日本有数の人気を誇っていると言って良いでしょう。
 今回取り上げるのはメジャー通算7枚目のアルバム「彼女」の3曲目です。aikoらしく飾らない詞とメロディが特徴です。声は女性ヴォーカルとしてはやや低めで、塗りつぶしたような質です。楽器はギター、ベース、ドラムス、ピアノという構成ですが、あくまでヴォーカルが主役です。
 ヘッドホンとしては、女性ヴォーカルを綺麗に鳴らしてくれるものでやや明るめなものが良いでしょう。


・1台目 RH-300(Roland)
 色々聴いてみた結果、正直、今回の曲の声はどんなヘッドホンで聴いてもあまり大きな差が出ませんでした。なので、ある程度声の表現がおかしくないもので、曲全体としてポップスらしく明るく鳴らしてくれるものを選ぶことにしました。
 その結果選んだのがRH-300です。声の表現、ポップスらしい鳴らし方、バランスの良さという点で良かったです。
 不満点は、もう少し明るく爽やかな鳴らし方が良いという点です。1台目を選ぶためにいろいろなヘッドホンで聴いていて感じたことなのですが、今回の曲は内容の割に曇っていて不明瞭な録音で、明るく楽しく聴くのに向いていません。その意味で、少し明るすぎるくらいのものでも良いと思いました。

・2台目 ATH-W1000(audio-technica)
 1台目の不満点を踏まえて素直に選びました。
 実際に聴いてみると、1台目より高域が目立ち、全体的に明るい表現です。ヴォーカルは艶っぽい方向性とは逆で、個人的にはこちらの方がこの曲らしいと感じました。ヴォーカルの鳴らし方の好み次第では1台目の方が良いと言う人もいるかもしれませんが、基本的には2台目の方が楽しめるでしょう。
 不満点は個人的には特にありませんが、一般的には声の表現が良くないかもしれまえせん。

・3台目 DT660 Edition 2007(beyerdynamic)
 明るさを保ちつつ、声の表現を改善できると考えて選びました。
 実際に聴いてみると、2台目と比べて声のキンキンした感じが抑えられて少しサラサラした感じになり、なかなか良いです。中高域から高域の派手さという意味ではさすがに2台目の方が上ですが、全体の明るさはほぼ互角だと思います。ただ、低域が少し物足りない感じはします。


 今回の結果をまとめると、RH-300はバランスが良くしかも比較的ソースをそのまま出す感じ、ATH-W1000は明るく硬質で最も突き抜けた良さ(悪さ)がある感じ、DT660 Edition 2007は明るく爽やかですが低域が物足りない感じ、です。
 好みに合わせて選んでください。


試聴はこちら。













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