第26回 WOLF&RAVEN/SONATA ARCTICA「Silence」より
SONATA ARCTICAはフィンランドのヘヴィメタルバンドです。ヴォーカル、キーボード、ギター、ベース、ドラムから成り、スピード感のある曲が多いのが特徴です。
今回取り上げる曲は2ndアルバム「Silence」からの選曲です。SONATA ARCTICAらしく疾走感のある曲です。
ヘッドホンとしては、厚み、切れ、圧力のあるものが合うでしょう。
・1台目 MDR-Z700DJ(SONY)
定番という感じがしますが、そこはやはり定番たる理由があります。とにかく一聴して違和感がありません。低域の量を初めとする周波数特性、音の厚み、圧力といったもののバランスが良いためでしょう。
好みによって、もっと低域の量が欲しければRP-DH1200、低域も高域も欲しければMDR-Z900やSP-K300、明るさが欲しければATH-PRO700やDJ1 PROといった選択もありだと思います。ただし、RP-DH1200、MDR-Z900、SP-K300はぼやけていて切れに欠けますし、ATH-PRO700、DJ1 PROは低域の一部が不足で高域が目立つことからスカスカしているような違和感を感じやすいように思います。
MDR-Z700DJの不満点としては、切れや明るさが足りないという点でしょうか。
・2台目 K181DJ(AKG)
1台目の良いところを維持したまま不満点を改善できそうな機種はかなり限られてきますが、これなら、と思い選びました。期待通り1台目同様違和感が少ない上、切れや明るさでも勝っています。ほとんど文句のない鳴らし方です。
敢えて不満点を挙げるなら、もう少し低域がタイトで明瞭でも良いか、といったところでしょうか。
・3台目 HD25-1(SENNHEISER)
1、2台目と同様、違和感が少なくしかも低域がタイトで明瞭ということで選びました。実際聴いてみると、期待通りの鳴らし方です。総合的に見て2台目と甲乙付けがたい印象ですが、低域の量や明るさを選ぶならK181DJ、低域のタイトさヴォーカルの明瞭さを選ぶならHD25-1でしょうか。
今回は敢えて密閉型のみを選びました。この曲には密閉型特有の圧力のある音が合うように感じたためです。試しに開放型でも聴いてみましたが、やはりどこか物足りない感じがします。ただ、SR-225やSR-325iはかなり良かったです。今回取り上げた機種と同様、違和感が少ないですし、音の圧力よりも軽快で切れの良い疾走感を求める人にはこちらの方が合うかもしれません。
試聴はこちら。
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