第13回 愛のことば/スピッツ「ハチミツ」より

 今回はスピッツです。非常に有名なので、説明する必要はないかもしれません。ヴォーカル、ギター、ベース、ドラムスの4人から成り、男女問わず人気のあるバンドです。代表曲は「ロビンソン」、「チェリー」等、数え上げればきりがありません。独特の和やかな世界観の詞と曲が人気のようです。
 今回の曲「愛のことば」はある意味非常にスピッツらしい、比較的スローテンポで落ち着いた雰囲気のものです。あまり余計なエフェクトやシンセを使わず、シンプルなアレンジになっています。バンドの曲としては、比較的純粋にヴォーカルを堪能できる曲でしょう。
 ヘッドホンとしては、ヴォーカルが魅力的で曲の温かみを出してくれるものが良いように思います。


・1台目 MUSIC SERIES ONE(ALESSANDRO)
 音の傾向としては、期待通りヴォーカルが魅力的で温かみも感じられましたが、もう少しヴォーカルが前に出てくれたほうが良かったように思います。ヴォーカルの質そのものも、もっと濃い方が楽しめるように思いました。また、ハイハットが若干きつく感じました。ただ、この辺りはアンプでかなり変わってくるとは思います。

・2台目 HD650(SENNHEISER)
 高域が痛くなく、ヴォーカルの魅力がある機種ということで選びました。結果は非常に満足いくものでした。目的どおり高域の痛さは減じましたし、ヴォーカルの魅力でも1台目より勝っています。ギターやベースにしても、はっきり分離して聴こえてくる上、悪くない表現です。何より良いのは、この曲の温かみを非常に良く表せている点だと思います。
 敢えて不満を挙げるなら、まだヴォーカルが弱めに感じた点くらいでしょうか。

・3台目 PROline750(ULTRASONE)
 2台目でほぼ完全に満足できてしまいましたが、ヴォーカルを質・量ともに充実させたいと思って選びました。ちなみに、PROline2500にしなかったのは少しでもヴォーカルを前に出させるためです。
 期待通りなかなか濃い音でヴォーカルを楽しめましたが、やはりハイハットが痛いです。ただ、そうは言ってもロックを聴きなれている人にとってはまったく問題ないレベルでしょう。これは今回とりあげた3台すべてに言えることですが。


 個人的にはHD650が最もバランス良くかつ魅力的だったように思います。ヴォーカルの不満については、おそらくアンプによる部分が大きいでしょう。HD53はどうしても音の密度や厚みに欠ける部分があるからです。その辺りを考えると、もっと色々な組み合わせがあると思います。試しにHD650+AT-HA2002で聴いてみましたが、格段に良くなりました。他にもRS-1+HA-1A等、色々と試してみると面白いと思います。













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