第64回 ヘッドホンのマイナーチェンジによる変化

 今回はマイナーチェンジによる変化について取り上げます。
 最近は「マイナーチェンジで音が変わった」という話を頻繁に耳にするような気がしますが、中にはマイナーチェンジではなく個体差やメーカーの意図しない変化もあるのではないかと思います。今回はそういったものではなく、外観から明らかに変わったと分かるもので音もマイナーチェンジで大きく変わったと言われることの多いRP-HTX7とSHE9700を調べてみたいと思います。ただし、複数回マイナーチェンジした、あるいは今後更にマイナーチェンジするおそれもありますので念のためご注意ください。なお、同時期に購入して調べることは不可能なのでマイナーチェンジだけでなく経年劣化による違いもあるでしょうが、今回は基本的に無視します。参考までに書いておくと、マイナーチェンジ前のものについて記憶にある外観・音質は変化していません。
 測定に使用した機器は、ECM8000とFastTrackProです。測定誤差をなるべく小さくして音量の変化まで含めた差を見られるようにするため、ヘッドホン端子とマイク端子のボリューム位置は固定し、ヘッドホンのみをセットしなおす形で測定を行いました。なお、測定精度を上げるために普段と異なる方法で測定していますので、いつもの周波数特性の測定結果とは単純に比較することはできません。

1.RP-HTX7
・購入時期
マイナーチェンジ前:2006年5月
マイナーチェンジ後:2011年7月

・外観
 写真はすべて左がマイナーチェンジ前、右がマイナーチェンジ後です。
 全体としてはパッと見で大きな違いはないように感じられます。
 イヤーパッドの形状が若干異なります。マイナーチェンジ後の方が肌に当たる面が平らになっていて接触面積が広く、パッド内の空間の広さも異なる印象です。寸法を測ってみたところ、マイナーチェンジ前は外周92mm×76mm内周54mm×40mm深さ20mm、マイナーチェンジ後は外周92mm×78mm内周50mm×36mm深さ22mmでした。外周は大差ありませんが、内周はマイナーチェンジ後の方がやや狭く、その分イヤーパッドの肌に当たる面の面積が広くなっています。とは言え、これはメーカーの意図しない変化や個体差なのかもしれません。
 イヤーパッドを側面から見ると、マイナーチェンジ後の方がシワが少ないです(経年劣化かもしれません)。
 ハウジング内のプラスチック板に開いている上方と下方の孔、その向こうに敷いてある紙のようなフィルターの色が異なります。マイナーチェンジ後の方が白っぽい色です。写真写りの問題ではなく、現物を見てもこの写真のような色の違いがあります。マイナーチェンジ後の方がフィルターが分厚く向こう側が透けないために白っぽい色に見えるようにも感じられます。
 プラグの形状が若干異なります(延長コードのプラグも同様の違いがあります)。
 上記以外は本体やコードの形状・質感等すべて同じに見えます。

・実聴
 普段レビューページに載せている比較メモと同じように聴き比べてみました。ちなみに、測定の前に比較しているので測定結果による心理的な影響は受けていません。マイナーチェンジ前をRP-HTX7(旧)、マイナーチェンジ後をRP-HTX7(新)と表記しています。

どちらもややドンシャリ。低域はほぼ同量だが、どちらかと言うとRP-HTX7(新)の方が多い。RP-HTX7(旧)の方が若干締まりや制動が感じられる。重心はRP-HTX7(旧)の方が若干低い。中低域はRP-HTX7(新)の方がしっかり出る。中域はRP-HTX7(旧)の方が若干明るく、低域に邪魔されずはっきり聴こえてくる。質的にはRP-HTX7(新)の方が癖がない。高域はほぼ同量。質的にも良く似ている。分解能は大差ないが、どちらかと言うとRP-HTX7(旧)の方が若干上。音の分離で若干勝っている。音場感は、広さはほぼ同レベル、明確さはRP-HTX7(旧)の方が若干上。RP-HTX7(旧)の方が音像がシャープ。RP-HTX7(新)の方が近くで音を鳴らすような感じでかつ広がりが感じられる。原音忠実性はRP-HTX7(新)の方が若干上。周波数特性上の癖のなさで若干勝っている。原音の粗や生っぽさが感じられる度合いはほぼ同レベル。エッジのきつさや聴き疲れはほぼ同レベル。高域にしろヴォーカルのサ行にしろ大差ない痛さ。明瞭さはRP-HTX7(旧)の方が若干上、音の鮮やかさはほぼ同レベル。厚みはほぼ同レベル。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはRP-HTX7(新)の方が若干感じられる。ヴォーカルはRP-HTX7(新)の方が癖がなくソースを選ばない。RP-HTX7(旧)の方が若干明るくノリが良い。RP-HTX7(新)の方が若干ニュートラル。RP-HTX7(旧)の方が若干切れやメリハリがある。響きはRP-HTX7(新)の方が若干豊かでこもり感が気になる。音場的な意味でも分離的な意味でも、良くも悪くもRP-HTX7(新)の方が音が混ざり合うような印象。弦楽器はRP-HTX7(新)の方が若干心地よいし、音色も自然。金管楽器はほぼ同等。打ち込み系の音の表現はRP-HTX7(旧)の方が若干うまい。切れで若干勝っている。あまり使い分けには向かないが、あえて使い分けるなら、明瞭さや切れを求めるならRP-HTX7(旧)、原音忠実性や響きを求めるならRP-HTX7(新)。

・測定
 上段がマイナーチェンジ前のLR、下段がマイナーチェンジ後のLRです。

周波数特性
 マイナーチェンジ後の方が1kHzで5dBほど音圧が高いです。普通に音楽鑑賞をするときには1kHzで音量を合わせるわけではないので多少違ってきますが、その場合にもマイナーチェンジ後の方が若干音圧が高いと思われますし、実際に音を聴いてみてもマイナーチェンジ後の方が音量を取りやすい印象です(測定前からそう感じていました)。もしボリューム位置を固定して聴き比べた場合、このくらいの違いがあれば音量が違うと気づく可能性もありますが、もし気づかなかった場合には単純にマイナーチェンジ後の方が音が良いと勘違いするおそれがあります(人は音量が大きい方が良い音に感じる傾向があるので)。
 音量以外の違いとしては、低域はマイナーチェンジ後の方が若干量が多い、中域〜中高域はマイナーチェンジ前の方が右肩上がりといったところです。別物とまでは言いませんが、きちんと聴き比べれば大抵の人には違いが分かるレベルだと思います。

サイン波応答
 全体としてどちらが良いかは微妙ですが、低域はマイナーチェンジ前の方が良い傾向、高域はマイナーチェンジ後の方が良い傾向だと思います。

位相+高周波歪み
 位相はマイナーチェンジ後の方が良いです。歪みは微妙なところですが、低域の2次歪みはマイナーチェンジ後の方が小さく、低域の3次歪みはマイナーチェンジ前の方が小さいです。人間の耳は3次歪みの方が耳障りに感じることが多いので、どちらかと言うとマイナーチェンジ前の方が良い結果なのではないかと思います。

インパルス応答(CSD)
 最大のピークに0dBが合わせられているため、音量を合わせるならマイナーチェンジ後の方を若干上に上げて見る必要があると思います。そうすると低域はマイナーチェンジ後の方が若干減衰が遅く、中高域はマイナーチェンジ前の方が目立つ感じだと思います。

インパルス応答(録音波形)
 録音波形だけ見ても若干の違いがあるのが分かります。

インパルス応答(エネルギー時間応答)
 これは普段公開していませんが、インパルス応答の結果を周波数別ではなく時間変化だけで見たものです。マイナーチェンジ後の方が若干減衰が遅いようです。

100Hz・1kHz・10kHzサイン波の再生
 あまり大きな違いはありません。マイナーチェンジ後の方が100Hz・1kHz前後で余計なピークが若干大きいように見えますが、これは100Hzと1kHzの音圧が高い(音量が取りやすい)ことが原因だと思います。

 測定結果は概ね実聴と一致するように思います。実聴におけるマイナーチェンジ前後の違いは例えばマイナーチェンジ後の方が中低域の量が多い、中域の音色が暗い、響きが豊かといったあたりで、それに相当する測定結果はマイナーチェンジ後の方が300Hz〜1kHzの音圧が高い、500Hz〜2kHzが右肩下がりになっている、インパルス応答(エネルギー時間応答)で減衰が遅いとなります。

・まとめ
 「RP-HTX7はマイナーチェンジで音が良くなった」と言われることが多いような気がしますが、総合的にはそれほど大きな差はないような気がします。どちらかと言うと優劣よりも好みの違いではないでしょうか。
 実際にきちんと聴き比べて良くなったと言っている人はごくわずかでしょうし、マイナーチェンジで音が良くなったと言われるのはたまたまそういう人の好みにはまっただけとも考えられます。仮に多くの人が聴き比べた上で良くなったと感じる人が多いとすれば、おそらくヴォーカルが自然に感じられることが多い点が最大の理由ではないかと思います。


2.SHE9700
・購入時期
マイナーチェンジ前:2008年4月
マイナーチェンジ後:2011年7月

・外観
 写真はすべて左がマイナーチェンジ前、右がマイナーチェンジ後です。
 まずパッケージからして違います。
 全体としてはパッと見でイヤーピースの形状が異なる点が目立ちます。
 イヤーピースはマイナーチェンジ後の方が開口部が狭く、奥行きがあります。写真では分かりませんが、厚みも異なります。マイナーチェンジ後の方がやや分厚いです。個人差はあるでしょうが、私の場合にはマイナーチェンジ前のものを耳の奥に押し込むとイヤーピースが潰れて変形するのが分かるのに対して、マイナーチェンジ後のものを耳の奥に押し込んでも変形しません。したがって、マイナーチェンジ後の方がずれにくく遮音性が高いと感じる人が多いのではないかと思います。
 本体のステムの突起部分の形状が異なります。マイナーチェンジ後の方がわずかに小さく段差部分のエッジが丸いです(マイナーチェンジではなく、製造に使用する型が痛んできた等の理由かもしれません)。
 ステムの根元付近にある小さな穴の形状が若干異なるように見えます。非常に小さいので分かりづらいですが、マイナーチェンジ後の方が縦長です。
 プラグの形状が若干異なります。
 延長コードのプラグの形状が異なります。マイナーチェンジ前はL型、マイナーチェンジ後はストレートです。それだけでなく、本体のプラグ形状と同様にプラグ・ジャックの根元部分の形状も異なります。
 上記以外は本体やコードの形状・質感等すべて同じに見えます。

・実聴
 RP-HTX7と同様に聴き比べてみました。マイナーチェンジ前をSHE9700(旧)、マイナーチェンジ後をSHE9700(新)と表記しています。

どちらも低音よりのドンシャリ。低域はSHE9700(新)の方が若干量が多い。SHE9700(旧)の方が自然な柔らかさがある印象、SHE9700(新)の方が圧力がある印象。重心の低さはほぼ同レベル。中域はSHE9700(旧)の方が若干明るく、低域に邪魔されずはっきり聴こえてくる。高域はほぼ同量。質的にも良く似ている。分解能はほぼ同レベル。音の分離にしろ一つ一つの音の微細な描写にしろ大差ない。音場感は、SHE9700(旧)の方がやや広い、SHE9700(新)の方が若干明確。原音忠実性はSHE9700(旧)の方が若干上。周波数特性上の癖のなさで若干勝っている。原音の粗や生っぽさが感じられる度合いはほぼ同レベル。エッジのきつさは大差ないが、SHE9700(新)の方が音の圧力で若干疲れる面がある。高域にしろヴォーカルのサ行にしろ大差ない痛さ。明瞭さはSHE9700(旧)の方が若干上、音の鮮やかさはほぼ同レベル。厚みはSHE9700(新)の方が若干ある。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさは大差ないが、どちらかと言うとSHE9700(旧)の方が感じられる。ヴォーカルはSHE9700(旧)の方が透明感がある。SHE9700(新)の方が若干ノリが良い、SHE9700(旧)の方が若干ニュートラル。SHE9700(新)の方が若干メリハリがある。SHE9700(旧)の方が適度に肩の力が抜けているような印象、SHE9700(新)の方が骨太でがっしりしている印象。響きはほぼ同レベル。どちらの方が響きが豊かと言うことよりも、SHE9700(旧)の方が響きや空気感を聴かせるような鳴らし方のように感じられる。弦楽器はSHE9700(旧)の方が若干心地よい。金管楽器はSHE9700(新)の方が若干力強い。打ち込み系の音の表現はSHE9700(新)の方が若干うまい。切れや厚みで若干勝っている。あまり使い分けには向かないが、あえて使い分けるなら、自然さや響きを求めるならSHE9700(旧)、圧力や迫力を求めるならSHE9700(新)。

・測定
 上段がマイナーチェンジ前のLR、下段がマイナーチェンジ後のLRです。

周波数特性
 マイナーチェンジ前は左右で音量差があります。R側の方が1〜2dB音圧が低いです。ただし、これは本当に差があるのか、それとも個体差あるいは測定誤差なのか分かりません。どれであってもおかしくない微妙な違いだと思います。
 低域はマイナーチェンジ後の方が1dB前後音圧が高いですが、これは個体差・測定誤差レベルだと思います。高域は低域よりも違いが大きいですが、この部分は測定条件の微妙な違いで結果が大幅に変わってきます。今回のケースでは測定条件自体はもちろん同じですが、イヤーピースの形状が異なるため実質測定条件が異なるのと同じことになっています。したがって、大雑把な量くらいしか参考になりません。その見方で行くと大差ないと思いますが、どちらかと言うとマイナーチェンジ前の方が量が多いような印象です。

サイン波応答
 ほとんど同じ結果だと思います。

位相+高周波歪み
 ほとんど同じ結果だと思いますが、マイナーチェンジ後のL側は600〜700Hzの歪みが大きいです。

インパルス応答(CSD)
 普段と違い2msで表示しています。基本的には良く似た結果です。低域はマイナーチェンジ後の方が200Hz前後の減衰が若干遅いように見えます。高域は周波数特性のところで書いた理由で若干の違いがあります。

インパルス応答(録音波形)
 録音波形だけ見ても若干の違いがあるのが分かります。

インパルス応答(エネルギー時間応答)
 マイナーチェンジ後の方が若干減衰が遅いようです。

100Hz・1kHz・10kHzサイン波の再生
 あまり大きな違いはありません。70Hz以下が違いますが、ここは測定の微妙な加減でこういう差が出てしまうので無視してください。マイナーチェンジ後の方が10kHz前後で余計なピークが若干大きいように見えますが、これは10kHzの音圧が高いことが原因だと思います。

 測定結果はあまり大きな差がないという意味で概ね実聴と一致するように思います。違いが出ているとすれば、マイナーチェンジ後の方が若干低域の量が多い点くらいです。これは周波数特性だけでなくインパルス応答(CSD)にも出ています。測定上はマイナーチェンジ後の方が響きが豊かなように見えますが、実聴では音の圧力や広がり(測定結果に出ません)の違いのせいで響きの違いがあまり感じられないような印象です。微妙な違いですし、おそらく個人差もあると思いますが・・・・・・

 上記はイヤーピースを含んだ音の違いですが、本体のみの音の違いやイヤーピースのみの音の違いが気になる人もいると思うので、イヤーピースを交換して周波数特性を測定してみました(すべてL側を使用しています)。

本体固定でイヤーピースによる違いを考察
イヤーピース
本体
 やはり高域はイヤーピースによって変わるようです。どちらの本体を使用してもイヤーピースで高域が変化しています。
 イヤーピースを交換したものは、交換していないものと比べて音圧が全体的に若干上下しています。マイナーチェンジ後のイヤーピースの方が若干音圧が高いようです。程度の違いがあるようですが、これは本体との微妙な相性なのかそれとも測定誤差なのか不明です。

イヤーピース固定で本体による違いを考察
本体
イヤーピース
 イヤーピース固定で本体を変えても高域はほとんど変化しない(全体的な音圧は若干変化しますが)ことから、やはり高域の変化はイヤーピースによるものであることが分かります。
 低域はどちらのイヤーピースを使用してもマイナーチェンジ後の本体の方が若干音圧が高いです。この違いだけ見れば測定誤差レベルと思われますが、これまでの実聴と測定結果を見るとおそらく測定誤差ではなく実際に低域の量が多いものと推測されます。

 ちなみに、イヤーピースを交換した状態で聴き比べてみましたが、ただでさえ大きくなかった違いが更に小さくなる印象です。ただし、マイナーチェンジ前のイヤーピースの方が音場が広く響きや空気感を聴かせるような鳴らし方なのは明らかなので、この点を重視するなら本体ではなくイヤーピースにこだわるべきだと思います。

・まとめ
 「SHE9700はマイナーチェンジで音が悪くなった」と言われることが多いような気がしますが、どうもそれほど大きな違いはないように思います。
 その原因としては、これまでに複数回マイナーチェンジされてその中に悪いものがあった、個体差で音の悪いものを入手した人の声がたまたま大きかった、音質全体ではなく一部のみをクローズアップして評価した人がいた、この数年で他の製品のできが良くなったために相対的に評価が悪くなった、所謂アンチの人が悪い評判を流した、と色々考えられます。
 仮に今回のものを聴いて悪くなったと感じる人が多いとすれば、ロック向きの迫力のある音よりも自然な音を好む人が多いということだと思います(個人的にはあまりそうは思えませんが)。


 さて、思ったより長くなってしまいましたが、如何でしたでしょうか。
 今回取り上げた2機種程度の音の違いであれば、価格を考えれば個体差と言われても個人的には十分納得できるレベルです。かなり大きく変わったと言われることもあるのでもう少し大きな違いが見られるかとも思いましたが、少々期待外れでした。そのギャップがどのような理由で生じたかは分かりませんが、マイナーチェンジで良くなった、あるいは悪くなったという噂を耳にしても、鵜呑みにせずきちんと判断する必要があるのではないかと考えさせられました。





追記
RP-HTX7を分解して内部に違いがないか見てみました。
その結果、やはりフィルターの厚みが違うことが分かりました。それ以外にもいくつか違いがあったので箇条書きにしておきます。
・イヤーパッドの裏側部分の材質と、そこに入っている切れ込みの形状
・イヤーパッドを外したところに貼られた「ANUCB」と印刷されたシールの有無(マイナーチェンジ前は無し)
・ドライバーの裏側に貼ってあるフィルターの孔の数(マイナーチェンジ前は1つ、マイナーチェンジ後は3つ)
・ドライバーの裏側に貼ってあるフィルターを透かして見えるパーツの孔の大きさ(一部マイナーチェンジ後の方が大きい)
・ドライバーの固定してあるプラスチックパーツの形状
・ハウジングの裏側部分の形状
もしかしたら他にも違いがあるかもしれません。
余談ですが、ケーブルが4芯でハンダ付けもしっかりしていました。5千円以下のヘッドホンとしてはきちんと作ってあるように思います。







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