第40回 愛をこめて花束を/Superfly「Superfly」より

 Superflyは日本の女性歌手ソロユニットです。ジャンルとしてはポップスに分類されることが多いです。
 今回取り上げるのは2008年発表の1stアルバム「Superfly」の4曲目です。女性ヴォーカルが主役で、楽器としてはギター、ベース、ドラムス、ピアノに加えてヴァイオリンのような音が多用されています。ドラマに使われたりしてヒットした曲なので耳にしたことのある人も多いのではないかと思います。
 「どういう風に聴きたいか」「どういう点を重視するか」については、お任せするということなので私が決めたいと思います。ヴォーカルの力強さと全体のバランスを重視したいと思います。


・1台目 RP-HT560(Panasonic)
 前述の条件を最も満たしているように感じたので選びました。どちらかと言うとヴォーカルの力強さより全体のバランスや自然さで選んだ感じですが、全体のバランスの良いものを前提にするとこれ以上ヴォーカルの力強さが感じられるものはありませんでした。
 他にはATH-WS70、HP-535、HP-RX900、SHP2500、UR/40等で聴いてみました。ATH-WS70とSHP2500はヴォーカルの力強さは良いのですが、低域の量が多すぎてバランスが悪いです。HP-535は悪くないのですが、RP-HT560と比べるとヴォーカルの力強さにしろ全体のバランスにしろ若干見劣りします。HP-RX900はヴォーカルに芯が通っている感じである意味力強いのですが、やや不自然で詰まっているような感じが気になります。UR/40は全体のバランスが良く、ヴォーカルも密閉型と比べると伸び伸び鳴らしてくれる感じで魅力的ではあるのですが、あまり力強くはありません。
 不満点は、ヴォーカルの力強さがもう少し欲しい点です。

・2台目 MDR-CD900ST(SONY)
 1台目の不満点を踏まえて選びました。この点についてはある程度改善されます。今回の曲は伴奏もある程度主張してくるのですが、MDR-CD900STだとヴォーカルが前に出るような感じでしっかり聴こえてきます。それでいて全体のバランスも悪くありません。
 他にはHA-MX10-B、HP-AURVN-LV、K530、RP-21、SRH840等で聴いてみました。HA-MX10-Bはヴォーカルの贅肉を削ぎ落としたような感じで少し硬く締まりすぎているような印象を受けますし、全体的にギスギスしていて少し聴きにくいです。HP-AURVN-LVは全体のバランスが良いですしヴォーカルを伸び伸び鳴らしてくれる感じで魅力的ではあるのですが、1台目の不満点はあまり改善されません。K530は全体的に軽く明るい感じでポップスらしく気軽に楽しむには向いていると思いますが、1台目の不満点は改善されません。RP-21は最後までMDR-CD900STと迷いましたが、MDR-CD900STの方がヴォーカルが前に出るような感じでしっかり聴こえてくるのでそちらにしました。SRH840は1台目の不満点は改善されるのですが、メリハリに欠ける感じで今回の曲の盛り上がる感じを出してくれません。
 不満点は、音場が狭く平面的なのでゴチャゴチャした感じに聴こえる点です。

・3台目 DT860(beyerdynamic)
 2台目の不満点を踏まえて選びました。この点についてはしっかり改善されます。2台目とは比較にならないくらい音場が広く立体的です。それでいてヴォーカルが埋もれたり遠くなったりするようなこともありません。適度な広さ・近さという印象です。ヴォーカルの力強さと全体のバランスもある程度のレベルに達していると思います。メリハリがしっかりあって今回の曲の盛り上がる感じを出してくれる点も良いです。
 不満点は特にありません。次は色々聴いてみて選ぶしかないと思います。

・4台目 SR-325i(GRADO)
 色々聴いてみた結果これになりました。明るくメリハリがあってヴォーカルが埋もれないという意味で3台目に近い傾向だと思います。全体のバランスは3台目とほぼ同レベル、ヴォーカルの力強さは若干勝っている印象です。
 他にはAH-D5000、ATH-AD2000、DT880、PROline750等で聴いてみました。AH-D5000は全体のバランスが良いですしヴォーカルを伸び伸び鳴らしてくれる感じで魅力的ではあるのですが、ヴォーカルの力強さやメリハリという点ではそこまで良くない印象です。ATH-AD2000は全体的に薄く曇っているような感じが気になります。DT880は全体のバランスは良いのですが、メリハリに欠ける感じで今回の曲の盛り上がる感じをあまり出してくれません。PROline750は2台目の不満点を改善するには良いですし、ヴォーカルだけを見ればなかなか力強いのですが、低域の量と独特の音場感のせいでバランスが悪くヴォーカルが遠いのが難点です。

・5台目 Turbine Pro Copper(Monster Cable)
 ヴォーカルの力強さが良かったので選びました。他の音とくっきり分離するような感じでヴォーカルがはっきり聴こえてきます。全体のバランスが良い上、メリハリがしっかりあって今回の曲の盛り上がる感じを出してくれる点も良いです。ただし、ヴォーカルは太い芯が通っているような質なので、繊細さや艶を求めるなら合わないと思います。色々と聴いてみたのですが、HP-TWF11Rはヴォーカルの力強さは良いものの低域の量が多すぎてバランスが悪い、MDR-EX1000はなかなか良いもののTurbine Pro Copperほどヴォーカルの力強さがない、SE535は全体的に薄く曇っているような感じでメリハリにも欠ける等の不満がありました。
 他にはHP-FX500とCX300が良かったです。ヴォーカルの力強さとメリハリが好印象です。


 今回は3、4台目を除いてあまり統一感のない結果になったような印象です。不満点の改善をしながら探索するためこういうことも起こりうるのですが、私という一個人が1曲だけを聴いて特定の方針に従って探索しているにも関わらず統一感がないというのは少し不思議でもあります。
 ヘッドホンアンプはAT-HA2002が良いと思います。今回の曲の力強さをしっかり出してくれます。
 今回の内容を参考に、好みに合わせて選んでください。


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