第66回 Achilles Last Stand/LED ZEPPELIN「PRESENCE」より

 LED ZEPPELINは非常に有名なイギリスのロックバンドです。1980年に解散しました(非常に限定された再結成を除く)が、今でも人気の高いバンドで、その後のアーティストに与えた影響も大きいと言われています。
 今回取り上げるのは7thアルバム「PRESENCE」の1曲目です。彼らの曲の中でも特に人気の高い1曲と言って良いと思います。
 ヘッドホンとしては、低域の量感や音の厚みがあるものが良いでしょう。


・1台目 DJX-1(beyerdynamic)
 今回の曲はDJ用のヘッドホンが合いそうだと思い、一通り聴きましたが、DJX-1が最も迫力がありしかも違和感なく聴けました。DJX-1の迫力は低域の量が多く音圧があるだけでなく、サイズが大きいことも要因だと、今回の曲を聴いていて思いました。
 ロックを聴く場合、低域の締まりが欲しいことも多いですが、今回の曲は低域の量が少なめなので、締りよりも量感の方が大事であるように感じました。
 不満点は、明瞭さや切れが足りない点です。

・2台目 HD25-1(SENNHEISER)
 ロックとの相性が良く、DJX-1では切れが足りないとなると、真っ先に思い浮かぶ機種です。低域の量はDJX-1より控え目ですが、必要量は出ますし、密度の高い音でDJX-1と比べてもさほど迫力負けしないように感じます。低域が少ない分、明瞭さも多少アップするようです。
 不満点は、もう少し明るく派手な方が楽しめるという点くらいです。

・3台目 edition7(ULTRASONE)
 HD25-1並にロックとの相性が良く、しかも明るいものとなると、これくらいしかありません。実際に聴いてみると、DJX-1とHD25-1の良いとこ取りプラス明るさプラス基本性能アップという感じで、まったくと言って良いほど不満を感じません。特に各楽器の分離が段違いです。


 今回の結果をまとめると、低域の量感ならDJX-1、堅実でストイックな鳴らし方ならHD25-1、総合的な音質ならedition7といった感じになります。
 今回は低域の量感と迫力重視で選びましたが、もっとスカッと爽やかに鳴らして欲しければSR-225かSR-325iが良いでしょう。
 どちらも鳴らし方としては"あり"だと思いますが、前述の通り今回のソースでは低域の量が不満だったのでこういう結果になりました。
 「どういう風に鳴らして欲しいか」を考えて今回の内容を参考に選んでみてください。


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