第61回 勇者王誕生!/遠藤正明「勇者王ガオガイガー ― ソング・コレクション」より

 今回取り上げるのはテレビアニメ「勇者王ガオガイガー」の主題歌です。熱血ロボットアニメの主題歌らしい、熱い曲です。ロボットや必殺技の名前を叫んだりします。曲としては、やや高めの男性ヴォーカルにロック調のアレンジとなっています。
 ヘッドホンとしては、ヴォーカルを力強く慣らしてくれるもので、低音がしっかり出るものが良いでしょう。


・1台目 HP-M1000(Victor)
 今回の曲は、分解能がどうとか切れがどうとかよりも、いかにノリ良く鳴らしてくれるかが大事だと感じたので、これにしました。HP-M1000は基本性能は低いですし大味な鳴らし方ですが、全体の空気の出し方やノリの良さは特筆すべきものを持っています。ヴォーカルもなかなか魅力的で、遠藤正明の少ししゃがれた声の質感の表現も悪くないです。
 他にはMDR-7506、RP-21、DJX-1等も良かったです。メリハリ重視ならMDR-7506、スッキリしていて癖のないものならRP-21、ヴォーカルの質や低域の量重視ならDJX-1といった感じでしょうか。
 不満点は、もう少し締まりがあって無駄な音を鳴らさない方が良いという点です。

・2台目 HD25-1(SENNHEISER)
 1台目の不満点を解消するにはこれが最も適切だと感じたので選びました。ロック系のソースには安定した良さがありますし、ヴォーカルも悪くないという面があることも選んだ理由です。
 実際聴いてみると、1台目より締まりがあって無駄な音を鳴らさないだけでなく、ヴォーカルが前に出てくる感じです。全体的なバランスも良いです。
 不満点としては、もう少し明るくて派手さが欲しいという点です。
 
・3台目 PROline750(ULTRASONE)
 ヴォーカルが力強く、低域がしっかり出て、派手さがあるヘッドホンということで選びました。
 まず、声の質感が1台目・2台目とは違います。肉感的とでも言いましょうか、厚みがあり人声の温かみが感じられます。低域はぼやけ気味ですが、これくらいの方が迫力が出るように思います。あまり万人向けではないかもしれませんが、はまる人には非常に魅力的だと思います。


 今回選んだ機種は、1台目と3台目が派手な傾向、2台目が地味な傾向と言えると思います。バランスの良さや無難さを求めるなら2台目ですが、楽しく聴きたいなら1台目や3台目の方が良いと思います。
 なお、もう少し爽やかな方が良いならSR-225やDT860も良いと思います。
 好みに合わせて、今回の内容を参考に選んでみてください。


試聴はこちら(違うCDですが同一の曲です)。













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