第5回 I ON U/Neal Schon「I ON U」より

 今回は天才的ギタリストNeal Schonのソロアルバムです。ロックに詳しい人には説明不要でしょう。サンタナの弟子と言う人もいるようですが、実際にはライバルと言った方が近いような気がします。ソロでももちろん有名ですが、JOURNEYのリードギターとしての方が有名かもしれません。
 曲の方は、Neal Schonらしいメロウなギターが楽しめます。単純にロックのギターを聴きたい人にはあまり合わない曲でしょうが、ギターの持つ奥の深い魅力がNeal Schonのテクニックによって引き出されています。


・1台目 MUSIC SERIES ONE(ALESSANDRO)
 今回の曲は、1台目を決めるまでかなり悩みました。この曲の魅力は分かるのですが、どういうヘッドホンが合うのかよく分からなかったためです。
 最終的には、メロウな部分だけはどうしても残したいと言う気持ちから、低域から中域が柔らかいMUSIC SERIES ONEを選んでみました。
 結果は、予想通りメロウでした。ただし、メロウすぎる気がします。その上、音がやや薄くギターの存在感がいまいちなように感じました。全体的なバランスは決して悪くないのですが、ながら聴きに向いている感じで、もう少し濃くてメリハリがあっても良いように感じました。

・2台目 HD25-1(SENNHEISER)
 濃い音、良質な低域〜中域があり、しかも明るくなり過ぎることがないためにメロウさが殺されないであろうという予想の元に選んでみました。
 結果は、明らかにMUSIC SERIES ONEと比べて音に厚みがあり、メロウに過ぎることもなく、ギターの存在感があり全体的なバランスでも負けていません。
 なかなか良いのですが、個人的には満足するには至らない組合わせでした。全体的に底上げができれば言うことがないように感じましたが・・・・・・

・3台目 PROline2500(ULTRASONE)
 音の濃さという点においては、これほどの機種はそうないでしょう。それに加えて、メロウな感じをしっかり出してくれるように予想されました。MUSIC SERIES ONEと比べて、聴くまでもなくギターの存在感やメリハリでは勝っていますし、HD25-1と比べてメロウで相性が良いのではないかと予想されました。
 実際に聴いてみた感じは、ほぼ予想通りでしたが、それでも100%満足するには至りませんでした。してみると、この曲は実は鳴らすのが難しい曲なのかもしれません。ただ、HD25-1にしろPROline2500にしろかなり高いレベルでまとまってはいます。


 今回はいまいち満足の行かない結果だったので、他にもHD650、ATH-AD2000、SR-325i等でも聴いてみたのですが、メロウになりすぎたり、ギターの存在感が薄れたり、明るくなりすぎたりと、どうにも納得がいきませんでした。アンプまで含めて考えるなら、PROline2500+AT-HA2002が最も満足の行く結果になりました。
 この曲は人によってベストな鳴らし方がかなり違ってくるようにも思いますので、今回の内容を参考に自分にあったヘッドホンを探していただければ幸いです。


試聴はこちら。













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