再生環境 プレイヤー SA-15S1
     アンプ SA-15S1内蔵アンプ、HA5000
     電源ケーブルはすべて付属品、壁コンセントも普及品、プレイヤーとアンプの接続ケーブルは、
オーティオテクニカの\4k〜\5kのもの
所有機種 HD650、DT990 Edition 2005、Edition9、AD2000、DT880 Edition2005、K601、W1000、SR225
欲しい機種 T-1、RS1 (MS-PRO)
良く聴く曲は、70〜80年代のロック、小編成のジャズ、クラシック全般、和洋のポップスから、ゲームの
サントラ、電波ソング、水木一郎、ささきいさおまで
苦手分野は、ヒップホップとラップ

DT990 (ProとEdition 2005) とDT880 (Edition 2005) が大好きだけど、T1購入する踏ン切りが付かずに
いたところ、T70、T90が相次いで発売されました。比較試聴して、より好みだったT90の方を入手したので、
DT990 Edition 2005 (以下990)との比較込みでレビューします。

音色: 非常に軽快で見通しが良く、若干高音寄りのフラットな音色。曲調は選びますが、ジャンルは
選ばないと思います。全体的にはbeyerらしい音なのですが、高音域はAKGっぽい感じも。
低音域は、かなり低いところまできちんと出ていてかつ制動が良く利いており、ボリュームは適度。
量と響きの豊かさでは990に一歩譲りますが、キレに関してはedition9並みと云って良いレベルかと。
高音域は、伸びが良く綺麗で、割と硬質な表現ながら、990のような痛さを感じる事はほとんど
ありません。トライアングルやハイハット、ヴァイオリンがとても綺麗で、テスラドライバーの特長が
存分に味わえます。
中音域は、透明感があり、990とは違った方向でヴォーカルの表現力に長けています。また、ギターの
弦の震えがとてもリアルに感じられ、エレキ・アコースティックのいずれもが同じくらいCharming。
音場はかなり広く、定位もしっかりしています。狭いライブハウス等でのジャズのライブ盤の臨場感
では990に軍配が上がりますが、広い会場でのライブ盤や交響楽等の空間表現ではT90が勝っています。
前述の通り、ジャンル的にはオールマイティに近いですが、ジャズで云えばMilesの「Kind of Blue」、
Mal Waldronの「Left Alone」。クラシックで云えばマーラーやショスタコーヴィチ等の寂寥感や
重苦しさを伴う、990が得意とするようなソースには余り向いていないと思います。
生楽器と電気楽器、どちらも同じくらい楽しめ、弦楽器と管楽器では弦楽器の方が若干得意かと。
ヴォーカルに関しては、明るい曲調のものは男声・女声問わず素晴らしいのですが、哀切な曲調の
ものは妙に明るくなってしまう傾向があります。

コレで聴きたいアーティスト・曲: スピード感重視の曲全般、ヒーリング系の女性ヴォーカルもの。
                Final FantasyシリーズのBGMにヴォーカルを付けたアルバム「Pray」。

その他: テスラドライバーは、その真価を発揮するためにかなりの電力を消費するようで、DAPやPCで
再生する場合にはアンプが必須と思われます。以前、ものは試しとedition9をiPod Nanoで使ってみよう
とした時、刺した途端にバッテリーの残量ゲージが半分くらい減ったのですが、T90でも同じ現象を確認
しました(W。
手持ちのアンプでは、HA5000の方が合うだろうと予測していたのですが、豈図らんや、ジャンルを問わず
SA-15S1内臓アンプの方が好相性。かなりのパワーを要求しつつ、繊細さもなければイヤとはまた...
気難しい猫か面倒くさい女性のよ (ry
デザインは990とほぼ同じですが、ハウジング部分が「湯たんぽ」等と揶揄されるスリット入りのクロム
プレートから茶色のプラスチックメッシュに変更となっています。
...自分は990の方が格好良いと思いますが、大多数の人はこちらの方が良いとおっしゃるかと。   
音の取り易さ、ケーブルの取り回し易さに関しては990と同等。
装着感に関しては、990よりも若干重く、側圧は同程度。ビロード調のイヤーパッドとヘッドバンド部の
布地は、耐久性の面では990のベロア調のものを上回りそうですが、好みとしては990のものの方が心地
良く感じます。
付属品は、990やDT880 Edition 2005と同じソフトケース。













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T90 投稿者:謎の東洋産驢馬EX 投稿日:2013.3.11

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