第3回 メーカーや用途による癖

 ヘッドホンはメーカーによる音質の癖がかなりあります。例えば、国内トップ2のSONYとaudio-technicaを比べると、SONYの方が音に厚みがあり低音が出るようです。逆に言うと、audio-technicaの方が繊細でクリアとも言えます。もちろん、これは癖や傾向であって、機種によって音は全然違います。代表的な機種の音だけが取り上げられて、メーカーの癖だと思われている場合も多いようです。
 その辺を含んだ上で、わりと有名(?)な癖はこんな感じです。


audio-technica:音に厚みが無く、特に低音が不足気味なことが多いがクリア。
SONY:音に厚みが有り、特に低音が厚めのことが多い。
STAX:繊細で温かみがある。クラシック向き。
AKG:繊細でクリア。クラシック向き。
beyerdynamic:エッジがきつめで刺激的。ジャズ向き。
BOSE:低音が厚い。
GRADO:切れが良い。ロック向き。
SENNHEISER:薄い低音が支配的で、高音がまったり気味。

 用途別ではこんな感じですか・・・適当ですけど。

DJ用:ドンシャリまたは低音よりでノリが良い。
モニター用:原音に忠実。フラットで切れのある音を鳴らす。
映画鑑賞用:ドンシャリまたは低音よりで、エッジがきつくない聴きやすい音を鳴らす。


 もちろん、傾向ですので、ドンシャリなモニター用とかもあります。メーカーによってはモニター用=DJ用という表記のところもありますので、ご注意を。
 また、安価なヘッドホンはドンシャリや低音よりのものが多く、高価になるほどフラットなものが増えるようです。
 まあ、ヘッドホンは自分にあったものを選ぶのが重要なので、あまり世間の評判を気にしないほうが良いかもしれませんが、上記の傾向を知っているとヘッドホンを選ぶときに参考になるかと思います。







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