HDJ-500
ドンシャリ。低域はある程度量が多い。厚みや圧力のある質。重心はやや低め。中域はやや明るく、低域に邪魔されず普通に聴こえてくる。高域はやや多め。硬く鋭い質で目立つ。
分解能は価格なり。音の分離にしろ一つ一つの音の微細な描写にしろそれなり。音場感は、広さはやや狭め、明確さは普通。原音忠実性はいまいち〜それなり。原音の粗や生っぽさはそれなりに感じられる。エッジのきつさは普通だが、低域の量や音の圧力と合わせて多少疲れる面がある。高域はやや鋭く刺さる。ヴォーカルのサ行はやや痛いと感じることはあるが、特に酷くはない。
明瞭さはいまいち〜それなり、音の鮮やかさはそれなり〜なかなか良い。厚みはやや厚め。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはいまいち。明るくノリが良い傾向。切れやメリハリ、低域に基づく迫力や力強さ、いずれも悪くない。響きは適度からややあっさり。
弦楽器はやや繊細さに欠ける。金管楽器はなかなか鮮やかで、金属的な質感を出してくれる。打ち込み系の音の表現はなかなかうまい。
明るくノリの良い機種。
装着感は悪い。側圧はやや強め。イヤーパッドは耳のせサイズ。
HDJ-1500
低音より〜低音よりのドンシャリ。低域はある程度量が多い。特に締まっているわけでもぼやけているわけでもない。重心は普通からやや低め。中域は低域に邪魔されず普通に聴こえてくるし、変な癖もない。高域は中域とほぼ同量。あまり大きな癖はない。
分解能は価格なり〜やや悪い。音の分離にしろ一つ一つの音の微細な描写にしろそれなり。音場感は、広さはやや狭め、明確さは普通からやや悪い。原音忠実性はそれなり。一聴して大きな違和感はない。原音の粗や生っぽさは必要量といった感じ。エッジはあまりきつくなく、それほど聴き疲れしない。高域にしろヴォーカルのサ行にしろやや痛いと感じることはあるが、特に酷くはない。
明瞭さはいまいち〜それなり、音の鮮やかさはそれなり。厚みは普通からやや厚め。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはそれなり。どちらかと言うとおとなしい傾向。切れやスピード感よりは、低域に基づく迫力や力強さの方がある。響きは適度。
弦楽器は微妙。繊細さや心地よさよりは音色の自然さが感じられる傾向。金管楽器は普通に聴けるが、あまり派手ではない。打ち込み系の音の表現はそれなり。
明るさや聴き疲れという意味でHDJ-500とHDJ-2000の間くらいに位置する印象。
装着感は普通〜悪い。側圧はやや強めで、特にずれやすいというようなことはない。イヤーパッドが半端なサイズ。
SE-CL522
低音よりのドンシャリ。低域はある程度量が多い。特に締まっているわけでもぼやけているわけでもない。重心は普通からやや低め。中域はやや明るく低域に邪魔されずはっきり聴こえてくるが、ソースによってはうわずるような癖が気になることがある。高域は若干多め。やや粗が気になる。
分解能は価格の割に良い。音の分離にしろ一つ一つの音の微細な描写にしろ最低限はある。音場感は、広さは普通、明確さはやや良い。原音忠実性はそれなり。一聴してそれほど大きな違和感はない。原音の粗や生っぽさはそれなりに感じられる。エッジのきつさは普通で、聴き疲れは特に問題ないレベル。高域にしろヴォーカルのサ行にしろやや痛いと感じることはあるが、特に酷くはない。ヴォーカルのサ行よりは高域の方が痛い。
明瞭さ、音の鮮やかさはそれなり。厚みは普通。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはそれなり。どちらかと言うとノリが良い傾向。メリハリがある。響きは適度。
弦楽器は生楽器らしさが感じられる傾向。金管楽器はそれなりに鮮やか。打ち込み系の音の表現はそれなり〜なかなかうまい。
価格の割にうまくまとまっている印象。
装着感は普通のカナル型。
SE-CL532
低音よりのドンシャリ。低域はある程度量が多い。所謂重低音がしっかり出る。やや柔らかい質。重心はやや低め。中域は低域に邪魔されず普通に聴こえてくる。質的には若干明るめという程度。高域は若干多め。やや粗が気になる。
分解能は価格なりからやや良いレベル。音の分離にしろ一つ一つの音の微細な描写にしろ最低限はある。音場感は、広さは普通、明確さはやや良い。原音忠実性はそれなり。一聴してそれほど大きな違和感はない。原音の粗や生っぽさはそれなりに感じられる。エッジのきつさは普通で、聴き疲れは特に問題ないレベル。高域にしろヴォーカルのサ行にしろやや痛いと感じることはあるが、特に酷くはない。ヴォーカルのサ行よりは高域の方が痛い。
明瞭さ、音の鮮やかさはそれなり。厚みは普通。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはそれなり。どちらかと言うとノリが良い傾向。メリハリがある。響きは適度。
弦楽器は生楽器らしさが感じられる傾向。金管楽器はそれなりに鮮やか。打ち込み系の音の表現はそれなり〜なかなかうまい。
SE-CL522と多少似ているが、中域のうわずりは軽減されていて自然な印象。
装着感は普通のカナル型。
SE-M290
ややドンシャリ。低域はやや量が多い。ぼやけたり曇ったりする質。中域はやや低域の曇りに覆われる感じ。高域は若干多め。シャリつく感じがやや気になる。
分解能は価格の割にやや良い。音の分離にしろ一つ一つの音の微細な描写にしろ最低限はある。音場感は、広さは普通からやや狭め、明確さはいまいち。原音忠実性はいまいち。一聴して違和感がある。原音の粗や生っぽさは必要量といった感じ。エッジはややきつく、多少聴き疲れしやすい。
明瞭さ、音の鮮やかさはそれなり。厚みは普通。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはそれなり。ノリが良いわけでも繊細なわけでもない。響きはやや豊か。
弦楽器は繊細さにしろ心地よさにしろもう少し欲しかったところ。金管楽器はそれなりに鮮やか。打ち込み系の音の表現はいまいち〜それなり。
全体的に癖の強い機種。SE-M390と比べると高域の量が少なく聴きやすい。
装着感は良好。側圧は普通からやや強めでずれにくい。イヤーパッドの材質がケバケバしているのが気になる。SE-M390と比べるとイヤーパッドが深く側圧もやや弱め。
SE-MJ551
ドンシャリ。低域はある程度量が多い。所謂重低音含め全体的にしっかり出る。ぼやけた質。重心は普通からやや低め。中域は、質的にはあまり大きな癖はないが、低域・高域の存在感がありすぎて目立たない。高域はやや多め。明るく鋭い質で目立つ。
分解能は価格なり。音の分離にしろ一つ一つの音の微細な描写にしろいまいち。音場感は広さ・明確さともにいまいち。原音忠実性はいまいち。周波数特性上の癖が大きい。原音の粗や生っぽさはそれなりに感じられる。エッジのきつさは普通で、聴き疲れは特に問題ないレベル。高域にしろヴォーカルのサ行にしろやや痛い。
明瞭さはいまいち、音の鮮やかさはそれなり。厚みはやや厚め。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはいまいち〜それなり。ノリが良い傾向。低域に基づく迫力や力強さがあるし、メリハリもそれなりにある。響きは適度からやや豊か。
弦楽器は繊細さにしろ心地よさにしろもう少し欲しかったところ。金管楽器はなかなか鮮やかで、金属的な質感を出してくれる。打ち込み系の音の表現はそれなり。
ポップスやロックをノリ良く楽しみたいならそれなりに良い機種。
装着感は悪い。側圧が強く、耳への負担が大きい。
SE-MJ721
低音より。低域はある程度量が多い。やや柔らかい質。重心は普通からやや低め。中域はやや低域に埋もれる感じだが、基本的には普通に聴こえてくる。質的には落ち着いていて聴きやすい。高域は中域とほぼ同量。あまり大きな癖はない。
分解能は価格なり。音の分離にしろ一つ一つの音の微細な描写にしろ最低限はある。音場感は、広さはやや狭め、明確さはいまいち〜普通。原音忠実性はいまいち〜それなり。一聴してそれほど大きな違和感はない。原音の粗や生っぽさは必要量といった感じ。エッジはあまりきつくなく、それほど聴き疲れしない。高域にしろヴォーカルのサ行にしろあまり痛くない。
明瞭さ、音の鮮やかさはいまいち〜それなり。厚みは普通。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはそれなり。どちらかと言うとおとなしい傾向。響きは適度。
弦楽器は心地よい傾向。金管楽器は普通だが派手ではない。打ち込み系の音の表現はいまいち〜それなり。
低域の量を除けばあまり癖がなく聴きやすい機種。
装着感は普通。側圧は普通。イヤーパッドは耳のせサイズで、耳への負担は特に大きくはない。
SE-MJ751
低音より。低域はかなり量が多い。ぼやけた質。重心はやや低め。中域はやや低域に埋もれる感じ。やや癖のある質。高域は中域と同量から若干少なめ。
分解能は価格なり。音の分離にしろ一つ一つの音の微細な描写にしろ最低限はある。音場感は、広さはやや狭め、明確さはいまいち〜普通。原音忠実性はいまいち。一聴して多少違和感がある。原音の粗や生っぽさは必要量といった感じ。エッジはあまりきつくなく、それほど聴き疲れしない。高域にしろヴォーカルのサ行にしろあまり痛くない。
明瞭さはいまいち、音の鮮やかさはいまいち〜それなり。厚みは普通。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはそれなり。ヴォーカルはややスモーキー。ノリが良いわけでも繊細なわけでもない。響きは適度。
弦楽器は繊細さにしろ心地よさにしろもう少し欲しかったところ。金管楽器は普通に聴けるが、あまり派手ではない。打ち込み系の音の表現はそれなり。
SE-MJ721と比べるとやや癖の強い機種。
なお、本機は低域の量を調節することができる。上記の内容は低域最大のときのもの。低域を最小に調節すると、中域とほぼ同量になる。調節幅はかなり広く実用的。
装着感は普通。側圧は普通。イヤーパッドは耳のせサイズで、耳への負担は特に大きくはない。
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