O-One
 そこそこフラットだが、細かい周波数特性には癖がある。低域は中域とほぼ同量。中低域はやや少なめ。中域は低域に邪魔されずはっきり聴こえてくる。高域は中域とほぼ同量。ややざらつく感じ。
 分解能は価格なりからやや良いレベル。一つ一つの音の微細な描写より音の分離の方が良い。音場感はなかなか広く明確。原音忠実性はいまいち〜それなり。一聴して多少違和感がある。原音の粗や生っぽさはそれなりに感じられる。エッジのきつさは普通で、聴き疲れは特に問題ないレベル。
 明瞭さ、音の鮮やかさはそれなり〜なかなか良い。厚みはやや厚め。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはいまいち。どちらかと言うとノリが良い傾向。切れやスピード感、低域に基づく迫力や力強さ、いずれも悪くない。響きは適度からややあっさり。
 弦楽器は微妙。繊細さにしろ心地よさにしろもう少し欲しかったところ。金管楽器はなかなか鮮やか。打ち込み系の音の表現はなかなかうまい。音の質感の相性や切れが良い。
 DJ1 PROと比べると癖が小さいが、その分突き抜けたものがない印象。具体的には、低域の弾力や中高域の明るさはDJ1 PROの方が感じられる。
 装着感はDJ1 PROと良く似ている。側圧はやや強め。イヤーパッドは耳を覆うサイズ。











戻る





ortofon

TOP > 試聴メモ > ortofon