Image S4 II
 低音よりのドンシャリ。低域はかなり量が多い。所謂重低音がしっかり出る。ややぼやけた質。重心はやや低め。中域はやや低域の量に負ける感じだが、基本的には普通に聴こえてくる。質的にはどちらかと言うと明るめ。高域は若干多め。やや鋭く、粗が気になる。
 分解能は価格なりからやや悪いレベル。音の分離にしろ一つ一つの音の微細な描写にしろそれなり。音場感は広さ・明確さともに普通。原音忠実性はいまいち〜それなり。一聴して多少違和感がある。原音の粗や生っぽさはそれなりに感じられる。エッジのきつさは普通だが、低域の量で聴き疲れする面がある。高域にしろヴォーカルのサ行にしろやや痛いと感じることはあるが、特に酷くはない。ヴォーカルのサ行よりは高域の方が痛い。
 明瞭さ、音の鮮やかさはそれなり。厚みは普通からやや厚め。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはそれなり。ノリが良い傾向。響きは適度からややや豊か。
 弦楽器は繊細さにしろ心地よさにしろもう少し欲しかったところ。金管楽器はなかなか鮮やかで、金属的な質感を出してくれる。打ち込み系の音の表現はそれなり〜なかなかうまい。
 多少癖のあるドンシャリという印象。
 装着感は普通のカナル型。
 


Image X5
 やや低音より。低域はやや量が多い。特に締まっているわけでもぼやけているわけでもない。重心は普通からやや低め。中域は低域に邪魔されずはっきり聴こえてくる。厳しく見ると、ソースによっては若干不要な芯が通っている感じが気になることがある。高域は若干少なめ。あまり癖のない質。
 分解能は価格なり。音の分離にしろ一つ一つの音の微細な描写にしろなかなか良い。音場感は、広さはやや狭め、明確さはそれなり。どちらかと言うと近くで音を鳴らす感じ。原音忠実性はなかなか良い。一聴して大きな違和感はない。原音の粗や生っぽさは必要量といった感じ。エッジはあまりきつくなく、それほど聴き疲れしない。高域にしろヴォーカルのサ行にしろあまり痛くない。
 明瞭さ、音の鮮やかさはそれなり〜なかなか良い。厚みは普通。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはそれなり〜なかなか良い。ノリの良さと繊細さをある程度両立している。響きは適度。
 弦楽器はそれなりに繊細かつ心地よい。金管楽器は普通に聴けるが、あまり派手ではない。打ち込み系の音の表現はそれなり。
 Image X10と多少似ているが、若干癖がある代わりメリハリがある印象(Image X10のレビューとの違いは、その何割かが再生環境の違いによるものと思われる)。
 装着感は良好だが、Image X10と比べると本体が太く"装着している感"がある。











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Klipsch

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