AH-C560
 低音よりのドンシャリ。低域はかなり量が多い。ややぼやけた質。中域はやや低域の量に負ける感じ。質的にはそれほど大きな癖はない。高域は若干多め。あまり癖のない質。
 分解能は価格なり。音の分離にしろ一つ一つの音の微細な描写にしろそれなり。音場感は広さ・明確さともに普通。原音忠実性はそれなり。低域の量が多すぎる点は気になるが、それを除けばそれほど大きな違和感はない。原音の粗や生っぽさは必要量といった感じ。エッジはあまりきつくなく、それほど聴き疲れしない。
 明瞭さ、音の鮮やかさはいまいち〜それなり。厚みは普通からやや厚め。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはそれなり〜なかなか良い。どちらかと言うとノリが良い傾向。切れやスピード感よりは、低域に基づく迫力や力強さの方がある。響きは適度からやや豊かで、こもり感が多少気になる。
 弦楽器は心地よい傾向。金管楽器はなかなか鮮やかで、金属的な質感を出してくれる。打ち込み系の音の表現はそれなり。
 AH-C710と比べると圧力がなくおとなしい印象。
 装着感は普通のカナル型。
 


AH-C710
 低音よりのドンシャリ。低域はかなり量が多い。厚みや圧力があるため、かなり存在感がある。中域はどちらかと言うと明るい質で、低域の量が多い割にははっきり聴こえてくる。中高域はしっかり出る。高域はやや多め。どちらかと言うと線の太い質。
 分解能は価格なり。音の分離にしろ一つ一つの音の微細な描写にしろそれなり〜なかなか良い。音場感は、広さは普通からやや広め、明確さは普通からやや良い。原音忠実性はそれなり。低域の量が多すぎる点は気になるが、それを除けばそれほど大きな違和感はない。原音の粗や生っぽさはそれなりに感じられる。エッジのきつさは普通だが、低域の量や音の圧力と合わせて多少疲れる面がある。
 明瞭さ、音の鮮やかさはそれなり。厚みはやや厚め。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはそれなり。ノリが良い傾向。切れやスピード感、低域に基づく迫力や力強さ、いずれもある程度のものを持っている。響きは適度で、こもり感は多少気になる。
 弦楽器は生楽器らしさが感じられる傾向。繊細さにしろ心地よさにしろそれなり。金管楽器はなかなか鮮やかで、金属的な質感を出してくれる。力強さも十分。打ち込み系の音の表現はなかなかうまい。
 厚み、圧力、力強さといったものを求めるなら良い機種。
 装着感は普通のカナル型。
 










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