SA-15S1(SACDプレーヤーのヘッドホン端子)
概要
詳細はメーカー製品ページ(http://www.marantz.jp/ce/products/past_products/audio/sa15s1/index.html現在リンク切れ)を参照のこと。本項はヘッドホン端子としての評価なのでCDプレーヤーとしての機能は割愛。
音質
ソースの持っているものに加えて、多少艶を上乗せしてくれる感じ。全体的に繊細で上品。密度は特に高くはないが、薄くて粗が気になるようなことはない。ただ、厚みはやや薄めで、もう少し厚くても良いように感じる。輪郭は明確すぎることなく、ぼやけすぎることもない。質感は多少硬めだが、それほど気にならない。立ち上がりは普通。
周波数特性はやや高音より。低音は厚みが薄く、おとなしい。高域は線の細い鳴らし方で、量的にはやや多め。情報量は特別多くはないが、必要量はある。音の分離は良くも悪くもなく普通だが、これは普通というよりも自然と言うべきかもしれない。微細な表現はなかなかうまい。弦楽器の弦が震える感じなど、特にそう感じる。残響音は適度で、音の伸びも普通。ヘッドホン部の音質だけの話をするなら、5万円以上の価値は十分にある。十数万円のSACDプレーヤー付属のヘッドホン端子としては十二分の能力を持っていると言えよう。
相性の良いヘッドホンは、どちらかと言えば低音よりで音の柔らかい機種だろう。高音よりで音の硬い機種を使用すると、低音が不足で高音が痛いように感じることがある。
その他
ボリュームノブの直径は約7mm、CDプレーヤーのヘッドホン端子としても小さめに感じるし、ほぼ円筒状なので使いづらい。小音量ではギャングエラーやガリノイズがやや気になる。ゲインは普通。タッチは軽くも重くもない。
※生産終了
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スペック
形式 | 再生周波数帯域 | 全高調波歪率(THD) | S/N比 |
Solid State | 2Hz〜20kHz | 0.002% | 100dB |
推奨負荷インピーダンス | 外形寸法 | 重量 | 参考最安価格 |
- | 440(W)×419(D)×123(H)mm | 13.5kg | 119600円 |
公開日:2007.2.10