再生環境
CDプレーヤー:PHILIPS LHH300R
ヘッドホンアンプ:P-1(アンバランス接続)
所持ヘッドホン:HD595 ATH-W1000 DJ1PRO

K701の特徴でまず挙げられるのが非常に高い分解能と広大な音場です。分解能については、シンプルなポップスから大編成のクラシックに至るまで、全ての音がひとつひとつ丁寧に描かれます。それも“きちんと聞こえる音”として再生されるのは驚きでした。捉えようによっては各楽器がバラバラになって繋がりが希薄になると言えるかもしれませんが、私のように細かい音まで聴きたい性分の者にとってはまさに福音です。これは友人から借りて聴き込んだHD650との比較になりますが、分解能の絶対値はほとんど互角と思います。しかし、K701はHD650に比べ低域が厚くないために前者のほうが聴感上の分解能は上だと言えます。これは音場についても同じで、低域がHD650よりも空間を占めない分K701のほうが広い、というよりは開放感があります。高域は造ったような不自然さが無く、とても繊細で綺麗です。中低域は適度な膨らみに加え非常に切れ味がよく、静寂から素早く立ち上がる音の表現も難なくこなします。ボーカルは滑らかさの上にほんのりと艶が乗り、コーラスも高い分解能とあいまって実に心地好く響きます。各音域がそれぞれ魅力的かつ繋がりもスムーズで、聴く音楽のジャンルを選びません。装着感も申し分ありません。最後に、これは至極個人的な感想ですが、K701とHD650は高域と低域のバランスを逆転した双子のようだと感じました。













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K701 投稿者:Untergang 投稿日:2006.8.25

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