Icon uDAC-2

概要
 詳細はメーカー製品ページ(英語)(http://www.nuforce.com/hp/products/iconudac2/現在リンク切れ)を参照のこと。
 入力端子はUSB×1。出力端子はRCA×1、同軸デジタル×1、ヘッドホン出力×1(ミニサイズ)。RCAはボリュームを通る。それ以外のゲイン調節機能や特殊な機能はない。
 サイズはかなり小さく、重量も軽い。外観はあまり癖がなく、万人受けすると言って良いだろう。付属のUSBケーブルが太くて硬いため、設置の仕方によってはUSBケーブルが原因で本体が安定しないことがある。

音質
 やや繊細であっさりした音。明るく爽やかで、ヴォーカルの透明感や擦れの表現を求めるなら良い。その反面、暗さや重さを求める曲には合わない。前に前に音が出てくるタイプではないので迫力や圧力はあまりない。味付けはあまり感じられない。密度はやや薄めで、粗が若干気になる。輪郭は普通からやや明確。質感はどちらかと言うと硬く冷たい。立ち上がりはやや良い。
 周波数特性は若干高音より。低域は全体的に少なめ。どちらかと言うと締まっているが、質的にも量的にも存在感はあまりない。高域は若干多め。やや線が細く明るい質。情報量は十分ある。音の分離にしろ微細な表現にしろ特に問題ないが、どちらかと言うと微細な表現の方が優れている。空間表現は広さや明確さが特別良いとは思わないが、それなりに見晴らしが良く把握しやすいし、広がりもそれほど悪くはない。残響音や伸びは適度からややあっさり。
 相性の良いヘッドホンは、低音よりで音の柔らかい機種。高音よりで厚みの薄い機種を使用するとバランスが悪くスカスカに感じやすい。ただし、繊細さを求めるならそういう傾向のヘッドホンと合わせてもなかなか魅力的な機種。

その他
 ボリュームノブの直径は約16mm、やや小さめだが本体のサイズの割には大きめのようにも感じられる。タッチはやや軽い。ガリノイズはないが、ボリューム9時くらいまではボリュームを回しても音量が変化せず、9時前後では音が右よりになる。音量の取りやすいヘッドホンを小音量で使いたい場合には問題になることがあるだろう。ゲインはそれなりに高く音量の取りづらいヘッドホンでも十分な音量が取れる。ボリューム最小でもそれなりの音量で音が鳴る。
 無音時のホワイトノイズは、若干あるが実用上ほとんど問題にならないレベル。音量の取りやすいヘッドホン(例えばSuper.fi 5 Pro)を使うと、ボリューム最小でもややノイズが気になるし音量を上げるに従って大きくなるが、音楽を鳴らすとほとんど聴こえない。
 電源をON/OFFする際にプツッというノイズが発生するが、特に問題にはならないレベルと思われる。
 発熱はほとんどない。電源ランプは白色で、明るさはやや暗め。

付属品
USBケーブル


   










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スペック

形式 再生周波数帯域 全高調波歪率(THD) S/N比
Solid State 20Hz〜20kHz 0.05% 98dB
推奨負荷インピーダンス 外形寸法 重量 参考最安価格
16Ω〜300Ω 68(W)×38(D)×21(H)mm 87g 13800円

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公開日:2012.6.20