イヤホン radius HP-TWF21K(W n°2 ドブルベヌメロドゥ) 投稿レビュー

ポータブル再生環境 iPod nano 16G 第7世代
所有機種　Miles Davis Tribute、ER-4S、ES7、ATH-CKS90LTDII、MDR-EX90SL
良く聴く曲は、小編成のジャズ、クラシック全般、70～80年代のロック、和洋のポップスから、ゲームの
サントラ、電波ソング、水木一郎、ささきいさおまで

音色: 低音寄りで、全音域に渡って豊かな響きが最大の特徴ですね。CDから圧縮音源を作る際に
間引かれる成分を補ってくれる感じで、オーケストラをDAPで楽しむのに向いているのでは無いでしょうか。
ただ、ちとやり過ぎな面もあり、Queenの「Bohemian Rhapsody」ラストの、Freddieの囁くような歌唱と
シンバルの音なンかは妙にビリビリと聴こえます...
もう一つ、音場に関しては、音数の少ないソースだと分かり難いですが、交響曲などを聴いてみると、
カナル離れした表現力を実感できます。これらの点がお気に召す方にとっては、替えの利かない
愛器となり得るのではないでしょうか。
全体に濃厚な印象で、低音域は太く、柔らかで少し曇り気味。高音域は、マイルドであると同時に余り
伸びが無いように感じます。中音域は、低音域に押され気味ではありますがちゃんと聞こえて来ます。
電気楽器よりも生楽器向けで、弦楽器よりも管楽器の方が自然に聞こえます。クラシックに一番向いて
いて、ジャズとも相性は良い方かと。ロック・ポップスはそこそこ、打ち込みはスピード感や切れが
不足していてイマイチ合わないような。

コレで聴きたいアーティスト・曲: 管弦楽、交響曲全般、スメタナ「我が祖国」マーラー「交響曲
第八番」等。

装着感: 試聴時にはドブルベの方が心地よく感じられましたが、恐らく長時間着用し続けた場合はヌメロ
ドゥに軍配が上がるものと思われます。手持ちのカナルの中ではCKS90、CKS1000と並んで良いです。

その他: 遮音性、音漏れ防止性能は共に標準程度かやや悪め。ケーブルは布巻きですが、Audio Technica
のSOLID BASSシリーズのエラストマーケーブルよりも取り回しは良い印象。自分はiPodを首から掛けて使う
ものでいささか長く感じられますが、プレイヤーをバッグ等に入れて使う方にとっては適度な長さかと。
L字型プラグを愛用する方向けにアダプターも着いて来ます。タッチノイズは割と派手な部類。
パッケージ、本体、付属ケース (ケーブルを巻き付けられるゴムのモールドが付いて来るンですが、
こいつが便利な反面、重いおもい(^_^;; )、いずれにも高級感があり、イヤフォンにしては珍しく、
値段なりのルックスをしているのはポイント高いです。

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