HD650
音質
低音よりながら、かなりフラット。
周波数特性云々より、高い分解能と広い音場感が圧倒的な魅力。これが長時間聴いていても飽きずに音楽を楽しめることにつながっている。正直言って、感動的なほどの音質。
エージング前はやや野暮ったい印象を受けるが、エージングによってかなり繊細さを増す。温かみにあふれ、ヴォーカルは艶っぽく、それでいて生楽器の自然さも損なっていない。バランス良く音楽を聴かせてくれるので、そういう意味でも最高のヘッドホンの一つといえるだろう。
退屈に感じるという人がいるが、それはこのヘッドホンの音の傾向がやや低音よりで、しかもエッジがきつくないため非常に聴きやすいだけに思われる。
あえて弱点を挙げるなら、高音の音量が欲しい人には不向きなところか。これはどうもSENNHEISER全般に言えることかもしれないが、薄い低音が支配的で明瞭さには欠ける。そうは言っても、HD590と比較すると低音がおとなしめな印象を受ける。
装着感
良好。側圧がやや強いが、イヤーパッドが柔らかく分厚いためそれほど気にならない。HD590と比較して重量はほとんど同じはずなのだが、ケーブルが太く両出しの上、ごつい作りで側圧が強いためか重く感じる。
その他
開放型のため、遮音性や音漏れ防止は良くない。また、コードが両出し標準プラグ(ミニプラグ変換ケーブル付属)で、インピーダンスも高いため、色んな意味でやや使いづらいのが不満といえば不満。作りが安っぽいわけではないが、イヤーカップの材質が肌の油でぬるぬるするのが気に入らない。
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スペック
駆動方式 | 構造 | 周波数帯域 | 音圧感度 | インピーダンス |
ダイナミック | 開放型 | 10Hz〜39.5kHz | 103dB | 300Ω |
重量 | ドライバー直径 | コードの長さ | コードの出し方 | 備考 |
260g | - | 3m | 両出し | 収納ケース付属 |
評点
音質 | 装着感 | 遮音性 | 音漏れ | デザイン | 携帯性 | 音の傾向 | 参考最安価格 |
5 | 4 | 2 | 2 | 4 | 1 | 均(低) | 44800円 |