再生環境
CDプレイヤー Marantz CD-17D
アンプ Sansui AU-α607NRA-II
HPA Audio-Technica AT-HA20(ほとんどこちらを通しています)
ジャンル 9割方クラシック
HD25-1はクラシックには向かない、という世評に逆らってみようと思います。
まず、かつてはSTAXのSR-λの高域にしびれていた者がなぜHD25-1に目を向けるようになったかという理由です。
1.密閉型で質の良いものが欲しい
部屋の事情でエアコンが大古の窓付け型です。これの運転音が大変大きく、エアコンをつけても鑑賞できるヘッドホンが欲しくなった。
2.装着感
SR-λを使えなくなった最大の理由です。幅広のヘッドバンドは安定感はありますが翌朝髪の毛がくしゃくしゃ、夏は大汗をかくし、しかも耳がハウジング内のスポンジに当たって痛い。SR-003も試しましたがこれも私の耳の穴に合わず自然と遠のきました。
3.クラシックだって低音は必要だ
大編成のものでなくてもチェロの低音弦の震え、ピアノの打撃音、こういったものが再生されないと。クラシックでのオーディオ評はどうしても高域にポイントを置きがちですが、あえて言うなら「低音不足のクラシックはただきれいなだけ」だと常々考えています。なおSR-λの場合低音の量は大したことはありませんが、トランジェントが良いためか、よく聞けばしっかり低音が鳴っており不満はありませんでした。
やっとレビューです。前置きが長くてすみません。He&Biさんのレビューに合わせて5点満点でいくと、
1.密閉度=4.5
エアコンの音が気にならないレベルに下がりました。全然聞こえないわけではないので一応マイナス0.5とします
2.装着感=5
ヘッドバンドが分割型で頭に接する面積が小さく風呂上がりでも心配がない。それに側圧が高いのでヘッドバンドを頭に密着させないでもあまり不都合を感じない。ハウジングが耳のせなので暑くもなく、幸い耳も痛くない。
3.音質=4
低音の量、強さは申し分なし。特にバッハの「無伴奏」など痛快でした。さすがにSR-λあたりと比べると切れ味では劣ります。それでマイナス1としましたがTHE PLUGあたりとは違って締まりはありますし、そもそもダイナミック型をコンデンサー型とこの点で比べるのが間違っているのかもしれません。
どこかのサイトでこのヘッドホンを「漢(おとこ)のヘッドホン」と評しておられましたが、「無骨な強さ」を「漢」という言葉に込められたのなら、アコースティックな音楽にこそその無骨さが必要だと思うのです。そう考えるとオールマイティなヘッドホンかもしれません。安い買い物ではありませんでしたが満足しています。
※生産終了。後継機はHD25-1 II。変更点は下記の通り。音質に大きな変化はない模様。
・付属品としてソフトケースソフトイヤーパッドが追加。
・ケーブルの耐久性向上。
・プラグが金メッキに変更。
・ミニ→標準変換プラグの接続がねじ込みに変更。
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HD25-1
投稿者:mkn 投稿日:2006.8.22
※生産終了。後継機はHD25-1 II。
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