HD-1L Limited Edition(RC1)
概要
詳細はメーカー製品ページ(http://www.intercity.co.jp/productinfo/hd-1l/hd-1l.html現在リンク切れ)を参照のこと。
入力端子はRCA×1系統。ヘッドホン端子は標準サイズが2個。別個にボリュームを変えたりはできない。
ゲイン切替スイッチやスルーアウト端子等はなく、最低限の機能といった感じ。特筆すべき機能は何もない。
サイズは普通からやや小さめ。重量は軽いが、内部写真を見る限り内部がスカスカということはないようだ。外観は艶のあるピアノブラックで、基本的に地味だが、指紋等汚れが気になる人もいるかもしれない。
音質
癖がなく自然で聴きやすい。癖がないと言っても分析的であったりつまらない音であったりすることはなく、適度に艶の乗った表現が楽しめる。この辺りが“自然”と感じる理由にもなっているようだ。味付けはあまり感じられず、ソースの持っているものを素直に出す印象。密度は十分あるが、特別高くはない。粗はほとんど感じられない。輪郭は明確でもなくぼやけているわけでもなく、自然な感じ。質感は多少柔らかく温かいが、基本的にはニュートラル。立ち上がりはなかなか良い。
周波数特性はかなりフラット。低域から高域まで素直に良く伸びている。例えば低域が膨らんだり高域が細く尖ったりというような癖はまったくと言っていいほど見受けられない。情報量は十分ある。音の分離や微細な表現も同様。空間表現はなかなかうまい。この点も自然な表現というのがしっくりくる。残響音は適度。伸びはなかなか良い。様々なポイントについて個別に良し悪しを判断しても、悪い点がほとんど見当たらない。それぞれのポイントについて十分なものを持っていて、しかも全体のバランスが素晴らしく良いという点が、本機の最大の特徴だろう。
様々な角度から見て、ヘッドホンを選ばない機種。
その他
ボリュームノブの直径は約20mm、普通からやや小さめに感じるが、実用上問題ないサイズ。ボリュームは、ギャングエラーやガリノイズは感じられない。ゲインはやや大きめで、音量の取りやすいヘッドホンを使用する際には細かい音量調節が多少やりづらいように感じる。タッチはやや固めで、スムーズに意図した通りに回ってボリューム調節ができるというのとは少し違う感じがする。
本体の発熱は多少あるが、長時間使用しても素手で触れる程度で、あまり気にならない。電源ランプは赤色で、明るさは普通からやや明るめ。
付属品
電源ケーブル
参考
不定期コラム『第40回 ヘッドホンアンプの内部写真』
※生産終了
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スペック
形式 | 再生周波数帯域 | 全高調波歪率(THD) | S/N比 |
Solid State | 3Hz〜300kHz | 0.0008% | 106dB |
推奨負荷インピーダンス | 外形寸法 | 重量 | 参考最安価格 |
8Ω〜10kΩ | 160(W)×283(D)×58(H)mm | 2.2kg | 99800円 |
公開日:2006.12.18