<環境>
オーディオインターフェース:828mkII firewire(MOTU)
ヘッドホンアンプ:AT-DHA3000(audio-technica)
ケーブル:IDL100(MONSTER CABLE)
電源ケーブル:Absolute Power(FURUTECH)
電源タップ:e-TP60(FURUTECH)
オーディオ形式:WMA 9.2 Lossless(24bit/96kHz)

<音質分析>
開放型とは思えない低音を出すことが出来、十分量鳴っていて締まりもよい。
同価格帯の密閉型と比べれば、やや量が少ない程度の差。
中音域のアピールが弱く、典型的なドンシャリ音になりがち。
よく言えば繊細だが、悪く言えば厚みが足りない。
金物等の超高音域とサ行の発音で、耳に刺さるような強い刺激を感じることがある。
音場・空間は上手に表現できていて、音の抜けは良好。
音の像はどの音域においても、非常にはっきりしている。
 
<得意ジャンル・使い分け>
原音からは遠い、非常に特徴的な音の鳴らし方をするため、どの音楽を聴くにも癖がある。
非打ち込み系は、音の実体感、本物らしさが欠如している。
打ち込み系は、低音は出るものの、全体の厚みが足りない。
唯一、ずば抜けていたのは「環境音」とアコースティックギターの表現力。
同価格帯の他機種をもっている人には使い分けが難しいように思う。
 
<機構・設計・その他>
開放型でも類を見ない、盛大な音漏れをする。
全体として大型だが、実際手に持つとあまりの軽さに驚く。
しっくり合うヘッドバンドの長さ、ハウジングの角度がわかればヘッドホンをつけていることを忘れるくらいの心地よさになる。
ザラザラとしたイヤーパッドは好みが分かれるが、慣れれば問題ない。蒸れもない。
全体的に部品が安っぽいのが気になる。
特に、ハウジングからのコードの収束部のシールドはすぐにくたびれる。
内部ケーブルに影響はないと思うが、見た目にはあまりよくない。
ハウジング内の黒い網目もちょっと擦るだけで禿げるので注意が必要。
 
<総括・購入予定の方へ>
奮発して購入する唯一のヘッドホン、としての選択肢はオススメできない。
開放型の音の抜けと低音の重さ、そして高い解像度と繊細さを持ったサウンドが欲しい人向け。
安い買い物にならないと思うので、試聴必須。










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GS1000 投稿者:S,O 投稿日:2007.11.5

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