音色: 各音域のバランスは良好で、そういう意味ではフラットな音調のはずなのですが、きらびやかな鳴りのため、ドンシャリに聴こえがちです。良く言えばとても躍動的で、悪く言えばちと落ち着きが無いとも。分離の良さと情報量は、圧倒的。すべての音域に渡って極めて鮮明な鳴りで、特に低音域は迫力とスピード感を、他の機種ではありえないレベルで両立させてます。この低音の鳴らし方に一聴き惚れしたばかりに…orz高音域の刺激は適度〜若干キツ目という感じで、サ行に痛さを感じることは余り無いです。
音場は、密閉型とは思えないほど広く、それでいて音圧もちゃんと感じられるのですが...S-Logic独特の癖 (個人的には、音が耳を中心に頭の内側と外側を繋ぐ球形を形成して回転してる感じ) があり、これが合わない人にはとことん合わないんじゃないかと思われます。
ヴォーカルに関しては、PROline 2500と同じく他の楽器と同列に扱っているので、歌手の声量・声質によっては若干埋もれて聴こえることもあります。
音調は基本的に明るく元気ですが、繊細な音は繊細に、暗い曲調の曲は暗めに奏でるだけの力量は充分持ち合わせてます。
生楽器と電子楽器のどちらも大変魅力的に鳴らしてくれますし、「All you need is Edition 9」と言うしょったキャッチフレーズも、ゾネホンの音が好きな人に限って言えばあながち誇張でもないですね。
ただ...情報量の多さと、元気な音調は、聴き疲れの激しさに直結してますナ。