第43回 KOSS The Plugの改造

 今回はKOSS The Plugの改造です。ギボシ改造とAu1の2種類について取り上げます。イヤーピースはいずれもソニーのEP-EX1(MDR-EX71等のイヤーピース)を使用します。本体はThe PlugとSPARKPLUGどちらでも良かったのですが、折角なのでThe Plugでやることにしました。

 まず、ギボシ改造についてはさいたまAudioさんで詳しくまとめてありますのでそちらをご覧下さい。ギボシ端子カバーについては、私はオートバックスで購入しました。

 Au1はYahoo!オークションで「KOSS PLUG アップグレードアダプター」という名称で出品されています。こちらはイヤーピースを外したThe Plugに装着するだけです。少しきつめなので、付属の滑り止め用のゴムがないと厳しい感じです。

 ギボシ改造とAu1の改造後の外観は金属パーツが横から見えるかどうかの違いで、それ以外はほとんど同じになります。装着感もほぼ同じです。純正のイヤーピースと比べて遥かに装着しやすいのが特長です。
 次に音質について述べたいと思います。

・ギボシ改造
 特に低域の音の圧力が上がります。デフォルトよりも締まりが感じられ、曇りが多少晴れる感じです。
 低域の曇りが晴れることにより全体の音の分離が良くなり明瞭になるように感じます。中域から高域がデフォルトよりしっかり聴こえてきます。デフォルトよりもエッジがたつ感じでギター等がしっかり聴けます。
 デフォルトよりも音が耳の近くで鳴っていて、ストレートに音が届きます。ただ、これは音量が全体的に大きめになることが原因かもしれません。

・Au1
 基本的にギボシ改造とほとんど同じです。
 なかなか違いが分からなかったので、片方をギボシ改造、もう片方をAu1というふうにして聴いてみたりもしたのですが、ほとんど違和感なく聴けました(左右で音が違うとどうしても違和感が出るものです)。ただ、まったく同じ音かと言われると、多少違うように思います。非常に微妙な違いなので、このあたりが気になる方は実際に聴いてみるしかないでしょう。

 なお、SPARKPLUGでは多少効果が異なるようです。The Plugと比較すると低域の量がやや少なくなる傾向に感じます。それでも低音よりであることには変わりありませんが、低域の量が減る分、分離が良くなるように感じたりする効果は強いようです。
 The Plug/SPARKPLUGを使い倒したいという人は、The PlugとSPARKPLUG、それにギボシ改造用パーツとAu1すべてを持っているとかなりバリエーションが楽しめると思います。







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