イヤホン audio-technica ATH-IM02 投稿レビュー

再生環境　プレイヤー iPod nano 第7世代 16GB
　　　　　ポータブルアンプは不使用。
　　　　　ソースは主に128又は256kbpsのmp3データ (一部アップルロスレスも)
所有機種　ER-4S、Miles Davis Tribute、ATH-CKS90LTD、ATH-CKS1000、Turbine Pro Copper、HA-FX700、
　　　　　ATH-ES7、Porta Pro、HP-TWF21K (ヌメロドゥ)、ATH-IM50、HA-FXZ200、SE315
欲しい機種　IE800、K3003
良く聴く曲は、70～80年代のロック、小編成のジャズ、クラシック全般、和洋のポップスから、ゲームのサントラ、
電波ソング、水木一郎、ささきいさおまで
苦手分野は、ヒップホップとラップ

そう云えば、オーテクのBA機種は一台も持っていないナ...と思い、IM01～04の4機種を比較試聴して購入。

音色: ダイナミックレンジはさほど広く無いはずなのですが、アコースティックホーンなる構造が上手く働いている
のか、高音域、低音域共にスペック以上に出ているように感じられ、結果、ゆるやかなカマボコ型となっています。
又、モニターライクなシリーズの他機種と毛色が明らかに違い、元気で楽しい鳴らしっぷりなのも好印象。

低音域は、シングルBAの機種に比べれば量的にも結構出ていますが、キレと勢い重視で、主に響きの豊かさを求める
方には不向きな感があります。
高音域は、カナルの割には抜けがかなり良く、トライアングルやハイハット、ヴィブラフォンの高域やトランペット
のハイノート等も不満無く聴けます。
中音域は、全般にかなり好印象。高音域にも増して抜けが良く、またヴォーカルの表現が手持ちのカナル機の中でも
上位に入る巧みさなのですが、T90に似て、本来哀しかったり重苦しかったりする曲が変に明るく聴こえてしまう事が
あるのが、珠に瑕。
音場は、パッケージの写真に暗喩されている通り、中規模クラスの会場で演るのに向く曲まではエネルギッシュに
表現してくれるのですが、大編成のクラシック等を聴くと途端に狭苦しく感じられるようになります。

上記の特徴から、楽器の種類よりも、曲調の明るさや編成によって向き不向きが分かれる機種であると感じられます。

コレで聴きたいアーティスト・曲: 渡辺美里の「My Revolution」。その他ポップス全般、打ち込み系にに合うンじゃ
ないか、と思われます。ジャズも、ファンキーと呼ばれる演奏スタイルを始め、明るい曲調のものであれば意外と
楽しめたり。
　　　　　　　　　　　
その他: デザイン・カラーリングは、シックにまとめて来ている印象。筐体が大きすぎたりバランスが変だったりも
せず、装着の安定感はどのイヤーパッドを使っても問題無いレベルかと。
着け心地に関しては、個人的にはコンプライのイヤーパッドを使った方がベターに感じますが、好みに因るところが
大と思われます。なお、コンプライだと多少曇りが増し、高域の伸びも抑制されるように感じたため、現在は音質の
好みと着け心地の妥協点として、別途購入したコンプライの球形パッドに換装して使っています。
遮音性は、IM50よりも耳への密着度が高い事もあり、ほぼSE315と同水準 (カナルの中でも高い部類) と感じます。
音はかなり取り易く...と云いますか取り易過ぎて、据え置きのプレーヤーで使うとホワイトノイズに悩まされます。
シリーズの各機種と共通のケーブルは、取り回しが容易な点は評価しますが、02～04の本体に対して若干安っぽい
印象な事は否めませン。特に同価格帯のCKS1000と比べてプラグの貧相さが目立ちます。
自分は、本体と同じカラーリングでプラグも頑丈そう＆高級感あり、且つより爽やかな音色にしてくれる、音質重視の
交換ケーブル (AT-HDC5/1.2)に換装しました...完全にメーカーの思惑に乗ってしまった気もしますが、気にしない
方向で。
付属品は、しっかりした作りで使い易い携行用ケースと、シリコンイヤーパッドがSとLワンペアずつに、コンプライの
フォームパッドがワンペア。

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