(再生環境)
プレーヤー  :ノートPC VAIO VGN-FZ50B
アンプ    :Styleaudio CARAT-TOPAZ(エージング済み)
音楽再生ソフト:Frieve Audio、uLilith
アクセサリー :TAOC TITE-35S、PS Audio NOISE HARVESTER、オヤイデ電気 OCB-1 ST
所有ヘッドホン:HP-DX1000、AH-D1000、AH-D7000

(音の特徴)
繊細でありながら、メリハリもあり爽快感のある音。濁りがなく透明感が非常に高い。
反面、温かみや重厚さ(低音以外)を表現するのは苦手。本機で聴く音楽は、どれも温度が下がったように感じられる。
バランスは低高音の主張が強く、中音が控えめ。
音の分離は非常によく、情報量も多い。音の輪郭が細身なこともあり音楽の細かな表現が聴き取りやすい。
また、中高音の音の繋がりが非常に滑らか。

音場は、音源によってかなり変わる。音が遠くから聴こえる場合もあれば、近すぎて頭内定位が気になる場合もある。
しかし、最も広く聴こえる場合でもそれほど広くはなく、DX1000と比べると空間が狭く感じる。
音の定位は非常に明確で、個々の楽器の位置が立体的に把握できる。

低音はかなり強め。しかし、量が多いわりに硬く締まっているので篭りや鈍重さは無く、中高音もしっかりと聴き取れる。
ただ、低音はやや主張が強すぎて聴き疲れする。
人の声には透明感があり、女性の声は特に美しい。高音も細く金属的な音色があり、輝くような印象。
一方で、中音は控えめで細身なため、サ行が目立つ。高音はわずかに擦れるような癖があり、金属的な音色が強調され、やや聴き疲れする。
ただし、中高音には水を含んだような潤いもあるので、音がかさついたりとか機械的にはならない。

本機はインピーダンスが低く(25Ω)、感度が高い(108dB)わりになぜか音量が取りにくい。
DX1000よりもボリュームを上げなければ、DX1000と同じ音量にならない。
さらに、ノイズも拾いにくく、TOPAZとの接続時において無音時のノイズはDX1000よりも圧倒的に少なく、ほぼ無音。

(音以外の特徴)
ヘッドバンド調節は、スライダーが滑らかに動くので調整がしやすく、一度決めたらしっかりと固定される。
イヤパッドは柔らかく、付け心地がいい。側圧も緩く、装着というより頭にのせる感じだが、ヘッドバンドの圧力は感じない。
結果として370gという重量を感じさせない、優れた装着感だと言える。それと引き換えにずれやすい。
これは個人差が大きいと思うが、私の場合、イヤパッドが耳周辺の肌に密着できる髪形でないと、ずれやすくなる。
    
遮音性は悪く(D1000より良く、D2000と同程度)、音楽の静かな部分では外部の音が気になる。
音漏れも多めだが、よほどの音量で聴くのでなければ周囲に迷惑がかかることはない。
ケーブルはDX1000ほどではないがやや太い。D2000の絡みやすさ、癖のつきやすさは大幅に改善されている。
それでも、束ねにくいほうで取り回しはあまりよくない。
プラグは大きさのわりに軽い。

ハウジングは質感が高く、肌触りも良い。デノンのロゴは派手に見えない程度に豪華。木目は光沢塗装に隠れており、
かなり明るい場所でなければはっきりとは見えない。
欠点としては指紋や汚れがつきやすく、目立つ。そして、丁寧に拭かないと擦り傷がつく。
特にプラグをハウジングに接触させると、かなり目立つ擦り傷がつくので注意。













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AH-D7000 投稿者:plto 投稿日:2009.4.16

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