レビュー使用機器 NW-A829、NW-A829 + imAmp
 
現在所有している主なヘッドホン EXH-313、HD25-1 U オーグptケーブル
 
好きな音楽 70年代ハードロック、ヒーリング、ゲーム、軽いノリの曲
 
UST効果うんぬんは省略して感じたままに書きたいと思います。
 
低域よりのかまぼこ。低域は開放型イヤホンとしては、伸び、質ともに驚異的といっていい。edition9のイヤホンバージョンのような鳴り方だが、開放型のためGS1000のような空気感も併せ持つ。重く、弾み、締まっている。ソースによっては顔全体で低域が鳴るような感覚になり存在感抜群だが、低域が少ないソースでは、タイトな鳴りで存在感も希薄になる。中域は、自然で心地よい鳴り方。ヴォーカルはサ行も痛くなく違和感なく聞くことができる。高域は、中低域に比べおとなしいが、しっかりと出ており不足に感じることはない。質は非常に高くコンデンサーに近いものがあるが、伸びは普通。分解能は非常に高い。ER-4Sと比べても遜色ないレベル。ER-4Sのほうが、低域がタイトで中高域が鮮明なため、分解能もよく感じるが、注意深く聞けば差はほとんどないといってよいと思う。解像度は3万円以上の高級ヘッドホンと比較できるほど高い。性能が高いので、よい環境で鳴らせばよくわかると思うが、ピアノの音のリアルさなんかはそれこそEXH-313ぐらいしか対抗できる機種が思い浮かばない。音場感は、UST独特のものではあるが広大で非常に良い。頭の中で小さくまとまらず、特に縦方向に良く伸びる。上は、頭の上1Mくらい、下は首ねっこあたりまで。横も50cmぐらいまでは余裕で伸びる。また、意識しないで聞くとイヤホンで聞いている感覚を忘れSPで聞いている感覚に陥るときがある。音色は非常に柔らかくとにかく心地よい。ヴォーカルの艶っぽさは最高レベル。幻想世界にいるような感覚になる。一聴すると極めて自然な鳴り方のように感じるが、よく聞き込むと、非常によく作りこまれた音のように感じる。原音と比べると、まろやかで一枚ベールがかかったような音。そういう意味では非常に不自然な音。得意ジャンルはヒーリング。これ以上ない相性。女性ヴォーカルものも相性抜群。逆にハードロックなどの激しい音楽は、音色が美しくなりすぎてしまい良くない。荒っぽさのかけらもない。
ベースのMDR-E931LPとは、似ても似つかぬ音。ベースになっているというのは分かるかもしれないが、それこそSR-60とPS-1を比べて、なんとなく似ているというようなレベルの差がある。音楽性が極めて高いので、外で良い音で音楽を聞きたい人には是非とも使ってもらいたい機種である。音盛れも開放型イヤホンにしては良いほうだと感じる。21000円と開放型イヤホンでは最高価格帯に位置するが、コストパフォーマンスは良い。










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UST内蔵イヤホン Ver.X 投稿者:かんた 投稿日:2008.7.31

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