第2回 ヘッドホンの楽しみ方

 ただ音楽を聴くだけがヘッドホンの楽しみ方ではないです。以下にわりとメジャーなヘッドホンの楽しみ方を述べます。


☆ヘッドホンの違いを楽しみ、用途により使い分ける
 ヘッドホンを複数所有していると、色んな音楽を聴いてヘッドホンの違いを楽しむことができます。ヘッドホンは各々周波数特性が違いますし、響き方や切れといった数値にできない違いもあります。
 聴く曲やインドア・アウトドアによって使うヘッドホンを変えたりする楽しみもあります。
 駄目なヘッドホンでも得意分野があったりして、色んな音楽を聴く楽しみがあります。普段常用するヘッドホンはあまり刺激的だと疲れますが、おとなしい音調のものをいつも聴いていると、時々刺激的なヘッドホンで音楽を聴きたくなったりもします。

☆エージングを楽しむ
 新品のヘッドホンは本来の性能を発揮できません。短いものでも数十時間はならし(エージング)が必要だと言われています。エージングが終わった後も厳密には音は変わり続けます。それらの変化も、ヘッドホンの楽しみの一つです。言い方を変えれば、自分の色に染まっていくのを楽しむ、とも言えます。

☆色んな機器に接続する
 ヘッドホンはアンプとの組み合わせでだいぶ音が変わります。基本的には高価なヘッドホンアンプを使ったほうが音はいいのですが、そういう問題だけではなく相性があります。よく言われるのは、beyerdynamicはアンプによって鳴り方がかなり変わるとか、SENNHEISERの薄い低音はHeadroomのヘッドホンアンプを使うと良い感じにしまるとかです。
 そういう高レベルの話は置いておくとしても、同じヘッドホンでも安価なラジカセにつなぐのとPCのサウンドカードに繋ぐのでは全然音が違います。一概には言えませんが、私の経験上は、安価なラジカセはドンシャリでホワイトノイズが大きく、PCのサウンドカードはフラットでホワイトノイズが小さいことが多いようです。
 つまり、ヘッドホンを1台しか持っていなくても、ラジカセとPCがあればある意味2台分楽しめます。

☆改造する
 私はあまりやりませんが、世の中には特に安価なヘッドホンを改造する方も多いようです。簡単なところでは、ティッシュをつめたり、振動板と耳を遮断している布を外したりといったところでしょうか。音質はドライバーユニットと振動板だけで決まるものではなく、構成部品全てが音質に影響を与えると言っても過言ではありません。駄目なヘッドホンだとあきらめずに、改造するのも一つの手です。
 ヘッドホンによっては交換ケーブルが存在する機種もありますし、形さえ合えば別のヘッドホンのイヤーパッドを着けたりすることもできます。







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