edition8
低音より〜低音よりのドンシャリ。低域はある程度量が多い。独特の癖がある。のっぺりと塗りつぶしたような質感。中低域はしっかり出る。中域は低域に邪魔されず普通に聴こえてくる。高域は中域と同量から若干多め。
分解能はなかなか良い。音の分離にしろ一つ一つの音の微細な描写にしろ十分なものを持っている。音場感はやや広く明確。原音忠実性はそれなり。一聴して多少違和感がある。原音の粗や生っぽさはそれなりに感じられる。エッジのきつさは普通で、聴き疲れは特に問題ないレベル。
明瞭さ、音の鮮やかさはそれなり〜なかなか良い。厚みはやや厚め。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはそれなり。ノリの良さと繊細さをある程度両立している。響きは適度。
弦楽器それなりに繊細かつ心地よい。金管楽器はなかなか鮮やか。打ち込み系の音の表現はそれなり〜なかなかうまい。
全体としてはULTRASONEの中では癖が小さい印象。
装着感は良好。側圧はやや強めだが耳はほぼフリーになるしイヤーパッドも硬くはないのでそれほど負担は大きくない。
HFI-680
ややドンシャリ。低域はやや量が多い。それなりに締まりや制動が感じられる質。中域は低域に邪魔されず普通に聴こえてくる。高域はやや多め。どちらかと言うと線が太い質。
分解能は価格なり。一つ一つの音の微細な描写より音の分離の方が良い。音場感はやや広く明確。原音忠実性はそれなり。一聴して多少違和感がある。原音の粗や生っぽさはそれなりに感じられる。エッジのきつさは普通で、聴き疲れは特に問題ないレベル。
明瞭さ、音の鮮やかさはそれなり〜なかなか良い。厚みはやや厚め。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはいまいち〜それなり。ノリが良い傾向。切れやスピード感、低域に基づく迫力や力強さ、いずれも悪くない。響きは適度からややあっさり。
弦楽器は微妙。繊細さにしろ心地よさにしろもう少し欲しかったところ。金管楽器はなかなか鮮やか。太く力強い傾向。打ち込み系の音の表現はなかなかうまい。音の質感の相性や切れが良い。
Signature PROと比べると高音より。HFI-780と比べると癖がない。Signature PROとHFI-780の間のようなバランスかもしれない。
装着感はHFI-780と良く似ている。側圧、頭頂部の負担ともに多少気になる。イヤーパッドは耳を覆うサイズ。
Signature PRO
低音より。低域はかなり量が多い。濃く中身が詰まったような質で存在感がある。中域はやや低域の量に負ける感じ。高域は若干少なめ。線が太い質だが、極端に地味ではない。
分解能はなかなか良い。一つ一つの音の微細な描写より音の分離の方が良い。音場感は、広さは普通、明確さはなかなか良い。原音忠実性はそれなり。低域の量が多すぎる点が気になる。原音の粗や生っぽさはある程度感じられる。原音の実体感がしっかり感じられる。エッジのきつさは普通だが、低域の量や音の圧力でやや疲れる印象。
明瞭さはそれなり、音の鮮やかさはなかなか良い。厚みはしっかりある。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはそれなり。ノリが良い傾向。低域に基づく迫力や力強さがある。響きは適度で、こもり感は多少気になる。
弦楽器は繊細さよりは心地よさの方が感じられる。金管楽器は太く力強い。打ち込み系の音の表現はなかなかうまい。音の質感の相性と厚みが良い。
濃密な音である点はedition7・edition9に似ているが、中域〜高域はおとなしい印象。
装着感はedition7・edition9に比較的近いが、ヘッドバンドが幅広なぶん頭頂部への負担は小さい印象。イヤーパッドは耳を覆うサイズだが、多少耳が当たる人もいると思われる。
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