第89回 New Wave/noodles「Fuzz hill」より

 noodlesは日本の4人組ガールズバンドです(現在は1人脱退して3人になっていますが、今回取り上げる曲では4人でした)。メンバーは、ヴォーカル、ギター、ベース、ドラムスとオーソドックスです。
 今回取り上げるのは、2004年発表のミニアルバム「Fuzz hill」の1曲目です。あまり明るく激しい感じではなく、ヴォーカル含めけだるい印象を受ける曲です。
 ヘッドホンとしては、ロックとの相性が良いもので、比較的シャキシャキ明瞭なものが良さそうです。


・1台目 HP-M1000(Victor)
 色々聴いてみた結果これになりました。違和感が少なく普通に聴けます。それでいてぬるく感じたりするというような不満はあまりありません。
 最初、シャキシャキ明瞭なものということでMDR-7506とDJ1 PROで聴いてみたのですが、今回の曲は録音が粗っぽいせいかこれらの機種では痛かったです(痛いことは予想していたのですが、予想以上でした)。また、多少違和感が強めです。次にこれを踏まえてRH-300やSE-900Dで聴いてみたのですが、ぬるくてメリハリや刺激に欠けるように感じました。HP-M1000はこの中間くらいの表現です。
 他にはATH-ES7が良かったです。MDR-7506とDJ1 PROはベースの量感が質的な意味で魅力的で、RH-300とSE-900Dはその点も不満だったのですが、ATH-ES7はそういう点で中間くらいです。全体的な相性も良く、MDR-7506やDJ1 PROほどの痛さや違和感はありません。
 不満点は、もう少し明るくシャキシャキ鳴らして欲しい点です。とは言え、これはMDR-7506やDJ1 PROでは他の不満点が出たわけで、なかなか難しいとは思いますが・・・・・・

・2台目 HFI-780(ULTRASONE)
 1台目の不満点を踏まえて選びました。期待したとおり、1台目と比べて明るくメリハリがあります。それでいてMDR-7506やDJ1 PROのような粗に由来する痛さはあまり感じません。違和感も小さいです。また、MDR-7506やHP-M1000は狭苦しい感じもやや不満だったのですが、HFI-780では狭苦しさを感じません。
 ヴォーカルも明るくてなかなか魅力的です。ただ、この点はけだるい感じを出して欲しいならあまり合わないと思います。
 不満点は特にありません。次は色々聴いてみるしかなさそうです。

・3台目 HP-DX1000(Victor)
 色々聴いてみて、意外と良かったので選んでみました。
 HFI-780を少しマイルドにしたような感じです。低域の量感や音の厚みがマッチします。メリハリや明るさという点でも悪くないです。HFI-780では明るすぎる、ヴォーカルにけだるさが欲しいという場合には合いそうです。
 他にはHD25-1やSR-325iでも聴いてみました。両機種とも思ったとおりなかなか良かったのですが、HD25-1は少し地味でヴォーカルに魅力が感じられない点が気になりましたし、SR-325iは爽やかすぎて「この曲はそんなに爽やかじゃない方が良いんだけど・・・・・・」と思ってしまいました。


 今回は、個人的にはHFI-780が最も良かったように感じましたが、好みによっては名前の挙がっている他の機種の方が良いという人も多いと思います。
 選ばなかった機種含め、好みに合わせて選んでください。


試聴はこちら。













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