第73回 I know you/the pillows「ペナルティーライフ」より

 the pillowsは、1989年に結成された日本のロックバンドです。メンバーはヴォーカル、ギター、ドラムス、ベース(サポートメンバー)というオーソドックスな構成です。
 今回取り上げる曲は、2003年発表の11枚目のアルバムから7曲目です。所謂普通のロックだと思って問題ないと思います。
 ヘッドホンとしては、ロック向きのもので、あまりジャカジャカ鳴らさない感じのものが良いでしょう。


・1台目 RP-21(Equation Audio)
 トータルバランスで選びました。今回の曲は録音状態が良いとは言えないのですが、その中でRP-21はそれなりに楽器の分離や細かい表現をこなしてくれます。少し癖のあるヴォーカルも聴きやすくて良いです。スピード感があり、ノリの良さという面でも問題ないです。
 最初、1万円台でロック向きの機種ということで深く考えずにMDR-7506で聴いてみたのですが、これが前述のジャカジャカ鳴らす感じでうるさいだけに感じました。ただ、人によってはこの感じが魅力に感じることもあるのかもしれません。個人的には嫌いなので外しましたが・・・・・・
 他にはDJX-1が良かったです。低音の量が多い方が良い人はこちらの方が好きかもしれませんが、一般的に見ればRP-21の方が細かいところまでしっかり鳴っている上、切れがあって良いと思います。
 不満点は、もう少しガツンとくる鳴らし方の方が魅力的に感じるだろう、という点です。

・2台目 SR-325i(GRADO)
 MDR-7506と同様、ジャカジャカうるさいだけになるのではないかと思われたのですが、実際に聴いてみるとそんなことはありませんでした。
 楽器のエッジが良い具合に立っていて魅力的です。その点はRP-21よりかなり良いと言えます。ヴォーカルも特に不満はありません。また、GRADOは抜けが良いので低域が不満に感じると思われがちですが、SR-325iは質的にも量的にも低域が充実していて不満を感じません。
 不満点は特にありません。これ以上のものはそうないでしょう。

・3台目 PROline750(ULTRASONE)
 2台目とは違うもので良さそうなものということで選びました。
 PROline750は元々個性的な音なので、今回の曲も普通のヘッドホンとは違う鳴らし方になりますが、慣れてしまえば魅力的です。音の厚みや粗っぽさが「それらしさ」を感じさせる鳴らし方だと思います。


 今回はSR-325iが最も良いと感じましたが、安価で無難なものが良ければRP-21もかなりのレベルですし、普通の音に飽きてしまっているならPROline750もおもしろいです。
 好みに合わせて選んでください。













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