作りは価格の割にやや安っぽいが、ワイヤレスであることを考えれば価格なり。リモコンで音量調節ができる(プラスまたはマイナスのボタンを押して上下するタイプで16段階、再生機器のボリュームを適度にしておけばそれなりに実用的なステップ)。通信距離は約10m(障害なきこと)という表記になっているが、遮蔽物があると3mほどで音が途切れることもある。無音時のホワイトノイズは、若干あるが実用上ほとんど問題にならないレベル。音楽を鳴らすとほとんど聴こえない。若干の遅延はあるが、普通に映像を見る分にはほとんど問題ないレベル(ただし、楽器演奏やアクションゲーム等でシビアに見るなら問題になることもあると思われる)。充電は付属の専用USBケーブルで行う(ACアダプターでも可能だが付属はしていない)。装着感は普通のカナル型。ただし、本体は大きめなので合わない人もいるかもしれない。遮音性及び音漏れ防止は良好。カナル型としてもやや良いレベル。

 音は価格の割にやや悪い。ややドンシャリ。低域はやや量が多い。特に締まっているわけでもぼやけているわけでもない。重心は普通からやや低め。中域は低域に邪魔されず普通に聴こえてくるし、変な癖もない(ただし、粗が気になることはある)。高域は若干多め。ソースによってはかなり粗が気になる。
 分解能は価格の割にやや悪い。音の分離にしろ一つ一つの音の微細な描写にしろいまいちと評価すべきかそれなりと評価すべきか迷うところ。音場感は、広さはやや広め、明確さは普通。原音忠実性はそれなり。一聴してそれほど大きな違和感はない。原音の粗や生っぽさは必要量といった感じ。エッジのきつさは普通で、聴き疲れは特に問題ないレベル。高域は粗っぽく痛い。ヴォーカルのサ行はやや痛いと感じることはあるが、特に酷くはない。
 明瞭さ、音の鮮やかさはそれなり。厚みは普通からやや厚め。温かみ、ヴォーカルの艶っぽさはそれなり。どちらかと言うとノリが良い傾向。切れやスピード感、低域に基づく迫力や力強さ、いずれも悪くない。響きは適度。
 弦楽器はやや繊細さに欠ける。金管楽器はそれなりに鮮やか。打ち込み系の音の表現はそれなり。音の質感の相性にしろ切れにしろ普通。
 高域の含まれていないソースではそれなりに使えるが、そうでない場合には実用に堪えないケースも出てくる機種。













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J46BT

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