ポータブル再生環境 プレイヤー iPod nano 8G 第四世代
所有機種 ES7、SE530、MDR-EX90SL、ESW9、SHE9500
良く聴く曲は、70〜80年代のロック、小編成のジャズ、クラシック全般、和洋のポップスから、ゲームのサントラ、電波ソング、水木一郎、ささきいさおまで
苦手分野は、ヒップホップとラップ

購入動機は...むしゃくしゃしていたから、としか云いようが無いですね。低音スキーで、SE530とES7で十分満足しているつもりだったンですが。血管や床屋の看板を思い起こさせ、造りを実際よりもちゃっちいように見せてたカラーリングが変更になったのも大きいかもしれませン。...そして、ハマりました。結局夏中、通勤のお供に。
「コンデンサー型のような鳴り方」と云う事前知識に違わぬ、繊細で端正な音色。音自体は頭の真ン中で鳴っているようでいて、こもり・閉塞感とほぼ無縁な不思議な音場表現に秒殺されました (エージングを請け負ってくれた友人、齧らずにいてくれた友人の猫に感謝) 。特に中音域がビビッドかつクリアでなんとも魅力的です。低音域は、静かな所で聴けばかなり下まで出ている事が確認できるものの、騒々しい雑踏や電車の中ではすっかりマスクされてしまうくらい、量と厚みには欠けます。しかし、その事は先刻承知で買っているンで、ノープロブレム。
分離の良さは手持ちの多くのオーバーヘッド型と比較しても出色で、分析的に聴くのがお好みであれば、オーケストラを聴くのにも向いているかと。音場に関しては、前述の通り耳の近くどころか頭の中で鳴っているように感じられる一方で、他のカナル型や密閉型のように、ハウジングに当たって跳ね返されて来るような感覚が皆無で、いと不思議。響きが豊かとは云えませンが、一音毎の余韻の表現がかなり巧みな印象です。管楽器よりは弦楽器が得意で、生楽器全般の表現がかなり良いのですが、残念ながら電子楽器・打ち込みの表現には向いていないと思います。なお、スネアは切れ・ボリューム共に満足な鳴らし方をしてくれますが、バスドラ、ティンパニ、コントラバス、エレキベースなどの表現には、ちょっと不満を覚える方が多いのではないでしょうか。
まぁ、何だかんだ云っても、自分にとってこの機種は、長所が短所を補って余りある逸品となりました。

コレで聴きたいアーティスト・曲: クラシカルクロスオーバーのヴォーカルものやポップス、室内楽、クラシックのピアノ独奏がベストマッチではないかと。古めかつスピード感重視のロックもなかなか行けます。なお音色が透明過ぎて、ジャズには合わない感があります。

その他: デザインは、右と左が分かりにくくはなったものの、個人的に着けるのに抵抗を覚えることはなくなりました。また、付属の三段フランジ (内耳を腫らす破目に)・黒スポンジ共に装着感が合わず、試しにSE530のソフトフォームパッドをねじ込んでみたところ、大変快適になりました。遮音性能、音漏れ防止性能は付属のパッド、SE530のパッドどちらを用いても最高レベル。特筆すべきは耐久性で、電車から急いで降りて来た人に、鞄のジッパーにケーブルの太い部分が完全に食い込み、耳からもぎ離されるほど引っ掛けられ (イ、イタカタノコトネ...)てもビクともしませんでした。某DTX50に爪の垢を煎じて(ry


 










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ER-4S 投稿者:謎の東洋産驢馬EX 投稿日:2008.10.27

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