レビュー使用機器 NW-X1060

現在所有している主なヘッドホン MS-PROi、SR225

好きな音楽 光田康典とかジブリ系、70年代ハードロック、ヒーリング、ゲーム、軽いノリの曲

弱ドンシャリ。ほとんどフラットといっていいと思う。
低域は開放型イヤホンという枠を抜け出せてはいないが(形状を考えると当たり前だが)、非常に高い質と、豊かな量感を併せ持っている。
贅肉が削ぎ落とされたかごとく、タイトな鳴り方(量感はある)だが、存在感がある。edition7を開放型イヤホンにしたら、こんな感じだろうかというような低音。
開放型イヤホンの低音は、タン!とかトン!といった音になりがちだが、EP-AVNAIRは、曲によってはドンッ!とかダンッ!という音が出て、びっくりさせられる。
中域は、明瞭かつ艶がある。やや硬質で明るい感じではあるが、サ行も痛くなく違和感なく聞くことができる。
高域は、硬く、金属的な響きが伴う。曲によっては、高域がキラキラして、心地よい。
伸びも、詰まった感じがあまりなく、なかなかよい。
分解能、解像度、音場感は、開放型イヤホンの中では、最高レベル。
適度に広い音場に、しっかりした定位、その中で、各楽器が見事に分解して、かつ違和感なくまとまりをもって聞こえてくる。
解像度も非常に高く、不満点がまったくない。
繊細な表現も、得意ではないが、そつなくこなす。
鳴り方としては、響きがあっさりで、キレがよく、余計な音は鳴らさないといった感じ。
それでも、じゅうぶん過ぎるほどの情報量があると感じる。
音色は、明るく鮮やか、やや硬質で艶がある。
非常に澄んでいて、篭もり感のようなものはまったく感じられない。
得意ジャンルは打ち込み系。
オールジャンルで実力をいかんなく発揮するが、打ち込みとの相性は神がかり的といっていいほど。
線が細いのに、厚みがある、極めて高い分解能、明るく明瞭で鮮やかな音、良質で量感ある低音、すべてがよい方向に働く。
これだけのイヤホンが、8000円程度で購入できるのは、価格破壊としかいいようがない。
個人的には4万円でも、欲しい、それだけの価値のあるイヤホンだと思う。

以前投稿したUSTイヤホン Ver.Xとの比較では、響きがあっさりしていて硬質なEP-AVNAIR、響きが豊かでやわらかいUSTイヤホン Ver.X。
打ち込みが得意なEP-AVNAIR、ヒーリングが得意なUSTイヤホン Ver.X、性能的には実力は拮抗していると感じる。
欠点としては、EP-AVNAIRは耳かけのわずらわしさ、耳穴の小さな人には合わない可能性があるおそれ、USTイヤホンは、振動版が壊れやすいといったものがある。
個人的には、EP-AVNAIRの登場により、USTイヤホン Ver.Xから完全に世代交代、EP-AVNAIRがメインイヤホンの座に君臨してしまった。
どちらのイヤホンも、オールジャンルで使え、音質も素晴らしく、よいイヤホンには違いない。
だが、USTイヤホンが壊れやすいといった点、EP-AVNAIRが非常に安価というのが、安心感という点で、大きな差を生んでしまっている。













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EP-AVNAIR 投稿者:かんた 投稿日:2010.2.20

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