電源&アクセサリー大全2008へのツッコミ

 このページは、過去に日記で行った「電源&アクセサリー大全2008」のヘッドホンの記事に対するツッコミをまとめたものです。基本的に否定的な内容ですので、そういうのを嫌う人は見ないでください。また、ツッコミは極めて主観的なので真に受けるのは危険です。ご注意ください。



 電源&アクセサリー大全2008のヘッドホンレビューに対するツッコミ。一応書いておくが、これは同レビュー内の個人的に同意しかねる記述にツッコミを入れることで、そのヘッドホンについてより詳しく知ろうとする試みであって、こんな適当なことが書いてあるぜアヒャヒャと嘲笑することが目的ではない・・・・・・多分。さて、初回はDTX50だな。奇しくも本サイトのレビューも公開したばっかだ。読んでみる・・・・・・おっと、音質に入る前から早くもツッコミが。「ケーブルは極めて細いが、シースがしっかりしていて捩れにくい」。ケーブルの太さはイヤホンとしては極普通で、シースも普通で特筆すべきことはない。「一聴するとレンジが狭いのかと思わせるが、じっくり聴くうちに両端への強調感なく伸びきっていると分かる」。低音は大変強調されてる。伸びきっているとも思えん。「非常に歪み感が少ないのもいい」。普通に歪んでると思うが。特に低域。「ポップスもソフトだが音離れが良く」。全然音離れ良くない。しかしあれだな、元々が褒めてる記述が多いから貶してるようになっちゃうな。そんな意図はないので要注意。こんなとこか。


 電源&アクセサリー大全2008へのツッコミ、今日は2個目のATH-CK7。「コードは細いが、かなり腰の強い触感だ」。いやだからコードの太さはイヤホンにしては普通なんだって。「ビッグバンドは少しだけ高域のピークが気になるが、これはエージングの問題であろう」。エージングしないで聴いてるのか? それとも耳エージングのことを指してるのか? それに、エージングの問題ではなく高域のピークは気になる。「声ものはケルト的な素朴さを上手く出しながら、少しだけ明るくなる。ごく自然な質感だ」。素朴な感じはしないし、少しではなくかなり明るくなるし、自然な質感ではない。あと、グラフが帯域感、音場感、解像度感すべてDTX50に負けてるが、そんなわきゃーない。色々ツッコミどころはあったが、DTX50と比べると全体的にはそれなりに的を射ていた気がする。珍しい。


 電源&アクセサリー大全2008へのツッコミ、Reference220、K324P、v-moda vibeは持ってないのでとばしてBose in-ear headphones。「イヤーパッドは大変に柔らかい樹脂製で、耳穴にしっとりと収まる」。確かに柔らかめだがシリコンやスポンジのイヤーピースと比べれば硬いし、耳穴にしっとり収まるとは言いがたく、むしろ収まりが悪い。「コードはやや太めで硬い方だ」。コードの太さは普通。「クラシックは分厚く堂々たる低域に支えられ、各楽器の音像が明確に立ち上がる」。各楽器の音像が混ざりまくり。「ポップスはまろやかで、どこかに"静寂"を感じさせるような表現がいい」。まろやかだが静寂とか感じない。「声ものはアーシーで、ざっくりとした麻のような質感がいい」。ざっくりした麻とは正反対の質感。もっさりしたフェルトとでも言おうか。グラフも謎。帯域感、音場感、解像度感すべてにおいてATH-CK7に勝る。個人的にはまったく正反対の評価だ。わけが分からない。


 電源&アクセサリー大全2008へのツッコミ4回目、ER-6。「クラシックは低域が早めにロールオフしているせいで若干軽いが」。相当軽いが。「ジャズは軽快なベースによく通るピアノが乗り、甘いがクールなギターが絡むという独特のバランスを聴かせる」。芸術的過ぎて思わず「日本語でおk」と言いたくなる。「ボーカルものは淡々と歌う感じだが、流れるような伴奏ピアノの質感とも相まって、落ち着いて長時間聴き続けられる」。あまり淡々としてるとは感じないし、ピアノは流れるような質感ではないし、落ち着いて長時間聴き続けられると言うより短時間集中して聴くような音。そしてグラフは帯域感、音場感、解像度感すべてBose in-ear headphones以下。これはBoseをプッシュしてという指示があったに違いない。まーそれはともかく、全体としては意外と的確な内容だと思う。


 電源&アクセサリー大全2008へのツッコミ5回目、GX-200は持ってないのでとばしてAH-C700。「クラシックは明るく軽快な表現が良い」。明るくもなければ軽快でもない。「ジャズもベースこそ若干軽いが」。十分な量感。「ビッグバンドは低域方向が若干軽いものの」。いやだから十分重いって。「ポップスはやはり明るくメリハリ調の表現だ」。ん、このあたりは人によって違ってくると思うけど、AH-C700って低音の締まりやスピード感が足りないと思うんだよね。だから明るくメリハリ調ってのは違和感がある。それから例によってグラフがまた凄いことに。帯域感と解像度感がBose in-ear headphonesと互角。


 電源&アクセサリー大全2008へのツッコミ6回目、UM1、ATH-CK9、SR-001MK2、ep730は持ってないのでとばしてER-4S。うーん。これはイイ内容だ。グラフ含めて私の感覚とかなり近い。ということで今回はツッコミというツッコミなし。


 電源&アクセサリー大全2008へのツッコミ7回目、IE-30、SE310、UM2、SE430、Triple.fi 10 Proは持ってないのでとばしてiGrado。「全体に軽やかで明るく、弾けるような音だ」。そうか? GRADOにしてはかなり重い感じだし、GRADOってことを抜きにしても軽くはない。「クラシックは澄んだ音場に明快な音像が定位する」。明快じゃない。「低弦は厚みこそそこそこだが、音色は良い」。むしろ真逆で、音色はともかく厚みはある。「ピアノはよく音が飛んで明るく、ベースは抑制の効いた、しかしよく弾む音である」。これも真逆だな。「ポップスはドラムがスパッと決まり、なんともアキュレートな展開だ」。ドラムはズドンと響き、アキュレートな感じはない。「高域方向に良く伸びており、かつ歪み感が極めて少ないのも大いに買える点といっていい」。高域は全然伸びてないし、歪みが少ないとも感じない。何かもう書いてあることほとんどに納得がいかない。


電源&アクセサリー大全2008へのツッコミ8回目、T20RPmkUn、eH350、RP-HTX9をとばしてT50RP。「単に力強いだけの無骨な再生音でないのが好ましい」。力強いだけと言うか、全然力強さを感じない。「トップシンバルのアタック音は鮮明なタッチでニュアンスも正確に引き出され、ピアノもシングルトーンとコード(和音)の分離が良い」。シンバルは全然鮮明じゃないし、ピアノは分離しない。どの記述も何か適当に書いてるとしか思えん。


 電源&アクセサリー大全2008へのツッコミ9回目HP-M1000。「ハイハットシンバルの空気感もリアルさがある」。あるかぁ? 割と作った音だと思うが。「トロンボーンは管の鳴りが生々しく」。生っぽくないんだよなぁ。つーかトロンボーンなんて割とどのヘッドホンでも違いが出にくいと思うんだが。何か全体的に府に落ちない感じ。グラフも。まぁ音場感がいまいちってのは合ってるが。


電源&アクセサリー大全2008へのツッコミ10回目、SE-MONITOR 10R。「「ジュビレーション」のトロンボーンの咆哮に生々しさが感じられるが、刺激的な響きを感じさせない躾の良さがある」。それなりに刺激的だが。「超低域までフラットに記録したキックドラムは立ち上がりがスムーズで空気感もリアルに再現。制動も効き過渡特性の良さが感じられた」。ちょっと褒めすぎ。「残響成分には高い透明度がキープされていた」。んー、あんまりそうは感じない。真逆ではないけど。グラフはまぁあんな感じなのかな。


電源&アクセサリー大全2008へのツッコミ11回目、AH-D1000は持ってないので飛ばしてMDR-CD900ST。「装着感もタイトでいく分ハウジングの重さが感じられるが、遮音性は高い」。どのへんがタイトなのか分からん。少なくとも側圧は緩いしヘッドバンドで頭頂部が圧迫される感じもそんなにしない。ハウジング軽いし。遮音性は高くないと言うかむしろ密閉型としては悪いくらい。(中略)「「悲愴」でも弱音部の繊細感や低音弦楽器の豊かさを強調しないのが好ましい」。低音ちょっと強調してないか? グラフも全然納得いかん。帯域感はMDR-D777SLより悪く、音場感はT50RPより良く、解像度感はHP-M1000並(もちろん全部同じ人が書いたもの)とか。


電源&アクセサリー大全2008へのツッコミ12回目、DR150。「330gという重量級だけに頭頂部に少し圧力を感じるが」。330gというのはケーブル込みの重量。本体のみだと240gで、重さは普通。ヘッドバンドが幅広だし側圧も弱くはないので頭頂部に圧力を感じることはあまりない。「ウッドベースも重量感より軽快さが勝る」。いや人によりけりだと思うけど、DR150は一般的には軽快さより重量感があるんじゃないかなー。「オープンエア型だけに外部の音は比較的多めに聴こえてくるが、それだけに爽快感がある」。??? 「「無伴奏チェロ組曲」は少しオフマイク気味になりボウの擦弦音が控え目になるが、刺激的な響きや硬さを感じさせない音で、聴き疲れがない」。んー。そもそもバッハの「無伴奏チェロ組曲」で聴き疲れはほとんどしないんじゃないか。もしするとしたら、DR150は割と疲れるんじゃないか。それに擦弦音控え目か? グラフは、装着感がTriPort並、帯域感がMV1以下、音場感がMV1並。へー。


電源&アクセサリー大全2008へのツッコミ13回目、TriPort。「イヤーパッドは耳全体を覆うタイプではないが」。どんだけ耳でかいんだよ。「ボーカルやソロ楽器の音像も充実感があり、生き生きとした表情で再現された」。音像はともかく、生き生きとしたってのは全然同意できないな。書いてある内容の半分は誰が書いても同じになる仕様とか宣伝文句なので、そもそもツッコミを入れる価値もない。グラフは、装着感がDT860 Edition 2007より悪く、帯域感・音場感・解像度感すべてRP-HTX9より良い。へー。


 電源&アクセサリー大全2008へのツッコミ14回目、ATH-OR7は持ってないのでとばしてMDR-D777SL。「聴感上で感度、高域周波数レンジが広く、ジャンルを問わず明快で躍動感のあるサウンドが楽しめる」。まるで正反対に感じるんだが。「「ジュビレーション」はハイスピードでクリアな音が得られ、ハイハットやスネアドラムのショットに切れの良さがある」。これも正反対。「トロンボーンは適度な張りが感じられ、生き生きとしたアドリブソロが聴けた」。だから正反対だって。「ボーカルの音像もタイトで、音像の輪郭を明瞭に描き出す」。勘弁してくれ。「「無伴奏チェロ組曲」ではチェロのボディの響きや擦弦音がクリアに浮き上がり」。書いてあることのほとんどが私の意見と正反対という素晴らしい内容。グラフは、装着感はDJ1 PROより悪く、帯域感はほとんどのヘッドホンより上、解像度感はMDR-CD900ST並。


 電源&アクセサリー大全2008へのツッコミ15回目、Bose on-ear headphones。音質についての記述が少ないためツッコミ以前の問題。「小型・軽量ながらリアルな低音が得られ」。低音の量が多いだけで別にリアルではない。あと、決まり文句のように小型・軽量どうこう言うけど、小型・軽量と低音の量は本当に関係あるのか? グラフは、帯域感はDR150並、音場感はT50RPより良く、解像度感はAH-D1000並。何度も言うけど、同じ人が書いたグラフと比較してる。


 電源&アクセサリー大全2008へのツッコミ16回目、DJ1 PRO。「強調感のないナチュラルな響きが得られた」。強調感あるし、ナチュラルという言葉は普通出てこないと思うが。他の文は、嘘じゃないけど「DJ1 PROの音質としてそれを書くのはちがくね?」って感じのことばっか。グラフは、装着感はほとんどのヘッドホンより良く、帯域感はMDR-D777SLやMV1と同等。


 電源&アクセサリー大全2008へのツッコミ17回目、PRO4AAATとDR-592C2は持ってないのでとばしてMV1。「PRO4AAATよりも遮音性が高いように感じられた」。そりゃー開放型と密閉型だからな。「聴感上のfレンジが広く、両エンドがスムーズに伸び豊富な情報量を確保しているという印象だ」。両エンドともに伸びてないし情報量も別に多くない。単に低音の量が少ないから色んな音が聴こえやすいだけだろ。「ベベウ・ジルベルトのボーカルは表現豊かで」。どちらかと言えば表現が貧しい。「小音量で聴いても音楽を淡白にすることなく、クラシック系ソフトの弦楽器などに陰影感や色彩感があり、表情に豊かさがある」。謎、まったくもって謎。グラフは、帯域感はDR150より良く、解像度感はMDR-CD900ST並。


 電源&アクセサリー大全2008へのツッコミ18回目、DT860 Edition 2007とHD25-1 UとSRS-2050Aはどれも持ってそうできわどく持ってないのでとばしてSR-325i。何か説明ながす。しかも何かちょっと変。「このブランドのトーンを受け継いでいるのは声の充実ぶりで明らかだ」。GRADOの特徴は声よりも、低域の抜けの良さ、ある種味付けの少ない音、テンションの高さにあると思うんだが。「ボサノバの男声は濃厚な官能臭を帯びていて、ささやくだけでもじわりと真情がにじみでてくる」。RS-1のことみたいだな。この人がRS-1を聴いたら官能で狂うかもしれん。それとも硬質で飾り気がないところに官能臭を感じるのか。「ジャズは高域の繊細さがもうひとつで、濃厚な情調が際立つ印象」。どっちかと言うと濃厚な情調とは反対のあっさりに感じるが。「高域はさほど伸びないので、オールドジャズに向いているだろう」。いやいや高域は十分伸びてるでしょ。「古代ギリシャの音楽では過渡特性の限界により分離がもうひとつだ」。どんだけ高レベルを目指してるんだ。グラフは、音場感がHD650やHP-DX1000より上。今回からレビュワー伊織タソ。


 電源&アクセサリー大全2008へのツッコミ19回目、AH-D5000。「大型木製ハウジングの起用は高級機の基本仕様のようなもの」。それって木製ハウジングの音に対するメーカーのウンチクを全否定してませんか? そして木製ハウジングを起用していない高級ヘッドホンの立場は一体。「25Ωという低インピーダンスの密閉型なのに106dB/mWという高能率だ」。これはインピーダンス低いと感度が低くても音量取れるはずだから感度高いのはおかしい、というニュアンスか? 「イヤースピーカーというにふさわしい本格派の設計である」。もう何がなんだか。「全体に腰高に聴こえるのはエージングの問題もあるが、アンプとの相性もありそうだ」。AH-D5000で腰高ってどんなだよ。使ってるアキュのアンプが腰高なだけでAH-D5000関係ないんじゃねーの? 「余韻の三次元的表現も良好」。AH-D5000でそういうのはあんまり感じたことないんだが。グラフは、装着感がHP-DX1000、ATH-AD2000、edition9より悪く、帯域感がedition9並、音場感がHD650、HP-DX1000より良い。ありえませんからw そうは言っても、今回の内容、個人的には結構好感の持てる表現もあった→「男声も擦過音が目立つが口元から顔まで見えるような鮮度だ」「ベースの鳴り方からしてダイナミックレンジのゆとりは結構ある」「ジャズでは中高域の元気志向が明瞭」「古代ギリシャの音楽では透明感やピークの伸びが優秀」「鳴り物の粒立ちも鮮明至極」「個々の要素にスポットが当たって音場は広くなりにくい」「太鼓の低音は力強いが少し肉太だ」 珍しく、ちゃんと聴いているような印象も受けた。


 電源&アクセサリー大全2008へのツッコミ20回目、MDR-SA5000。「しかし女声や伴奏も含めて個々のパートは鮮明であり、清澄な響きにほんのりと倦怠感が忍び込んでいる表情など、現代的な魅力だ」。現代的なのは否定しないが、倦怠感はどうなんだ。無理矢理褒めようとしてないか? 「余韻による大きなフレージングが音の発生現場を彷彿とさせる」。余韻の量自体が少ないので、発生現場との関連付けが難しいような。「鳴り物の解像感、ベースの弾力も良好」。ベースの弾力はないだろ。グラフは、装着感がHP-DX1000並。今回は割と良い内容だった。


 電源&アクセサリー大全2008へのツッコミ21回目、HD650。「広帯域でありながら高能率のオープンエア型」。ふんふん。「しかもインピーダンスが300Ωと高めだ」。だね。「これは何を意味するかというと、磁気回路は十分強力だが低域は無闇に制動しないということ」。個人的にはそれなりに同意できるのだが、全然同意できない人もいそう。「作りの大きさで低音を鳴らしつつ、高域を制動し暴れを抑える設計だろう」。推測するのは自由だ。その後の音質についての記述はほぼ同意。グラフは、帯域感はHD25-1 U並、音場感はHD25-1 U・SR-325i・AH-D5000・ATH-AD2000・ATH-W5000等より悪い、解像度感はHD25-1 U・ATH-AD2000・HP-DX1000等より悪い。なめんま!


 電源&アクセサリー大全2008へのツッコミ22回目、K701。「広帯域の代わりに低能率という正統的な設計である」。誰か解説よろ。「ボサノバはヴィニシウス・ジ・モラエスの声が素晴らしい」。へー。「滑らかだが陰影に富んでいてコクがある」。滑らかと陰影とコクの意味を説明して欲しい。「そしてベースの緩い律動感も素晴らしい」。緩い律動感・・・・・・分かるような、違うような。「ジャズは品のいいタッチだが、鳴り物の解像度が高くてアタックが十分強い」。解像度は高いけど、アタック強いか? 「サックスの歌い方は滑らかだが、推進力はほど良くある」。推進力の意味を(ry めんどくさくなったのでこの辺で止める。グラフは、装着感はedition9やHP-DX1000より悪くAH-D5000並、音場感はHD650より良くedition9並。読んでもどんな音なのか分からない内容だった。私の頭が悪いからですか。そうですか。


 電源&アクセサリー大全2008へのツッコミ23回目、ATH-AD2000。「荷重を支えるヘッドバンドは形状記憶合金を採用していて、抜群にフィットしやすい」。形状記憶合金は評判悪いみたいだけどな。確かにちょっと固いし。この文章、形状記憶合金とフィットの間には関係がないと受け取るべきなのか? それとも形状記憶合金で側圧が強いから押し付けられてフィットしやすい、という理屈? 「男声の彫りが深いし、バックのコーラスや各パートも同様」。彫り深いか? 「ジャズは適性がありすぎるというべきか、ジム・アンダーソン録音の明晰な音をそのまま提示して製図的な正確さになっている」。無理すんなw 「S/Nが良すぎるくらいで、ちょっとクールになりすぎているともいえる」。また謎な発言が。グラフは、装着感は満点でAH-D5000やMDR-SA5000より良く、音場感はHD650やHP-DX1000より良い。まー装着感が満点なのはaudio-technica的日常か。確かにずれにくさとかは良いんだけどね。必ずと言って良いほど装着感の評価が最高レベルなのは、メーカーから装着感の良さをアピールするように言われているからか。


電源&アクセサリー大全2008へのツッコミ24回目、HP-DX1000。「柔らかいイヤーパッドとヘッドバンドは意外に心地良い装着感を生む」。ヘッドバンドは柔らかくない。「柔らかい」は「ヘッドバンド」にかかってない? 普通はかかってると思うけど。「声の滑らかさ、和声が空気に溶ける様子など、このジャンルの適正は良好」。正直、声はあんまり得意じゃないと思うんだ。ちょっと芯が通ってたりして。「ただ、ベースまでゆったりした流れに埋まりやすい感はある」。それはどうかな。結構量感があって主張してくる感じだと思うけど。audio-technicaみたいなクッキリハッキリなのと比べると多少はゆったりか。グラフは、装着感はAH-D5000やHD650より良くATH-AD2000より悪い、音場感はAH-D5000やATH-W5000より悪い。これでも、今回はなかなか良い内容だったと思う。


電源&アクセサリー大全2008へのツッコミ25回目、持ってそうで持ってないのとか諸々とばしてSE-MJ7NS。「電源を切っていてもヘッドホン自体は使用可能だが、その場合は音場空間のクリアさの度合いに差が出てくる」。間違ってないけど、それよりも低音の量が全然違うことに触れるべきだと思う。「音質傾向は重厚でありながらタイトさを持つ低域と、繊細な高域表現が特徴といえる」。重厚だけど、タイトさと言うのはかなり無理がある。高域もPioneerらしく高く尖ってはいるけど、繊細と言うには粗がありすぎる。「ボーカル、ギター、バイオリンといった中高域にかけての楽器再生に関しては若干線が細めで、ニュアンス感を重視する方向性である」。出た、オーディオ雑誌特有の遠回りな表現w グラフは全体的にかなり低い値で、まーこんなとこか。取り上げられてるノイズキャンセルヘッドホンの中ではインナーイヤーを除くと唯一の1万円以下だしな。ちなみに、今回からライターは時の人、岩井喬氏。読本のレビューの評価はイマイチな感じだけど、ぶっちゃけこれまでのライターの中では一番まともか?


電源&アクセサリー大全2008へのツッコミ26回目、MDR-NC22とQZPROは持ってないのでとばしてRP-HC500。「クリアな音場で見通しが良い」。んー。ノイズキャンセルヘッドホンとしてはそうなのかもしれないけど、絶対値としてはとても頷けない。「非常にメリハリが効いたサウンドで、同社RP-HTX7にも似た音色傾向である」。そんなにメリハリ効いてないし、RP-HTX7の方が圧倒的にタイトで明るい。「浮き立つバイオリン、軽快で明瞭なピアノや粒立ちの良いギターのクリーントーンサウンドは爽快である」。軽快でも明瞭でもないピアノ、ギターに爽快さはあまり感じられない。グラフは、同じライターで比較できる機種がSE-MJ7NS、QZPRO、HP-NC22、JBL Reference 510しかないので良く分からない。あまり破綻はないように見える。


電源&アクセサリー大全2008へのツッコミ27回目、実は前回で一通り終わったんだけど、持ってなくてとばした後に入手した機種、v-moda vibeをやって最後にしたいと思う。「クラシックは大変帯域バランスが良く、耳障りなところはないが、絶対的な解像度はかなり高い」。低域がかなり多くて中域は聴こえてこないのに帯域バランス良いんだ、変なの。それから、解像度はかなり低い。「深みのある音場と澄んだ音色が美しい」。音場は狭く不明確だし、澄んでいるとは毛ほども感じない。「ベースは穏やかだがきっちりと刻み、ピアノはごく自然だ」。ベースはぼやけて全然きっちりしてないし、ピアノも自然とは言いがたい。「ビッグバンドは管/打ともによく粒立ち(以下略)」。粒立ちが良いとか、口が裂けても言えない。「ボーカルものはまさに生鳴りの質感が楽しめる」。生っぽさとか全然感じられないのが本機の特徴の一つなんだが。あと、アキュフェーズのE-450(定価48万3千円のプリメインアンプ)よりiPodの方がトータルバランスが良いんだって。私はE-450って聴いたことないし、iPodも世代によって結構音が違うみたいだから絶対どうこうとは言えないけど、もしほんとならE-450のヘッドホン端子は・・・・・・個人的にはアキュは高音よりで解像度も高い印象だから、低音が多くて解像度の低いv-moda vibeとの組み合わせではE-450の方がバランス良さそうに思うけど。グラフは、帯域感・音場感・解像度感すべてATH-CK7やER-6より良い。私はまったく逆に感じるな。ライターは炭山アキラ。



まとめ
執筆者一覧。
炭山アキラ 1-5,7,27回
岩井喬 6,25,26回
小林貢 8-17回
吉田伊織 18-24回

 これまでの結果を踏まえてちょっとまとめ。これまで個々の記事の内容のおかしいとこにツッコミを入れてきたわけだけど、実はそれを書いたライターがどれだけまともなことを書いているかを評価してきたという側面がある。これまでツッコミを入れてきた全27機種について総合的に判断した結果、まともさ私的ランキングは岩井喬≧吉田伊織>>>炭山アキラ≒小林貢といった感じか。下位2人の記事は読まない方が良いレベル。本当に聴いているのかかなり怪しい。仮に聴いているとしたら、明らかな嘘を書いていることになる内容が多々見受けられる。お金を貰って嘘を書いているゴミのようなオーディオライターは沢山いるが、この2人もおそらくその類なのだろう。岩井喬氏は数が少ないので判断が難しいが、なかなか良い内容だった。吉田伊織氏は炭山アキラ氏と小林貢氏よりはかなり良かったが、それでも疑問を感じる内容がところどころに見られた。ただ、読まないよりは幾分マシで、参考にはなるだろう。